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2007年11月15日 (木)

『キャッツ』 11月15日

役者の「ベテラン度」が急上昇している『キャッツ』。。。
 (「ベテラン度」=「持ち役の多さ」とお考えください(笑))
前日予約で出てきた「最前の席」は、なんとS回転最上手。
 (2階のS席は、本当に数えられる程度の着席で愕然)
いやはや、、、この4列最右端の席は、予想以上に楽しいものでした。

上手通路(パンダが佇むところですね)からゴキブリが1匹でてきますが、
これが盆に乗ったとたんにスッ転んで脚をバタバタさせるところから始まって、
タガー・ナンバーでは、
「お姉さま達、どーして興奮しているの?」と不思議そうに舞台を見つめ、
続くバストファ場面では、
「そのご馳走を頂戴!」と可愛くねだる、
マリー似のまん丸顔した紺野シラバブの可愛さも充分に堪能できました。
驚いたのはボールでのグリザベラ。。。何度も何度も拒絶されてて驚かされます。
二幕、グリドルボーンは羽を振りまいて降りてくるし、
マキャヴィティに挑むため、総毛立てているマンカストラップのオーラも感じられる。
 (本当に、私の直ぐ横で、ぐわっと体が一回り大きくなるのであります!)

面白い事に、ほとんどの猫は「猫である事」に集中して、
見上げる客と視線を合わせたりはしないのですが<除く、ネーミング
マンカストラップだけは、ふとした瞬間に視線を合わせてくれるのです。
・・・さすが、アイドルだなぁ。。。と感心したり(笑)
ともかく、マンカストラップ好きには、意外と、魅力的な席である事も確認。

しかし、今夜確認したのは、そういう事ではないのです。。。

『キャッツ』も、やはりミュージカル・プレイなので、【歌】が重要なんだ、という事。

マンカストラップを務めた荒川さんをはじめ、
息継ぎを感じさせず、まさに静寂に染み渡る早水さんのグリザベラ。
どの役でも透明感のある歌声を聴かせてくれる五東さんのグリドルボーンに、
どんなに激しく動いても、
まるで別の人が歌っているような不思議な安定感がある武藤さんによるマンゴジェリー。
そして、久しぶり?の青井さんによる意表をつくテノール・オールドデュトロノミー。
これだけ「歌の上手」というか「歌心のある役者」が集まっていると、
舞台の奥行きが深くなるのが面白い。
「物語」を感じ取りにくい『キャッツ』の物語が歌の抑揚の中に表れてくる。。。

そして、だから、歌に「深み」を感じられないと、
どんなに派手に動き回ってくれても、あまり伝わってこない。。。
「だれ」とは申しませんが、、、自分勝手に歌って踊っても、面白くないよ(笑)
なんとなく、小島よしお君に見えちゃうしぃ。。。(爆)

そうそう、、、
プログラムに「追補」されたのは、スキンブルシャンクスの石井雅登さんだけで、
五東さんもちゃんとプログラムに載っているんですねぇ。。。
で、この8月に改訂されたプログラム、、、けっこう福井君、がんばってますぞ。

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