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2007年1月30日 (火)

『ルイの九番目の命』 by リズ ジェンセン

『本が好き!』というプロジェクトに参加して、これが17冊目。


ルイの九番目の命

  • リズ・ジェンセン_::_池田真紀子
  • ソフトバンククリエイティブ
  • 840円

Amazonで購入
書評

この本が、今までで最も難しいかもしれません、、、感想を書くのが。

ひとつには、ミステリなので、内容を書くのが難儀なのです。

もう一点は、、、余りにも「男」が情けないと感じた事。
ラビリンス』といい『サフラン・キッチン』といい、
どーして女性が書いたフィクションに出てくる男って、
こーも情けないというか、面白くないんだろう(笑)
あまりにも「信念が無い」というか「意思薄弱」というか、、、
ともかく、登場人物として、あまりにも作者に都合が良く書かれているので、
「そんな簡単な人格」と思うと、紡がれる物語が安く見えてしまう。
物語にリアリティーが無くなってしまう。。。

もしかしたら、男性が書いた小説に描かれた女性も、
女性からみたら「なにこれ!」なのかなぁ。。。と思ったり(笑)
・・・えっと、渡辺淳一氏の本に出てくる女性、とかね・・・

不思議なのは、『ラビリンス』といい、この『ルイの九番目の命』といい、
ヨーロッパで売れた本に描かれる男が「こう」って事は、
今時のEU男性は、こんな感じなのかもしれないですね。。。2冊で独断(爆)
でも『ルイの九番目の命』のダナシェ医師は、半分主役であるだけに、
なんとも物語全体が「愚図」な感じとなるのは、いただけない。

さて、もう一方の「ミステリに触れてしまう問題」の方は、、、、
以下、内容に踏み込んでますので、ご覚悟を。。。

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2007年1月29日 (月)

『ウィキッド』製作発表会

劇団四季ステージガイドの『ウィキッド』ページに、
新しいコンテンツが加わってます。

みかん星人が、この製作発表会で最も感激した、
「マーク プラット氏」からのメッセージが寄せられています。
カメラに向かう真摯な姿。
言葉を選びながら、優しい言葉と声で語りかける様子。
あの日私が感じた、
「これが、夢を実現して来た人の言葉なんだ!」
という胸の震えを、こうして再見できて、とても嬉しいです。

製作発表の様子も公開されました。
ぜひ、ご覧ください、、、期待だけは高まります(笑)

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2007年1月28日 (日)

YELLOW LABEL 第一回公演『E.C.』千秋楽

さて、忙しい日々の中、再び『E.C.』を観て来ました。
 (日曜とか関係なく、時節的に忙しくなる仕事なので・・・)

で、行った甲斐がありました。
初日と大きく変わった部分はありませんでしたが、
細かい部分の煮詰めがされていて、向上心が心地よかったです。
役者さん達も「慣れ」と言うよりは「充実」しているようで、
「やっと終わった」というよりも、
「もう終わっちまったよ、、、」と勢いが残っている感じ。。。若いって、凄い!

今日も「001」の小材くんは大変に危ない感じで、
綱渡りのような演技がなかなか良かった。
初日にも薄っすらと感じたのですが、彼をみていると、
なつかしい『NHK少年ドラマシリーズ』を思い出してしまいます。
特に『なぞの転校生』に出ていた「星野利晴」くんですね。。。
突然切れて、謎の言動をして、危ない空気を振りまくあの様子が、そっくり。
・・・というか、
『少年ドラマシリーズ』にも「劇団ひまわり」は多く出ていたでしょうから、
ある意味で「伝統」なのかも知れませんが、、、(*^^)

今日、ずっと良くなっていのは「005」の芝村くん。
初日もなかなか健闘していましたが、
楽日の今日、終盤の重要な場面での彼の冷静さは美しかったぁ。
初日には髪を結っていましたが、今日はそれもなく、
「そんな事に構っていられない」という切迫感も漂っていて、
難しく、説明的になりがちな台詞を見事に生かしていました。

