『バベル』
「アレハンドロ ゴンザレス イニャリトゥ監督」は、
『アモーレス・ペロス』や『21グラム
』で有名ですが、
私には『セプテンバー11』の『Darkness』が印象に強い。
あの短編で「映画」を「経験」として存在させ、あの事件を疑似体験させてくれた彼は、
この『バベル』でも「地球」の大きさと距離を感じさせる映画体験を与えてくれた。
ユニークなのは、
織り合わされる4つのエピソードの時間軸が、絶妙にずらされていること。
「悲劇」が横並びに描かれるのですが、実は同時ではない。
「とある出来事」が玉突きの様にもたらす「悲劇」を順番ではなく同時に見せる事で、
「幸福」には文化宗教などによる差異がたくさんあるのに、
「悲劇」には世界共通の「絶望」があることを思い知らされる。
タイトルがなかなかユニーク。
タイトルが映画の中に、間接的にでも、登場しない映画はかなり珍しい。
『バベル』は、映画が描き出すメッセージのメタファーでしかなくて、
タイトルと映画の関係を理解するためには、ちょっとした学習が必要かもね。
これは、なかなか面白いですよ。。。映画としては説明不足ですが(笑)
このタイトルをはじめ、実に深遠な内容を持った作品に思う。
(例えばどのエピソードにも潜むリビドーの問題とか・・・)
かといって、けっして難解なのではなく、一度の鑑賞で充分な情報を受取れる。
問題は、その情報の多くが「感覚」として届けられることなのかもしれない。
これは、手ごわい映画でした。
そうそう、激しい明滅があって、問題になった場面、
みかん星人は、この部分ではほとんど問題なし。
(少しは眩惑しましたが、あれはスクリーンに限った事ではないですからね)
むしろ、その少し前の秋千の場面がハイになりそう。
で、実はこの問題の場面こそがとても大切で、
時々音が遮断される演出などを通じて、この映画が「体験」させてくれる典型です。
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