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2008年5月10日 (土)

ミュージカル『赤毛のアン』 @ 自由劇場

『宝島』(R.L.スチーブンソン)を夢中で読んだみかん星人にとって、
「少女文学」はとても遠い存在だった。
『若草物語』『秘密の花園』『小公女』『たけくらべ』そして『赤毛のアン』
こういった本を読む気は、まったく、起きなかった。
もちろん、本棚にこんな本を並べている女の子は、好きだった。

劇団四季のレパートリーに『赤毛のアン』がある事は知っていたし、
それがミュージカルであることも知っていたけれど、あまり観る気がしなかった。
今回この公演を「観てみようか」と思ったのは、
大好きで何度も通っている【自由劇場】での上演である事と、
 (自由劇場に行ったのは元日の『ハムレット』以来だなぁ・・・
  自由劇場での演目は、「ロッテ」を除いて、ほとんど総てを観ている)

日下さんのマシューを観ておきたかったとう事。

ともかく、驚きの連続だった。
なにしろ、日下さん、本当に舞台の上で消えてゆく。。。のは、ともかく(笑)

まず、これが「ファミリー・ミュージカル」では無い事に驚いた。
というよりも、劇団四季オリジナルの舞台ではないという事に驚いた。
てっきり『夢から醒めた夢』と同じなのだと思いこんでいた。
「ノーマン キャンベル」氏が音楽、「ドナルド ハーロン」氏が台本(脚色?)を書いて、
二人で作詞をしているというのだが、その訳詞は岩谷時子氏とのこと。
知らずに観ていたのだけれど、こなれた歌詞の歌がとても良いと感じていた。
さすがは、岩谷氏だなぁ。

原作を知る人に言わせると「上手にエピソードを紡いでいる」らしく、
たぶん、これを観る多くの人が原作を読んでいる事を考えれば、
ちゃんと満足できるものなのだろう。
しかしながら、原作を知らないみかん星人には、ちょっと分かりにくいところも。
 (『ウィキッド』を観る前に『オズの魔法使』を!
  と言っている身なので、強いことは言えないけれど(笑))

たとえば、マシュー兄妹のこと。
あの二人が、それぞれ歌うソロを聴いていると、
アンとの出会いが彼らにとってどれほどの意味があったのか、は、よく解る。
けれど、私には、それが「いつ」だったのかが、よく解らなかった(笑)
 (どうやら、原作でも、兄妹の内面はそれほど描かれていないらしいが・・・)
はたまた、生徒と仲良くなってしまう先生の存在も、よく分からなかった、
というよりも、なかなかに驚く展開だった。

物語そのものに「奥行き」を感じないので、技巧ばかりが目立った印象で、
でもそれは、とても「劇団四季らしいミュージカル・プレイ」ではあったと思う。

ただ、思わぬ部分で、この舞台はとても面白い鑑賞体験になった。

実は、いちばん驚いたのは、プログラムだった。
劇場に入って、プログラムを買って、ペラペラとめくっていると、
見覚えのある写真に出会った。。。と、次の瞬間、
「そっか、『赤毛のアン』の舞台って、プリンスエドワード島だったんだ」
という事を思い出していた。。。

その写真、そして文をプログラムに寄せていたのは、
このブログでも何度か話題にした「吉村和敏」氏。
まさか劇団四季の空間で出会うとは思っていなかったけれど、
考えてみれば、
吉村さん程にプリンスエドワード島の「空気」を伝えられる人もいないとは思う。
その彼の写真を劇場で目にしたお陰で、
私はこの『赤毛のアン』をとても立体的に楽しむ事ができた。
吉村氏の写真を何度も観て、撮影時の話もいろいろと聞いていたこともあり、
「リンゴの樹」や背景に描かれたいろいろな部分を容易に理解し、感じていた。
それは、いわば「ひとりメディア・ミックス」というべきもので、
ある意味で、みかん星人がずっと求めていた「鑑賞体験」だった気がする。

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コメント

日下さんのマシュー。日下さんを舞台で観た最初でしたのでとても印象的でした。
でも四季の『ふたりのロッテ』は好きになれません。どうも引っかかるのですよね…。

投稿: きし | 2008年5月20日 (火) 午前 01時12分

きしさん、コメントありがとう。

「最初の日下武史」は、テレビだった気がする、みかん星人です。
もう、コサックも踊れなくてごまかしていましたが(笑)>この舞台
なんというか、、、やはり「存在感」の違いが凄かったですねー

自由劇場で上演された作品で、唯一観ていないのが『ふたりのロッテ』なんです(笑)
どうやら、「ふたご」にしては性格が違い過ぎるようですが(*^^*)
やはり、観ておけばよかったかなぁ。。。
 (『タッチ』の上杉兄弟も、違い過ぎますけれどねー)


投稿: みかん星人 | 2008年5月20日 (火) 午後 03時42分

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