それと「003」の北山くん、途中で客いぢりをするのですが、
今日はかなり余裕で、その後の芝居も上手に惚けていましたよ。

ポイントの「006」上野くん。
今日は下手から見ましたので表情がよく分かりました。
で、、、相変わらず笑顔がとても良いです。
そういうキャラクターを演じている事もあって、物語の核になっていました。
 (物語の構造が明らかになると、彼が主役なのが分かるのも、面白い)

さて、、、その「物語」ですが。。。。
2度目の今回は、その「深さ」というか「仕組み」に改めて感嘆。
約2時間を一気に駆け抜け、飽きさせることの無い展開は絶品です。

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2007年1月27日 (土)

『あなたを忘れない』

2001年1月26日に「新大久保駅」で起きた事故を憶えていますか?

ホームから線路に転落した人を助けようとして、二人が線路に下り、
でも結局3人とも亡くなってしまった、、、という悲惨な事故。
当時、東京にいた人なら、
今も「新大久保駅」を通る際、時折思い出したりするのでは無いでしょうか。。。
そして、
「私なら、そんな事はしない。。。たぶん。。。きっと。。。」と思うのでは?

みかん星人も、このお二人の気持や決意は分かるのですが、
やはり「残念ながら、愚かな行動・方法だった」と思うのです。
そして「どうしてそんな無茶を・・・」とも思うのです。

で、前置きが長くなりましたが、この『あなたを忘れない』は、
その、助けようとした一人、
韓国からの留学生・李秀賢(イ スヒョン)さんの物語です。
この映画のプロデューサーも、
「なぜ韓国の青年が命を掛けて日本人を助けようとしたのか?」
という疑問を追及したくて、この映画の制作を決意したとの事。
そして、その疑問は、この半分ほどフィクションの混ざった映画の中で、
なかなか上手に解き明かされていたように感じました。

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2007年1月26日 (金)

テノール宇田松の『名曲1001ライブ vol.1』 @ 渋谷 公園通りクラシックス

「テノール宇田松」をご存知でしょうか?

ご存じなければ、こちらのページをご覧ください。。。。

はい、、、わかりましたか?
では、、、今夜行われた「テノール宇田松」のライブのレポートです。
もちろん、レポーターは、要するにマンカス好きの、福井狂(ばか)さんです。。。

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『スウィングボーイズ』 by ミュージカル座

凄い!すばらしい舞台でした。
こんなに面白くて、楽しくて、不思議なミュージカルがあったのかぁ!

ミュージカル座」という劇団を、失礼ながらはじめて知りました。
すでに多くのレパートリーを持っている劇団で、
代表は「ハマナカトオル」氏という方、、、この芝居の脚本・作詞・演出もなさってます。

この『スウィングボーイズ』は2006年2月初演のお芝居だそうです。
今回は「凱旋公演」で、昨年よりもパワーアップしての公演との事でした。
物語は、日本にジャズが入り、それを愛する青年達が組んだバンドの、
昭和10年ぐらいから敗戦までの日々を描いたものです。
劇団四季で言うと『李香蘭』や『異国の丘』といった感じで、
これらの舞台に登場していた「バンド」が、これの主役と言う感じ。

舞台には「ビックバンド」が登場して、生演奏。
で、そのバンドのメンバーが芝居をするんです。
や、、、逆だ(笑)
演じる役者さんたちが、本当に「ビックバンド・ジャズ」を演奏するのです。
『スウィングしなけりゃ意味がない』に始まって、
『アイ・ガット・リズム』『イン・ザ・ムード』『ムーンライト・セレナーデ』
そして圧巻の『シング・シング・シング』も、役者さん達が演奏します。
 (ピアノ、ベース、ドラムにはプロのミュージシャンが入ってますが、、、)
なんと、役者さん達の多くはこの芝居のために楽器を学んで、
半年で演奏できるようになった、、、とのこと。
 (そう、映画の『スウィング・ガールズ』と同じですね(笑))
その演奏がまた素晴らしいのですが、、、それは、後ほど。

