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2007年2月 7日 (水)

『幸せのちから』

面白い物語だとは思います。
努力して、地位を掴んで、街ゆく人々と同じ「幸せそうな笑顔」をする。
まあ、アメリカン・ドームとでも言うのか。。。。

そう、この『幸せのちから』は、確かにアメリカン・ドリームそのもの。
掴んだ地位も「株の仲介人」という資本主義の権化みたいな椅子。
でも、その地位って「」の対象になりうるものなのだろうか?
「金持ち」になる事が「」なのだろうか?
」を叶えたら「金持ち」になっていた、、、
・・・みかん星人が考える「」は、後者なのになぁ。。。。

だから、か、この映画、期待していたのに、少しも楽しくなかった。
そう、、、楽しくない、、、のだ。
以下、ちょっと辛辣に書いてますので、基本的にスルーしてください。

」を叶えるのは、とても面白いことだと思います。
今までにも、ボクシングのチャンプや、大リーグの選手になる夢、
あるいは月旅行をしたり、自分の音楽を確立するという夢を叶える、
そんな素晴らしい映画を何本も観てきました。。。

ですが、この映画の様に、
「ただ、金持ちになりたい」という「」をもち、実際に叶えて、
しかもハッピーエンドの映画って、あったでしょうか?(笑)
さらに、その「」のために、大切な家族を犠牲にして、
それを、さも当然の様に描く映画が。。。。

」を叶えるのは、再び書きますが、素晴らしい事。
でも、そのために家族を苦しめるのは、許される事なのでしょうか?
自分自身の悲しい経験から「息子は自分と一緒に居なければ」と決め付け、
お金も余裕もないのにその子を巻き込み、引きずり回す。。。
息子が大切にしていた宝物を失わせてまで、
緊張と寂しさを強いる状況を続ける気持ちが、分からない。
そもそも「6ヶ月の研修」があるのなら、
その間だけでも、息子は母親(妻)に預けておいたって良いハズ。
なのに、この主人公・クリスは、無謀なまでに息子を手放さない。

だいたい、
貧乏になった経緯も「一攫千金」を狙っての無謀な投資が原因のようで、
求める「」も株の仲介人という似たような山師系列(^^;;
車の流れに突っ込んで、人の車のフロントグラスを割ってしまっても、
(確かに彼が払う義理はないけど)タクシー代金も踏み倒して逃げる(笑)
自分が急いでいればバスへの整列乗車もレディ・ファーストも忘れる。
そんな程度の、とても自己中心的な男なんですよね、、、クリスって。
これでは、『ライフ・イズ・ビューティフル』のグイドよりも始末に悪い(爆)

この映画、更につまらない事に、結末が堂々と宣伝されているの(笑)
もし、これで、結末を知らなければ、
「ふん、こんな横暴な山師、どうせ採用なんかされないで、
 『やっぱり家族が大切なんだ』とカミサンに泣きつのが結末だろう」
とか思いながら観れたりもできるハズでした。。。
でも、途中の嫌味なシーンを見ていても、
「え゛ー・・・・こんな男でも、採用されちゃうの?」
と鼻白んでしまうから、ますます面白くないわけです。

それでも、クリスを演じたスミスくんの演技は素晴らしいですし、
息子のクリストファーくん(本名?と同じ役名なのね)もとても上手い。
これだけ上手い子役は、久しぶりかも。。。。
使っている音楽も良いですし、80年代初頭の雰囲気も上手。

要するに、みかん星人は「一攫千金男」が好きじゃないのかな。。。

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コメント

この映画、原題が「The pursuit of happyness」なのに、邦題が「幸せのちから」となった部分に何かあるのかなぁと期待していたんですが。
……やっぱり「追求」の方が正しい記述になってそうな(苦笑

結局は見た人の捉え方に任せられるのかもしれませんが、無理に家族の力ばかりを強調するような邦題の付け方であったならちょっとがっかりしそうです……
まぁ見てからにしろというとこですね(笑

投稿: たぬ | 2007年2月12日 (月) 午前 04時16分

たぬちゃん、コメントありがとう。

鋭いですねぇ。。。
実は、この「追求:Pursuit」という言葉が、
この映画ではとても重要なんです。
「なぜか」は映画を観ていただくとして。。。
この邦題は、実に下手くそです。
この映画の「軸」を見事に曲解しています。

投稿: みかん星人 | 2007年2月12日 (月) 午後 07時32分

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