« 『ジーザス・クライスト=スーパースター [ジャポネスク・バージョン]』@秋劇場 | トップページ | 『ウィキッド』プレビュー公演 »

2007年6月11日 (月)

『レ・ミゼラブル』@帝国劇場 on 20周年

2005年に『レ・ミゼラブル』が上演された際、「初演キャストの日」なんてのがありました。
で、それが観たくてe+で申し込んだのですがことごとく落選したものです。

さて、今年の『レ・ミゼラブル』は、まさに20周年という事で、
初演時のキャストだった役者さんが入り混じって登場なさっています。
中でも、みかん星人が観たかったのが、
鹿賀丈史さんのジャベールと、斎藤晴彦さんのティナルディエ。
そして、今年は僥倖で、このお二人が出ている日のチケットが手に入りました。

そして、行って驚きました、、、なんと、この日がまさに「20周年」だったのです。
ま、その辺りは後回しにして、、、
まずは、待望の鹿賀ジャベールと、斎藤ティナルディエの事。

なんとなく予感していたことでしたが、
このお二人の歌は、「歌」ではなくて、メロディー付きの「台詞」でした。
例えばジャベールが言う「焼印」という言葉、これはもう完全に「台詞」で、
だからこそ、観客に「焼印があるんだ。。。」という事がびしっと伝わる。
ティナルディエにしても同様で、これはもうシナトラの歌みたいな風情なのです。
これが20年前にも「そうだった」のかどうか、、、それは分かりませんが、
そもそも私がイメージしている「ミュージカル・プレイ」は、
こういった「語るように唄う」というスタイルだった気がするのです。
 (なんか、最近のミュージカルって、オペラみたいなんだよなぁ。。。)
奇しくも、昨日観た「下村ヘロデ王」なんかもそうですが、
みかん星人は、こういうメロディーに縛られない自由なミュージカルが好きなのかも。

特筆すべきは、岡さんのアンジョルラス、、、綺麗でした。。。
背も高くて、リーダーとしてのカリスマが充満していました。

そして、上野くん。。。
宿屋のおやじ、工場の事務員、居酒屋で最後まで粘る酔っ払い、
そして旗振りインテリ・プルベールと、変な髪形で結婚式で踊る青年。。。
どれも、贔屓目にみて、ちょっぴり重要なポジションに思えるので、
ますますがんばってほしいものです。。。

さて、それでは、今日の特別カーテンコールのお話。。。

オケピから、恒例の花束が舞台に投げ込まれた後に、
先ずは別所バルジャンからの挨拶。
続いて、
初演メンバー、鹿賀ジャベール、岩崎ファンテーヌ、斎藤ティナルディエから一言ずつ。
そして、斎藤由貴さんが、とても普通の姿で、ご登場。
続いて、20年前にお生まれになった方々が登場して、
そしてやはり1987年生まれの富田コゼットも加わって、お誕生日の祝賀(*^^)

そしてそして、
演出の「ジョン ケアード」さんが登場。。。土曜も出てきたけれど(笑)
みかん星人は、このケアード氏のお話に感動しました!
ケアード氏は、別所バルジャンを利用して、こんな話をなさいました。
「バルジャンのこの髪は、別所くんの髪ではなく、素晴らしい才能を持った人の作です。
 バルジャンのこの服も、素晴らしい才能が用意したものですし、
 彼が身に着けているこの小さなマイクも、素晴らしい才能が準備したもの。
 さらには、こうして彼に照明を当てているのも、素晴らしい才能を持った人の仕事です。
 そして、こうした事が役者一人一人に幾つも用意されて、
 総てが魔法の様に動いて、皆さんに『レ・ミゼラブル』をお届けしています。」