物語の原作となっているのは、瀬川昌久氏の書かれた2冊の本、
『ジャズに情熱をかけた男たち』『ジャズで踊って』だそうです。
 (氏の「ミュージカル作品ガイド100選」は大切な一冊です)
昭和初期の学生達によるジャズ・バンドのエピソードに詳しい氏の監修もあり、
舞台に描かれるのはとてもリアルで楽しく、そして少し悲しい物語。
「黎明期」独特の情熱と集中が見事に描かれていました。

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2007年1月25日 (木)

YELLOW LABEL 第一回公演『E.C.』初日

『劇団ひまわり』には若くて元気のある役者がいる!
と、いうことを、様々なメディア、世代に、広げてゆく、、、
事を標榜している「男ばかりのユニット演劇集団」が、
YELLOW LABEL』だそうです。

その第一回公演の初日に行ってきました。
まさに『YELLOW LABEL』のデビューを目撃したわけで、
これが、後に、自慢となってくれると、、、嬉しいな(笑)

さて、どーしてこの芝居を観に行ったかと言いますと、、、
レミゼにも出演する、上野聖太くんが、この一員だからなのです。
つまり、この記事の本当のタイトルは、、
「今日の、上野聖太くん、、、なかなか凄いじゃない!」だったりします。

さて、その芝居、『E.C.』ですが、
これが、予想を遥かに超えて素晴らしい出来栄えでした!

ともかく、代官山近くにお勤めの方、お住まいの方、
はたまた、この週末に「面白い芝居を安く観たい」と思われている人、
そしてなにより「可愛い男の子達を見たい!」という貴女!(笑)
ぜひ、彼らの芝居を観に行ってください。
このみかん星人が、その面白さを保証します!!!

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2007年1月24日 (水)

『ラッキーナンバー7』

今年、最初の「期待して観た映画」がこの『ラッキーナンバー7』です。

出演者やあらすじは、いつもどおり、リンク先の公式でご覧ください。
これをみるだけでも「をっ」と期待できそうでしょ?

さて、、、観て来ました・・・・とても素晴らしい、満足度の高い1本です。
ですが、、、、この映画、こうして語るには大変に厄介です。
なにが「厄介」かと言いますと、、、
少しでも内容を知ってしまうと面白みが半減してしまうのです。
なにしろ、冒頭からして、、、もう、書けません(笑)

ただ、よくある「謎解きモノ」とは違って、、、もちろんそれも面白いのですが、
この映画は、それが「奇をてらう」ものでも「無理に牽引する」ものでもなく、
実に巧妙で丁寧な語り口で静かに描き出され解かれてゆくのです。
そういう意味で、最も近い映画は『父親たちの星条旗』かもしれませんね。。。

ですから、何も知らないまま、映画館に行ってください。
「緻密」「精緻」「お洒落」「粋」そして「愛」が、この映画にあります。
特に予想外の「愛」は、ちょっと凄いです。。。深いです(*^^)

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2007年1月23日 (火)

劇団四季新作ミュージカル製作発表会

このたび、『オペラ座の怪人』に続く電通四季劇場[海]での新作ロングランミュージカル製作発表会を報道関係者の方に向けて開催することになりました。
この新作ロングランミュージカルを応援し、告知にご協力いただける「四季の会」会員の方を、ブログ記者としてご招待させていただきます。

との誘惑に乗って、その発表会に来ています。

注目の「新作ロングランミュージカル」は、やはり『ウィキッド』でした。
開幕は6月17日で、前売り開始は4月21日。
四季の会会員へは4月8日からの先行発売があります。

いよいよ発表会が始まります。。。Wicked 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2007年1月22日 (月)

『旅』2007年 03月号 by 新潮社

今月でこの『旅』とはお別れです。
3月号の特集は、花の都『パリ』です。

今月号も素敵な写真が満載。
特に「テーブルアレンジ」のページは綺麗ですねぇ。。。
これこそ「旅という名の女性誌」と感じるのは、私がおぢさんだからですかね?(笑)
いや、旅先で時々、
「この街の人たちの『普通の食事』とは、どんなものだろう?」
という疑問を感じたりしますが、
今号の『旅』では、それがかなり見えてきます。
また「パン・ペルデュ」の作り方も出ていたりして、ありがたい。。。

