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2008年9月22日 (月)

『おくりびと』

今年はあまり映画を観ていないが、印象に残るのは「邦画」だ。
『闇の子供たち』に『クライマーズ・ハイ』、
アニメの『スカイ・クロラ』も『崖の上のポニョ』も(笑)
そして、久しぶりにスクリーンで観た『東京物語』。
どれも、とても個性的で面白く、考えさせられる映画でもあった。

そして、この『おくりびと』である。

『闇の子供たち』に『クライマーズ・ハイ』は、
「詳しくは知らなかったこと」を教えてくれて、そして思い知らされ愕然とした映画だけど、
この『おくりびと』は、
「存在を知らなかったこと」を伝えてくれて、そしてその背景に感動した映画だった。
もちろん「死化粧」とか「エンジェル・メイク」という言葉は聞いていたし、
私も肉親のその時に経験はしている。
けれど、この映画に描かれたような「納棺」という場面には出会えなかった。
そもそも、それを儀式のように行うなんて、思いもしなかったのだ。

そもそも「葬送」というのは、最も人間らしい文化のひとつだと思う。
魂が抜けた亡骸を敬い、そこに自分の命の儚さをも感じるからこそ、
「葬送」が儀式となり、そこに「もっと」という思いを込め続けてきたのだろう。
ピラミッドが墳墓では無いとしても(笑)日本の古墳は、
その時代のヒエラルキーがそこに顕在していると思う。

この映画もまた、その儀式を通じて、
自分が何者で、何処へ行くのかを見つけようとする様子を、
適度に(この加減も上手い!)笑いを交えて描き出していて、
とても素晴らしい映画だったと思う。

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