『ウェストサイド物語』 @ 秋劇場
驚いた事に(笑)ブロードウェイ・オリジナル演出なのだそうだ。
なるほど、それを写した映画版とほとんど同じダンスが見られる。
人の頭の上を飛び越える印象的なあの場面も出てきてドキドキ。。。
音楽も生演奏で、衣装だってかなり近い雰囲気。
やっぱり好きだなぁ、、、この音楽、そしてダンス。。。涙が出るほど好き。
でも、やっぱり本当に大嫌いだ!、、、この物語!!
子どもの頃に、貴重な機会を得て、この映画版を観ました。
「ミュージカル」にハマり始めた頃で、物凄く期待して観たけれど、
素晴らしい音楽とダンスと歌の中で、人が殺されるのに唖然としたものです。
それ以来、音楽は何度も聴いてきたけれど、映画は観なかった(笑)
で、おやぢになった今なら理解できるかな?と、今年、
映画館にかかったこの映画を観に行った、、、けれど、やっぱり許せなかった。
たぶん、ミュージカル映画でなければ、普通に観られただろうと思うけど(笑)
で、、、ついでなので(爆)舞台も観てみる事にしたのですが、、、やはりダメ。
『体育館でのダンス』(マンボ!ってあれね)や『アメリカ』は、
TDSの(今はもう無い)『アンコール!』で聴いた時にもそうだったけれど、
意味も無く涙が出てくる程に素晴らしいし、
クインテッドの『トゥナイト』はまさにミュージカルの醍醐味。。。
(デュオの『トゥナイト』も良いんだけれど、、、物語との絡みで×)
あー、、、そっか、
この一幕最後の『トゥナイト』を聴いたら劇場出ちゃえば良いんだ(爆)
さて、、、
このみかん星人の「大嫌い」な理由の75%を背負っているトニー君ですが、
その憎たらしい役に、これまた阿久津君がドンピシャな感じで素敵(笑)
(だから、余計に許しがたい。。。)
シャークとジェットの「男の子達」は、
特に松島君の雰囲気が「男の子度」をあげていてすっごく解りやすい。
そして、我が愛しの花代さんによる「マリア」は、
歌はともかく(さておき)、愛を知ってからの演技が素敵でした。。。
樋口さん演じるアニタとの微妙なバランス感覚も魅了されるものでした。
なんとなく劇団四季の「総力戦」を感じさせる『ウェストサイド物語』ですが、
「時々はハッピーエンド・バージョン」になってくれるなら、
それに出会うことを期待して観に行きたいですね(笑)
ところで、、、
やはり日本人が「人種」をテーマにした舞台を演じるのは、見た目にも、難しい。
(これは『アイーダ』でも同じ事)
いっそのこと、これのジャポネスク・バージョンを作りませんかねぇ。。。
大阪にある「東京から越して来た男の子達グループ」の物語とか、、、
面白そうだけどなぁ(笑)
(え゛?「ユタ」の集団バージョン? ま、そんな感じで。。。。)
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コメント
takaさん、コメントありがとう。
花代さんのマリア、可愛いですよぉ。。。
こちらで観られるPVに出てくるマリアほどのヴァージニティーは在りませんが(爆)
http://www.shiki.gr.jp/applause/wss/index.html
それにしてもこのPVの終わり方は。。。。
ナタリーウッドご自身の声は、ああした感じなのでしょうね(笑)
映画版の歌声は、綺麗すぎますもの。。。
まるで、『王様と私』のデボラカー(合掌)とか、
『マイ・フェア・レディ』のヘプバーンの様ですものね(笑)
ところで、、、『ヘアスプレー』、面白かったですね!
やはり、こういう問題は、明るい方向で歌い上げてもらいたいものです!!
投稿: みかん星人 | 2007年10月28日 (日) 午後 11時02分
未見のミュージカル・・映画のみです。
京都で見ることができれば・・良いのだが。。
息子に花代マリアも見せてあげたい((笑))
物語ですが、私は最後の最後でナタリーウッドの野太い声でシラけてしまいました。(*'-'*)エヘヘ
投稿: taka | 2007年10月24日 (水) 午後 06時43分
とみさん、コメントありがとう。
『ユタと不思議な仲間たち』を観たときには気づきませんでした(笑)
で、映画版を観たときにも気がつかなかったのですが、
今回、松島くんと西尾くんの関係を見ていたら、
「なんだぁ、カラダばかり大きくなったユタじゃんか」
と、ようやく気がついた次第です。
それに、人種を分けるための髪・肌の工夫も、時に笑えて仕舞ったり。。。。
もちろん、このWSS自体がシェイクスピアの翻案ですから、
既にいくつも換骨奪胎モノはあるのでしょうけれど、
この劇団には、
「生きているって素晴らしい」
と、そう素直に感じさせてくれる芝居に仕上げて欲しいものですね。。。
投稿: みかん星人 | 2007年10月23日 (火) 午後 03時10分
>みかん星人さま
ユタを拝見し,人数少ない目のウエストサイドと思いました。振り付け家同じですし…。
本気で凄いことと思います。日雇い労働者の町で起きた移民団との確執。差別用語バンバン飛びかわし…。四季は,現実に多国籍ですから,リアリティあるはずです。中国で李香蘭を上演できるのに,日本ではこの翻案は出来なさそうですね。
そうだ,企業向け研修用として作成すればいいんだ!
投稿: とみ | 2007年10月22日 (月) 午後 12時27分