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2007年1月21日 (日)

『マリー・アントワネット』

「あの人、最近(あれ以来)すっかり変わったよね・・・」

という事を、時々、耳にします。
何かをきっかけに、人が変わってしまう、、、
まじめに、不真面目に、仕事中毒に、家族思いに、外交的に、ネクラに。。。
周囲の人から見ると、それは「突然」のように見えたりします。
けれど、実は、
本人の心の中では、ずっと以前から「堆積」していた事なのかもしれません。
みかん星人の内部でも、
「これでは、いけない」とか、「もっと、ああしたい」という情動が絶えずありますし、
それが一定量溜まった「ある日」に、変化が始まるという事が、あります。

この映画『マリー・アントワネット』が2時間掛けて描いたのも、
こういった「何かが堆積する様子」だったように感じました。
そして、映画も、実際のアントワネットも、
積もり積もった「何か」が彼女を変えたその時に、終わってしまうのです。

さすがソフィアコッポラ監督です、、、良くできた映画だと思いました。
ヴァージン・スーサイズ』や『ロスト・イン・トランスレーション』でもそうでしたが、
少しずつ、まるでミルフィーユやバウムクーヘンを作るように、
薄く透き通るような描写を丁寧に重ねてアントワネットを描き出していました。
たぶん、アントワネット本人がこの映画を観たなら、
「そう!私はこういう人間だったのよ!!」
と、彼女が知って欲しかった「本当の姿」がこの映画に在るように思います。

特に、監督の音楽の使い方は見事!
また、カメラの使い方、光の描き方、、、実に彼女らしくて素敵です。
冒頭クレジットの中で、
アントワネットの「カメラ目線」をワンカット入れてあるのですが、
これが実に上手い!

だけどなぁ。。。。うーん、、、、

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2007年1月20日 (土)

今日の、福井晶一くん、、、戻ってくれたのね。。。

「ラム・タム・タガー」というのは、気まぐれなネコなんですね。

ですから、いつも決まったところに握手をしに行きません。
なんと、役者さんによっても「握手席」が変わってしまいます。

実は、福井狂(ばか)さんは、福井タガーとの相性が良くなくて、
今まで何度か「握手席」と言われている処に座りながらも、
彼の「気まぐれ」に翻弄されて、今まで50回ほど見ているのに、
2度しか握手をしてなかったのです。

そして、今夜、3度目の「その時」が訪れました。。。
ご報告をお読みくださいませ。。。

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『大奥』

テレビドラマは観ないみかん星人ですので、
この映画の原点のテレビドラマ『大奥』は、一度しか観ていません。
観た理由も、テーマ曲の『愛と欲望の日々』byサザンオールスターズを聴きたくて、
で、構えていたらエンドタイトルだったので最後まで観てしまった1回だけ(笑)
それでも、ドロドロとした女性同士の確執を描いたドラマとして秀逸である、と、
そういう評判は聞いていました。

で、それが、絢爛豪華な映画として登場。
しかも『元禄忠臣蔵』にも登場した「絵島」が主人公との事で、興味津々。
でしたが、、、どうにも中途半端でした。
この映画、
基本的には「大奥に閉じ込められた女性の悲哀」をテーマにしつつ、
その一方で「絵島生島事件の政治的な駆け引き」を描こうとしています。
それはもちろん「無理」では無いのですが、
どうせなら、総てを「大奥のドロドロ感」で描ききった方が良かったかも。
具体的に言うと、岸谷さんや柳葉さんの役は要らなかったって事ですかね。
 (二人が下手だったとか、って事では無いですよ(笑)
  むしろ、二人が上手かったから、それが雑音になったという事)

