『レ・ミゼラブル』@帝国劇場
もう観る機会がないかと思っていた「橋本さとし」さんのバルジャンを、
急遽、観に行ってきました。
折りしも「ファン感謝デー」との事で、幕後にイベントもありました。
さて、楽しみにしていた橋本バルジャンは、更に濃密に(笑)
「語るように歌う」様子がますます顕著になり、感情が、情熱がほとばしる。
バルジャンの聴かせ処でもある『彼を帰して』に至っては、
「祈りを籠めて歌い上げる」という宗教的なニュアンスよりも、
「運命を切り開こうという決意」すら感じる能動的な歌に感じられました。
また、ぜひ観てみたかった石川禅さんのジャベールも叶いました。
マリウスでの若々しい声に驚きましたので、もしや?と思っていましたが、
「腹」というよりも「胸」で歌い上げる堂々とした真っ直ぐなジャベールでした。
そしてそして、
一度お会いしたかった坂本真綾さんのエポニーヌにも会えました。
「真綾エポの日の劇場には、秋葉原の匂いがする」
などと言われているそうですが(笑)
なるほど華奢な体なのに、厚みと云うか「膨らみ」を感じる豊かな声。
島田エポニーヌに似ているのかな?
最期の場面の、不思議な幸福感を感じさせる歌が印象的。
さて。。。終演後のイベントです。
イベントで、こんなに笑った事はないというほど、楽しいイベントでした。
詳しくは、このブログをご覧頂くとして。。。
またしても、演出のジョンケアードさんの「思い」に感激しました。。。
2003年の「7月~9月」公演の時、
瀬戸内さんは「9月」から初参加をなさったそうなのです。
その緊張みなぎるデビューの前に、ケアード氏から手紙を受取ったとのこと。
「特急列車に途中から飛び乗るのは、とても大変なことです。
まして『レ・ミゼラブル』という新幹線に飛び乗るのは、難しいことです」
という内容の手紙で、瀬戸内さんはその手紙に励まされて頑張れたそうです。
ただ普通の「頑張りましょう」ではなく、
彼女が感じている怖さを理解し、それを肯定したうえで、
「でも、貴女ならできます」と支援する。。。この温かさが麗しいですね。
(でも、その手紙を読む瀬戸内さんがカミカミで、、、
かんぢゃうたびに、他の3人がコケまくり・・・まさに関西流(*^-^)
せっかくの手紙が、見た目にはドタバタ喜劇に見えてしまって大笑い)
他にも、橋本さんが話された、
エピローグの場面で、舞台に用意されていた椅子の向きが違っていたというお話や、
東山さんが「ばりばりバリケード」と歌ってしまったエピソードなど、
本当に面白い、とても自由な空気に満ちた、素敵なイベントでした。
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