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2007年8月15日 (水)

『ジーザス・クライスト=スーパースター/エルサレム・バージョン』 @ 秋劇場

途中から呼吸を忘れてしまいそうなこの舞台で、
ほとんど唯一「リラックスできる場面」が、ヘロデ王の場面。

7月の終わりに見たときには半場俊一郎さんのヘロデ王で、
キンキラで、コケティッシュで、何より声がすばらしいヘロデ王でした。
正直、歌声が耳に届いて動きが分かればOKなので、
視線の9割を「ヘロデガール」に向ける事ができました。
ここでのレイコさまは、なんかもう、本当にたのしそうでした・・・

が、、、この日の下村尊則さん演じるヘロデ王は、いけません!
ジャポネスク版のヘロデ王もすんごいのですが、
やはり「歌舞伎の型」を大きく逸脱できませんので「放題」ではなかったわけです。
その「型」というか「箍」が外れてしまったエルサレム版の下村ヘロデ王は、したい放題。
美しい御御脚を披露したかと思えば、駄々っ子の様にキレちゃったりまでする。
おかげで、いとしの「ヘロデガール」を観ている余裕がまったくありませんでした。
 (『キャッツ』でも時々感じる「複眼が欲しい場面」ですね。。。)
それにしても、あの姿、、、むしろ「ローマの政治家」という感じ。。。
 (大観の「朦朧体」と言っても良いのかも・・・)

それと、やはり田島さんのピラトは良いです!
民衆の勢いに押されて小さくなる感じや、
「ピラトの夢」のメロディーと共に我が身に課せられた試練に怯える様や、
命じた鞭打ちの過酷さに戸惑い、40回目の鞭を止める様子、
そして判決を下すときのやるせなさと精神的な逃避。。。実にすばらしい演技!

ジャポネスク版を観てからエルサレム版を観ますと、
表情が分かるという事もあってか、「ひと」の喜怒哀楽が分かりやすいですね。
まあ、ナメた言い方をしてしまうと、テレビのドラマみたいな(爆)
翻って、ジャポネスク版を思い返してみると、、、
登場していたのは「記号」という気もしますし「典型」という気もする。
どっちが良いか?という問題ではなくて、
「歌舞伎(というか、日本の芸能)は、『個』ではなく『氣』を描いているのだな」
という印象が残ります。
エルサレム版は、リアリティーがあるだけに、悲しい。
ジャポネスク版は、絵空事のように感じるから、怖い。

さて、、、この日には「オフステージトーク」というイベントがありました。
題して『いざエルサレムの世界へ』。。。その「エルサレムの世界」には、
トークとは名ばかりの、灼熱のイベントが待っていたのです。。。

Whats_the_buzz

イベントの司会は岩城雄太さんと、我等が西村麗子さま。。。
『アイーダ』で何度も拝見してきた麗子さまですが、お声を聴く機会はあまりなく、
このイベントで、その予想外にハイソな匂いのするお声を聴きました。

35度もある舞台での苦労を語られる中、
なにやらいろんな部位を痛められるご様子。。。。
痛めてしまう「あそこ」ってどこなんだろう?と、私は少年のように妄想してました。

まずは「アンドリュー・ロイド・ウエバー」に関するコーナー。
田島亨祐さんと、どこか赤塚漫画を思わせる武智正光さん。
この二人、とつとつとではありますが、なかなか面白い語り口。
ただ、どうせクイズ形式にするのなら、本気でクイズにしてくれれば良いのに。
私は、最後の部分以外は、全部分かったんだけどなぁ。。。(笑)

続いてメインイベント。。。「あなたもパレスチナ人」のコーナーへ。。。
ここから「オフステージトーク」は「体験イベント」へと変貌します。

客席から「ステージ・パレスチナ人」として20名が選ばれた後、
『HOSANNA』の歌唱指導がはじまります。
担当は、司祭の筈なのに民衆姿の佐藤圭一さん。
 (プログラムでは追補されちゃっている彼。。。)
一見すると単純そうな歌詞の中に籠められた「民衆の思い」を教えつつ、
一回ほど堂々と歌詞を間違えつつ、、、見事に歌唱指導をしてくれました。
みかん星人も、けっこう本気で声を出しちゃった(笑)

続いて、金平真弥さんによる振付指導。
狭い客席で腕を振り回すという、なかなか無謀な状況でしたが、
これにもやはり「民衆の思い」が重要だったりして、面白い。
その「思いを籠める」というサジェスチョンが、後に狂乱へと。。。

なぜか民衆の衣装に戻った(?)岩城雄太さんと西村麗子さまのMCで、
いよいよ本番が始まります。
「自分を忘れて、パレスチナの荒野にいる民衆になってください」
ということで、照明が落ち、音楽が流れます。。。
すると、、、下手通路には、カヤパをはじめ司祭達、、、
そして、、、上手通路には、神様がご光臨あそばされました。
 「正しい人はあなたです」
と歌いながら神様にさし向ける腕に、我ながら力が入る!
そして、すぐそこに立たれている神様から響いてくる歌声に、しびれる。。。
これは、病みつきになります。。。今後JCSを観る時に、自分を抑えられるだろうか?(笑)

神様は、客席13列目辺りに作られた道を通って下手通路へ。。。
そして民衆に迎えられつつ舞台の上へ。。。
客席の「にわかパレスチナ人」の中には、ほとんど絶叫している人までいて、
本当のエルサレム入城の興奮を疑似体験したような気分。

22時を過ぎてしまうイベントでしたが、
幻の「福岡Spirit!」に次ぐすばらしいイベントでした。

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コメント

いよいよ明日エルサレム巡礼です。
いとしのカヤパず軍団(^^;愛しいのはアンナスですが)

うわさの下村ヘロデショー・・・

そして・・・金森ユダ。

ああ・・・夢にまで見たエルサレムです。
一ヶ月待った甲斐が(TT)・・・堪能してきます。
イベントレポ楽しくて仕方ありません。帰ってから続きを読むのを楽しみにしております。

投稿: ハイタカ | 2007年8月18日 (土) 午後 04時45分

ハイタカさん、コメントありがとう。

と、いうわけで、最近文章を書くのが遅滞しているみかん星人ですが、
イベントの興奮もあり、なんとか「続き」を書きました。

アンナスを堪能されたレポート、楽しみにしています。

投稿: みかん星人 | 2007年8月19日 (日) 午後 01時19分

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