YELLOW LABEL 第一回公演『E.C.』千秋楽
さて、忙しい日々の中、再び『E.C.』を観て来ました。
(日曜とか関係なく、時節的に忙しくなる仕事なので・・・)
で、行った甲斐がありました。
初日と大きく変わった部分はありませんでしたが、
細かい部分の煮詰めがされていて、向上心が心地よかったです。
役者さん達も「慣れ」と言うよりは「充実」しているようで、
「やっと終わった」というよりも、
「もう終わっちまったよ、、、」と勢いが残っている感じ。。。若いって、凄い!
今日も「001」の小材くんは大変に危ない感じで、
綱渡りのような演技がなかなか良かった。
初日にも薄っすらと感じたのですが、彼をみていると、
なつかしい『NHK少年ドラマシリーズ』を思い出してしまいます。
特に『なぞの転校生』に出ていた「星野利晴」くんですね。。。
突然切れて、謎の言動をして、危ない空気を振りまくあの様子が、そっくり。
・・・というか、
『少年ドラマシリーズ』にも「劇団ひまわり」は多く出ていたでしょうから、
ある意味で「伝統」なのかも知れませんが、、、(*^^)
今日、ずっと良くなっていのは「005」の芝村くん。
初日もなかなか健闘していましたが、
楽日の今日、終盤の重要な場面での彼の冷静さは美しかったぁ。
初日には髪を結っていましたが、今日はそれもなく、
「そんな事に構っていられない」という切迫感も漂っていて、
難しく、説明的になりがちな台詞を見事に生かしていました。
それと「003」の北山くん、途中で客いぢりをするのですが、
今日はかなり余裕で、その後の芝居も上手に惚けていましたよ。
ポイントの「006」上野くん。
今日は下手から見ましたので表情がよく分かりました。
で、、、相変わらず笑顔がとても良いです。
そういうキャラクターを演じている事もあって、物語の核になっていました。
(物語の構造が明らかになると、彼が主役なのが分かるのも、面白い)
さて、、、その「物語」ですが。。。。
2度目の今回は、その「深さ」というか「仕組み」に改めて感嘆。
約2時間を一気に駆け抜け、飽きさせることの無い展開は絶品です。
「余命」を言い渡されたら、どうします?
「遣り残したことをやり遂げる」方ですか?
「残された日々を悲嘆にくれて過ごす」方ですか?
もちろん、その時が来なければ考えられないでしょうし、
「その時の状況・環境」で違うでしょうけれどね。。。。
若い男の子達が、こういうテーマを真剣に語り合う様子は、
ですから、悲壮感と、爽快感が微妙に入り混じって、スリリング。
で、その悲壮感を上手に消し去る構造をしているところが、この舞台の面白さ!
ぜひ、より熟成させて再演して欲しいと思いますし、
「映像化」という事も考えてみて欲しいです。
そして、これだけの芝居を完成させた彼らですから、
「つぎ」にも大いに期待したいところです。
今後、忙しくなるとは思いますが、
せめて年に一度は集って、経験を寄せ合って、凄い芝居を見せてほしい。
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コメント
『NHK少年ドラマシリーズ』
なつかしいですね。
「未来からの挑戦」に出ていた、
飛鳥君こと熊谷俊哉くんが好きでした。
熊谷くんも、当時、ひまわりだったのよね。。。
(今は、歌舞伎座に時々出てるらしい)
その頃から、基本的に男の好みが変わってません。
投稿: 舞姿 | 2007年1月30日 (火) 午後 11時43分