この素晴らしい話術!
『ウィキッド』のプラット氏のお話の時にも感じましたが、
やはり世界で一流の人は、言葉が明瞭で、お話が面白いものです。

続いてケアード氏は、舞台の役者達に命じました。。。
「みんなで、舞台の裏に行って、その素晴らしいスタッフ達を連れてきなさい」と。
そして駆出した役者達は、帝国劇場を支える人々を連れてきて、
舞台はとてもたくさんの人々でいっぱいになったのです。
そう、舞台芸術って、本当にたくさんの人に支えられているんですよね。。。
映画もそうですけれど、映画ではエンドクレジットに全員の名前が出ますね。
だけど舞台の場合は、全員の名前をみる事は、ほとんどないでしょ?
でも、この日の帝国劇場では、
「舞台芸術って、こんなに多くの人々によって生み出されていて、
 それが20年も続き、しかも向上し続けることが可能なのだ」
という事が、演出家の手によって、あっさりと明確に伝えられたのです。
これは、本当に感動的でした。

そうそう、この後、マリウスだった野口五郎さんも登場しました。
彼のアンサンブルへの激励は、示唆に富んだ、実に素晴らしいものでした。

|

« 『ジーザス・クライスト=スーパースター [ジャポネスク・バージョン]』@秋劇場 | トップページ | 『ウィキッド』プレビュー公演 »

コメント

みかん星人さん、良いときにご覧になりましたね!そのカーテンコールをみていたら、泣きそうになっていたかもしれません。
20年も上演されているのに、観たのはたった数回。ここ数年ご無沙汰でしたので、また観たくなりました。

投稿: きし | 2007年6月12日 (火) 午前 01時03分

みかん星人様

こんばんは。同じ舞台を拝見しておりました。
本当にステキなカーテンコールでしたね。

まったく同じ感想なので芸がなくて申し訳ないのですが
ジョンケアードさん、本当にお話しが面白く(通訳さんをはさんでも)なぜ世界中で愛される舞台を創れるのかわかるような気がしました。

カテコ自体の段取りはかなりグズグズだったと思いますが
逆にお話しされてた方達の言葉に真実味があって良かったと思います。

あっ、まだアップされてないようですがJCSのレポを楽しみに待ってます。(←鬼ですか?)

投稿: なお | 2007年6月12日 (火) 午前 03時45分

きしさん、コメントありがとう。

みかん星人が『レ・ミゼラブル』を初めて観たのは2005年の公演で、
その時に3回ほど、そして今回も同じぐらい、、、という新参です。
正直、この特別カーテンコールを観ていて、
「どーして20年前に観ておかなかったかなぁ・・・」
と悔しい気持もありました(笑)
 (なぜ観なかったのか、、、は、語ると長いですので割愛)

で、この特別カーテンコールの模様が、ネットに出ました。
http://lemiz.toho-stage.com/2007/06/post_78.html
こういうのを綺麗に届けてみせてくれるのって、良いですね。。。

投稿: みかん星人 | 2007年6月13日 (水) 午前 12時33分

なおさん、コメントありがとう。
なおさんとは、妙な縁で、面白い舞台を同時に観ていますね。。。
参照http://mikanseijin.moe-nifty.com/logbook/2006/12/post_c700.html

なおさんは、プログラムは買われましたか?
「赤版」にケアード氏の言葉が載っていますが、これも素晴らしいです。
どこかの劇団みたいに「恐縮」しているようでは硬直するんですね(爆)

いやー、、、それにしても、本当に段取りの悪いカーテンコールでしたね(笑)
浮いちゃうゲストや、行き場のないケーキ、、、
この辺りは、カテコもしっかりコントロールされている劇団の方が上手いのかも(嘘)


えっと、、、JCSですか?  ははは。。。

投稿: みかん星人 | 2007年6月13日 (水) 午前 12時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60933/15400128

この記事へのトラックバック一覧です: 『レ・ミゼラブル』@帝国劇場 on 20周年:

« 『ジーザス・クライスト=スーパースター [ジャポネスク・バージョン]』@秋劇場 | トップページ | 『ウィキッド』プレビュー公演 »