『クライマーズ・ハイ』
相変わらず、詳しい事はこちらで。。。
にしても、この公式サイトの情報量は多いぞぉ。
このサイトを見ているだけで、映画を取り巻く人達の「熱」を感じる。
原作は読んで無いし、テレビ版もみていないが、
これだけ重層的な物語をよくまあ140分に上手くまとめたと思う。
実際に起きた事を題材にしている映画だから、
「実際にあった事」の中から何かをそぎ落とし、
そして「架空の物語」を織り込むことになるのだけれど、
そのさじ加減が実に上手く、過不足ない感じがした。
また、ずっと不思議だった『クライマーズ・ハイ』というタイトルも、
描かれた二つの時間軸でのその興奮の極限の対比が上手くて、
ものすごく納得してしまった。
同時に、その「極限状態の興奮」がどんなに人を狂わせるのか、も。
みかん星人が、最近の映画で好きになれないのは、
過剰に揺れるカメラである事は何度も書いたけど、
この『クライマーズ・ハイ』のカメラも、時として安定しない。
が、
この映画でのその不安定感は、なかなかツボだった。
墜落現場での騒乱を冷静に見つめるような安定した画像と、
役者の全身を写した(クロースアップの少ない)画角は、
久しぶりに画に集中できる映画で、
これ、もしかしたら、台詞が無くても伝わる映画かもしれませんね。
また、役者の演技が「嫌になるほど」濃密で、
(まあ、新聞の拡販と紙面の表裏一体は解ってはいるものの、辟易する)
それが「そうかもしれないなぁ」という枠のギリギリに納まっているのも良い。
それにしても、報道メディアというのは、いかがわしいものだなぁ。
携帯電話もインターネットも無いあの当時、
テレビやラジオ、そして新聞が「報道メディア」で、
そのニュースソースを一般人が知る事は不可能だった。
もちろん、インターネットが普及した今日だって、
「ガセ」や「やらせ」は幾らでもあるだろうけれど、
「調べようと思えば調べられる」時代になった。
確かに、今世紀の「9・11」に関してすら様々な憶測が飛んで、
特に『ユナイテッド93』などは謎だらけだけれどね。
もし、当時、インターネットがあったら、どんな結末だったのかなぁ。
(メディア・リテラシーの問題ってことか、、、
しかし↑この言葉は、なんとかならんもんかなぁ。。。日本語に)
もちろん、23年前のちょうど今頃に失われてしまった、
520人の命は、戻ってくるわけでは無いけれど。
改めて、合掌。
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