更に言うと、、、、時代考証が妙なのも気持ち悪いですね。
まず、絵島生島事件に「火事」というのは出てこないのです。
江戸時代の火事は大変に怖いものでしたから、
それを「背景」に使うという神経が、なんか嫌ですね。。。。
 (史実では、歌舞伎を観て門限に遅れたのを咎められた事になってる)
さらに、それは2月の事で、映画の様に花火が上がる季節でもない。
最悪なのはその花火で、
江戸時代の花火は「夜空に朱を流したようなもの」つまり単色でした。
だから、青や緑なんて色は無かったのです。。。さらに、、、
この「打ち上げ花火」が盛んになるのは、八代将軍吉宗の時代で、
その直前のこの時代には、こんな花火大会はなかったのです。
「好きな人と一緒になにかをみる」という大切な場面なのですから、
もっと工夫して、素敵な場面にして欲しかったですね。。。

ま、そんな事はともかくも・・・・

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2007年1月13日 (土)

野田地図第12回『ロープ』 @ シアターコクーン

野田地図(map)は、
去年の今頃観た『贋作・罪と罰』に続いてようやく2度目。
今回の主演は「宮沢りえ」さんと「藤原竜也」くん。

宮沢りえさんと野田秀樹さんといえば『透明人間の蒸気』も観ていますが、
今回のりえさんは、声が少し違って聞こえました。
台詞が多いこの舞台を12月から演じているので、声が変わったのかしら?
ちょっと怖いくらいの迫力を感じる声でした。

藤原くんは、今回の役は台詞よりも体(肉体)が大変そうでしたね。
冒頭、とある場所から出てきますが、あれって開場前からあそこに。。。?
ともかく、数少ない私が観た藤原くんの中で、一番おとなしかったかも(笑)
自分が発する台詞に触発されてどんどん狂気に傾いてゆく感じが、
今回はちょっと控えめで、どこかに醒めた部分を残している気配が上手い。

それにしても、宇梶剛士さんの台詞って、気持ち良いなぁ・・・
『贋作・罪と罰』でも感じましたが、あの不気味さは素敵。

物語は、要するに「反戦・反暴力」なのでしょうけれど、
それを「メディアの罪」という方向で語っているのが面白かった。
いや、、、これもまた「面白い」と言っては語弊があるのかもしれ無いけど、
昨今のニュースを見ていると、
「報道」というものが「事件を伝える」のではなくて、
「事件を生み出す」とか「事件を蔓延させている」気がします。
事件にある「悲しみ」や「痛み」そして「消えてしまった未来」という事柄よりも、
事件の「特異・特徴・特殊性」ばかりを伝えてしまっている気がするのです。

この舞台では、それを「視聴率」や「資本」の問題として描いていますが、
理由はなんであれ、
「本当に伝えなければならない事」を見失った情報は、
雑音であるばかりでなく、間違いのもとだという事ですね。

タイトルの「ロープ」というのは、
プロレスのリングに張られたロープの事なのですが、
「情報を限定するフレーム」としてのロープという意味でもありましょう。
印象的な台詞に「なぜロープの外に出たんだろう?」というのがありましたが、
その「ロープ」を「情報の受け手」が意識することが、なにより大切なのです。

前半は「コント」のような軽快な舞台でしたが、
後半の重さとメッセージの強さは尋常ではなく、間違いなく「傑作」ですね。

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『コンタクト』 @ 秋劇場

久しぶりに『コンタクト』を観ました。

この演目は、みかん星人にとってはとても重要なもので、
「トニー賞」のパフォーマンスで魅了されて以来、
「劇団四季」の舞台はもとより、
オリジナルを観たくてブロードウェイまで見に行ってしまった舞台なのです。
久しぶりに観た『コンタクト』は、やはり素晴らしく、
ミュージカル・プレイとしては「最高」としか言いようが無いですね。
 (なぜ、どう「最高」なのかは、おいおい・・・)

