今日の、福井晶一くん、、、そっと、、、
と、いうわけで、今井さんのアイーダを観に行ってしまいました。
帰りに新型の新幹線に乗れるというのも理由ですけれど。。。
とりあえず、福井狂(ばか)さんからのご報告・・・
今日のアイーダは、なんてったって福井くんのhelpがおいしかったです。
みのりちゃんの何かがくるって、
“いやしい身の上です。”が言えなくなって、真っ白になったとき、
福井くんが小声で“いやしい・・・”と、アイーダの台詞を教えてました。
その時だけラダメスではなく、福井晶一になってました。
・・・あ、好き!
その前のシーンで、アイーダを通せんぼした時、
二人の距離がいつもより近く(なんせ、私、定点観劇ですから)
それだけでもドキドキなのに、
それに加えて、いつもは、ぶらっと下におろしている右手を、
今日は腰にあてて、ちょっとワルぶった姿に、
“ひゃ~、かっこつけてる!たまりませ~ん!”とニヤけていたけど、
そのすぐあとのハプニング。
ますます福井晶一に惚れてしまった舞台でした。
今井美範さんというと、数年前にLKのナラを観ましたが、
「彼女なら、シンバがいなくてもプライドランドを守れそう」
と思わせるほどの『強さ』を感じたものでした。
此度のアイーダを観て、その『強さ』が彼女の本性なのだと感じました。
剣を振るっても強いし、歌声も力強いし。。。
特にラダメス将軍への「檄」は計算無しの勢いを感じて快感ですらありました。
これは『アイーダ』を多く観てきたからこその幻覚だと思いますが、
やはりアンサンブルの経験が長い今井さんならではの解釈というか、
物語の細部を理解し一つ一つの芝居に込めた意図がとても明確で、素敵です。
アムネリスと対等に渡り合おうとする時の微妙な言い回しや、
灼熱と渇きを感じさせるローブの場面での表情の変化、
そして何より凄い『神が愛するヌビア』でのヌビアの人々との関わり方と誇り。
時折それは濱田アイーダを感じさせたりもしましたが、
それもまた、今井さんにとっての『アイーダ』の意義を感じられて麗しいのです。
それにも増して麗しかったのが、飯野さんのゾーザーでした。
オリジナルキャストだけあって、やはりすべてにおいて圧倒的です。
特に「父性」を感じさせる場面での自然な姿が舞台に深みを与えていました。
ゾーザーは確かに「悪い奴」ではありますが、
内閣をまとめるほどの情とカリスマはある男なのですからね。。。。
おかげで、内閣のメンバーも「悪人の集団」というよりも少し洗練された感じ。
ただ、もう少し統率感というか、、、うん、頑張れ(笑)
そして、この日もっとも魅了されたのは、五東さんのアムネリスでした。
冒頭の場面はともかくも、プールから上がってきたその時から、
王女としての風格が溢れ出ていました。
まさに「威風堂々」としていて、それが自然であり、当然であり、
そして、なぜかこの日のアムネリスには、少しの哀しさが漂っていました。
特に、どういうわけか、ファッションショーではしゃぐ彼女の姿を観ていて、
どこか、何か、妙な、漠然とした「哀しさ」を彼女に感じてしまいました。
・・・幻覚でしょうね。
そんな堂々としたアムネリスの前で、
自分も同じ王女であることを痛感したアイーダは、
自分を「いやしい」と言いたくなかった、、、のでは無いか?
あの瞬間、そんな事を感じたみかん星人でした・・・重度の幻覚ですね。
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コメント
トラックバックありがとうございました!
私もトラックバックさせていただきます。
これからもよろしくお願いします!
投稿: 小町 | 2007年10月31日 (水) 午後 08時33分
小町さん、コメントありがとうございます。
もしかしたら、異様なまでにラダメスに集中していた人だけが聞いた幻覚かも・・・(笑)
ブログを拝見しました。
TBさせていただきますね(*^^*)
これからも、よろしくであります。
投稿: みかん星人 | 2007年10月31日 (水) 午前 06時57分
初めまして!小町と申します。
私も7日のマチネ見に行っていたので、思わずコメントさせていただきました。
私、そのシーンで福井さんがプロンプターやっていたなんて気づきませんでした(苦笑)!!結構近い席で見てたんですが…。
またお邪魔させてください。
投稿: 小町 | 2007年10月30日 (火) 午後 11時39分
とみさん、コメントありがとう。
いろんな意味で楽しめた舞台でしたね。。。
そう、それぞれのアイーダは、どれもみな素晴らしいと思います。
その違いを味わって、その差が生み出す事のすべてを楽しんでこそ、
本当の意味での「ライブ・パフォーマンス愛好家」だと思う次第です。
いつでも、どこでも、どんな状況でも、楽しむ事が大切です。
投稿: みかん星人 | 2007年10月11日 (木) 午後 11時40分
とみさんや“こころのしっぽ”さんと、
福井晶一好きでお馴染みのブログの方々、
プラス、みかん星人が、
そろいも揃って同じ日の舞台を観ていたというのが、
いつもと違う舞台になった誘因かも?
投稿: 舞姿 | 2007年10月10日 (水) 午後 10時42分
>みかん星人さま
ワタクシも7日マチネの鑑賞です。
かなり厳しい躓きはありましたが,トータルにはパワフルかつバランスのよい座組だったと思います。
寝室に来るなんてといいながら,ガバッと諸肌脱ぎになるところや,行くなと押しとどめる勢いが違って,迫力ありました。いつもと違うなと感じましたが,誘因になったのかもしれません。
秋さんvs佐渡さん対決と違う物語になっていましたが,それぞれのアイーダ。皆素晴らしいことに間違いありません。
投稿: とみ | 2007年10月 9日 (火) 午後 12時35分