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2008年11月 1日 (土)

『銀河鉄道の夜』 @ あうるすぽっと

上野聖太くんと出会ったお陰で「劇団ひまわり」の芝居を何本か観た。
劇団ひまわり」は俳優養成所のイメージが強いけれど、
やはり「劇団」だから「プロデュース公演」というのか、
「代官山シアター」を基点としてともかく芝居を上演する。

今回の『銀河鉄道の夜』も、そういう「劇団ひまわり」の公演だ。
そして、もちろん、我らが上野くんも舞台に登場した。

この公演、いわゆるダブルキャストらしいのだけれど、
「ベガ」と呼ばれるチームは「女の子チーム」で、
「アルタイル」と呼ばれる「イケメン男の子チーム」となっているそうだ。
残念ながら「ベガ」の公演は終っていて、
「アルタイル」も11月5日、6日に大阪公演、11月9日に横浜公演を残すのみ。

さて、物語は『銀河鉄道の夜』で、物語はやや難しい。
それでも、この舞台は、素晴らしい演出とダンスで、魅力的に仕上がっていた。
特に演出は素晴らしかった。
舞台を前後に分けるようにして薄幕をはり、そこに映像を映したり、
幕の後ろの二階部分を使って舞台に奥行きを持たせたり。
最近の『キャラメルボックス』でみられる奥行きのある舞台構成が良く機能していた。

それと、振り付けがまた素晴らしい。
「港ゆりか」さんの手による振り付けは、同じ振り付けを時間差で行ったり、
あるいは小道具で荒波を表現したりと、実に多彩で手法が多い。
それを、若い役者がきびきびと演じるのは、なんとも心地いいものだった。

さて、そんな若い人達の芝居の中で、卒業生の上野くんは。。。

思ったよりも「大人」な役どころ。
「カオル」と「タダシ」を導く青年なのだけれど、青年というよりはおじさんかも。
それにしても、上野くんの台詞の通りの良さは凄かった。
どの台詞も丁寧で、抑揚に富み、表情が豊かだ。
それは歌でも同じで、彼がこの数年に経験した事の意義を感じた。

『銀河鉄道の夜』という舞台としては、まだまだこなれてないけれど、
演じる力の素直さと、役に似合った雰囲気。
そして演出と振り付けの素晴らしさもあって、
これは是非とも何度も再演を続けてほしい舞台だと感じた。

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