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2007年10月19日 (金)

『いのちの食べかた』 Our Daily Bread

ドイツ・オーストリア映画『Unser taglich Brot』を観てきました。

英語のタイトルが『Our Daily Bread』で、まあ「日々の糧」という感じ。
その邦題が『いのちの食べかた』で、これはニュアンスがかなり違いますし、
この映画が伝えようとしていることとも、微妙に、ズレている気がします。

スパーマーケットに行くと、実にたくさんの「食料品」が並んでますね。
例えば「タマネギ」は、火曜の野菜の日になると(笑)3個一袋で100円。
それが山と積まれていて、ドンドン売れてゆきます。
「この店で1日に売られるタマネギは、どれぐらいの面積で収穫されるのだろう?」
なんて、考えた事はありませんか?
スーパーは近所に4店舗もあって、、、ピーコック2店、サミット、ヨークマート(^^)
同じような価格で、競いながら、タマネギを売っています。
そして、日本全国では1日に何個売れるのでしょう、、、
工場で食品に加工されるものも含めると、、、
一日に、日本人は、どれほどの面積で作られたタマネギを消費しているのでしょう?

食べ物に関する、こういった疑問に、この映画は少しだけ、ヒントをくれます。
鶏肉、豚肉、牛肉、そして生鮮食料品がどうやって「生産」されるのかを、
ぜひこの映画で観て、そして考えるヒントとしてください。
ただし、PG-12指定を受ける程度に刺激的です。

実に素晴らしい、考えさせてもらえる映画です。

この映画に描かれているのは「人間の英知」の頂点だと、私には感じられました。
たくさんの人々が生きてゆくための努力の結果が、このシステムを作ったのでしょう。
惜しいのは、
この「英知のシステム」の紹介方法に脈絡がなさ過ぎる事かもしれません。
いろんなものを詰め込みすぎていて、一つ一つをゆっくり消化する余裕が無い。
また、例えば「ひまわりの種子」や「岩塩」の採取に関する描写は無用だと思うし、
「パプリカ」「トマト」「キュウリ」は、なにか似通っていて面白くない(笑)

ともかく、日々の糧がどのようにして作られているのか。。。知るべきでしょう。

ところで。。。日本では、こうして作られた大切な「食べ物」が、
とてもとても粗末に扱われているのだそうです。
「餓えている人が居るのに」という問題以前に、
「こんなにして作った食料なのに」という方が、重大な問題だと思いますよ。

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