『正義の裁き』 by フェイ ケラーマン
フェイ ケラーマンという女性小説家による警察小説で、
主人公夫妻の名前から「リナ&デッカー・シリーズ」と呼ばれている。
みかん星人は、このシリーズを知りませんでしたので、
この本が「リナ&デッカー・シリーズ」の入り口になった。
『正義の裁き』という邦題は、しかし、平凡気味で記憶に残りにくい気がする。
シリーズ一作目が『水の戒律』、以下『聖と俗と』、『豊饒の地』、『贖いの日』、
『堕ちた預言者』、『赦されざる罪』、『逃れの町』と続く。
どのタイトルにも宗教の響きが潜んでいて、
そしてこの「リナ&デッカー・シリーズ」はそういう背景のあるシリーズだとの事。
しかし、
改めて眺めても、『正義の裁き』というタイトルに宗教的なニュアンスを感じない。
実際に読んでも、「正統派ユダヤ教」の背景は登場する単語にしか見出せない。
この『正義の裁き』には、宗教に限らないコミュニティー間の軋轢と、
(熟するシリーズものによく見られる)「若さ」の意義と悲しさ、
そして「信義」という規範に関することが書かれていたと感じた。
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