『ソフトウォーターブック 軟水のお風呂で赤ちゃんの肌に』 by 上関 久美子/径書房編集部
『本が好き!』で、初めて「使えるかな?」と思って選んだのが、
この『ソフトウォーターブック』という実用書です。
「ソフトウォーター」がどんな水なのか?と思って読み始めたところ、
これは「軟水」のことなのですね(笑)
「なぁんだ」と思ってさにら読み進むと、こんな事が書かれていて驚きます。
「ミネラルウォーターは体によい効果があるのだから、当然、肌にもよいはずだ、
と思っていませんか?
ところが、ミネラルは、
ひとによっては塩素よりも肌荒れをひきおこす原因になる事があるのです。」
ミネラルウォーターに含まれる「カルシウム」と「マグネシウム」は、
栄養素としては有益だけれど、肌のトラブル要因になるのだそうです。
知りませんでした。。。
温泉によっては「石鹸が泡立たない」ところがありますね?
あれは、石鹸の成分が、温泉に含まれるカルシウム・マグネシウムと結合して、
「石鹸カス」というものに(優先的に)なってしまうからなのだそうです。
で、この「石鹸カス」が肌に残って「サッパリ感」をもたらすのと同時に、
「石鹸カス」のコーティングによって、人によっては、肌が乾燥してしまうそうです。
この本は、ミネラルを除去した水=軟水が、なぜ有効で、
そして、どのようにして手に入れるかを書いてあります。
が、これがちょっと大変そう。
装置の価格的な問題よりも、設置やメンテナンスが大変だと思いました。
ともかく「私には必要かも・・・」と思った人は、ぜひこの本を読んでください。
市販の「赤ちゃん水(軟水ではなく、純水)」を使っての実験は面白そうで、
これで「硬水の弊害」を実感してみるのも良いかも知れません。
また、「ともかく軟水のお風呂にはいってみたい」と思われた方も、
巻末に「軟水銭湯」の表がありますので手にとってみてください。
(銭湯にとっては、「軟水」という事がセールスポイントにもなるらしい)
この本には、「軟水」から派生して、もう一つ面白いテーマがあって、
私には、そっちの方が手軽で、面白くて、興味深いものでした。
その後半のテーマは「石鹸」なのです。
しかも、自分に合った石鹸を作るという事で、6つのレシピが載っています。
脂性肌の改善、毛穴が目立つのを改善、老化が気になる肌の改善、
乾燥肌の改善、敏感肌の改善、そして髪のための石鹸。
石鹸作りはけっして簡単ではありませんが、なんだか面白そうで、
むかし読んだ『子供の科学』に載っていた「実験」を思い出してわくわくします。
また、コラムになっている「正しい石鹸の使い方」も白眉。
(まあ、女性には常識なのかもしれないけれど(笑))
それにしても、著者の、「綺麗でありたい」というか、
「健康でいたい」という気持ちと云うのは、前向きでパワフルです。
この本を読んでいると、「綺麗になる」「健康になる」というのは、
それを目指す姿勢そのものが「綺麗」や「健康」をもたらすように感じます。
肌にトラブルを感じているひとには、必読の一冊でしょう。
- 上関 久美子、径書房編集部
- 径書房
- 1470円
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