『旅』 2007年 08月号
前号、7月号は北欧・コペンハーゲンがテーマでしたが、
それは飛ばして、再びの雑誌『旅』です。
今号は『クロアチア』がテーマになっています。
「クロアチア」は、昔の「ユーゴスラビア」の一部で、
アドリア海を挟んでイタリアと向かい合っている国です。
首都は「ザグレブ」で、憧れの「シンプロン・オリエント急行」が通る町。
とはいえ、今号が中心にしているのは海辺の町で、
中でも世界遺産に指定されている「ドゥブロヴニク」が中心。
さて、このドゥブロヴニク(雑誌では「ドブロヴニク」という表記)という街は、
日本人にはちょっと馴染みがあったりします。。。
『魔女の宅急便』と『紅の豚』で美しいテラコッタ瓦の街並みが出てきますが、
あれは、このドゥブロヴニクがモデルだと言われていますね。
さて、そんなアンティークそのものといったドゥブロヴニクの街ですから、
やはりアンティークを探して歩きたい、、、と思いますが、
いつになく、今号は、そういう情報が少なめです。
無いわけではないのですが、目立つのは「食べ物」と「ホテル」の情報。
特にリゾート・ホテルの情報は楽しくて、
「こーゆーところでのんびりしなさい!」と言われている気分がします。
と、、、あとで表紙をみてみたら「ヴァカンス特集号」という事でした(笑)
- 新潮社
- 700円
ですから、国内の特集も沖縄の「本部・名護」ですから、良い感じです。
いつか行ってみたいホテルの「フォー・ルームス」も紹介されていました。
こうしたヴァカンスは、要するに「時間の贅沢」であるわけですが、
もう一つの特集が「贅沢な時計」であるのも、上手い。
値段を見ずとも値段が解るほどの時計達は、眺めているだけでも楽しいのに、
ここに角田光代氏の小説が絡んでいる趣向が、これまた面白い。
今号は、ショート・ヘアのモデルさんの力強そうな脚も含めて、
ちょっと今までのテイストとは微妙に変わっている気がしましたが、
(前号から「読みきり連載小説」なるものも登場しているし)
基本的に「旅行雑誌」としての方向性がハッキリしてきた感があって、良いです。
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