今日の「黄色いドレスの女」は酒井はなさん。
すべての仕草の中に「計算」を感じるダンスで、さすがでした。
面白いのは、ダンスのシチュエーションによって、
酒井さんの「見え方」がめまぐるしく変わることです。
気高く居るときには大きく、
可愛らしく抱き上げられたり、華麗にターンしたりするときには、
重さを感じさせないばかりか、一回り小柄になったようにもみえる。。。
ともかく、彼女が踊っているときには、目が離せません。
 (おかげで、ほとんどのアンサンブルさんを見逃しています)

さて、その酒井さんを凌いで、最高に素敵だったのは、
二幕にウエイター長で登場なされた吉元和彦さん!!
たたずまいは「ちょっと悪い匂い」のする男性で、
たとえるなら「アンディー ガルシア」といったところでしょうか、、、
これが、少しも卑屈にならずに、むしろ支配するかのように店に居るわけです。
で、坂田さん演じる青いドレスの女「妻」を魅了し、
彼女の「妄想」の中で彼女をエスコートする。。。
その姿の、なんと恰好いい事でしょう!
特に、後半、「妻」を背中に背負って回転するときの、あの余裕!
ブロードウェイの舞台でも、この辺りではウエイターはかなり疲れていましたが、
吉元ウエイターの涼しげな様子は、まさに「ニヒル」を絵に描いたよう(^^)
こういう男がいると、舞台に限らず、その「場」が締まりますね。

注目の大塚君は、少し長めプラチナ(ヅラ?)が綺麗で、
その揺らし方がとてもセクシーでした。
早く、ここに、内閣のメンバーがそろえば良いのに。。。。

以下、時間をみて、内容に踏み込んで参ります。
「難しい」という感想を散見する『コンタクト』ですが、じつはとても簡潔な舞台です。
しかしながら、語りだしたらその深さは計り知れません。
みかん星人にとって、最も「語りたい舞台」ですので、しばしお待ちを、、、

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2007年1月12日 (金)

『ライアンを探せ!』

今年最初に観た映画は、
子ども向けの映画『ライアンを探せ!』の字幕版でした。
映画そのものよりも、
「(ライアンの父)サムソンの声が聞きたい」
という福井狂さんの指令を受け、一箇所&一回/日しかない映画館へ。

で、その父ライオン・サムソンの声の正体は、
24時間栄養補助食品で戦っている「サザーランド」さんでした。
微妙に荒れている風情が、なんとも良い、、、のでしょうか?(笑)

でまあ、この映画は(も)パロディーの乱舞で、そもタイトルからして「怪しい」です。
原題は単純に「The Wild」なのに、それをあの戦争映画みたいにしてしまう(笑)
冒頭は、ディズニーの映画(舞台)『ライオンキング』そのままで、
始まってしまうと『マダガスカル』だったり『ファインディング・ニモ』だったり。。。
『ファンタジア』もありますし『スター・ウォーズ』もしっかり。。。
しかし、、、ディズニーって「真似される側」だったのに、
いつから「真似する側」になってしまったんでしょうね・・・プライドなさ過ぎな感じ。

いや、そもそも、「この映画を作る動機」がまったく理解できませんでした。
なにしろ、この物語の中で覚醒するのは「父」なんです(笑)
子ども向けに作られているはずの映画なのに、、、です。
こんな事では、とてもじゃ無いけれど『ファインディング・ニモ』は越えられない。
登場するキャラクターも、
「なるほど、だからキリンなのか!」なんて感じる場面は全くなく、
「その動物ゆえに活躍する場面」はコアラの愛くるしさだけ?(笑)

ディズニーというブランドが台無しの、悲しい映画でした。
だって、
この映画に出たキャラクターがTDRに登場する事は無いと思うもの。。。あーあ。

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2007年1月 5日 (金)

『王子とこじき』 by 劇団四季 @ 文京シビックホール

去年も、今日1月5日に、
文京シビックホールでミュージカル『人間になりたがった猫』を観ました。
そう、この日は、恒例の「ファミリーミュージカル鑑賞」なわけです。

今年の演目は、マークトゥエイン原作の『王子とこじき』。
物語は有名ですね。
時に西暦1547年の物語で、「王子」は実在の人物。
「父」のヘンリー8世は「イギリス国教会」を創始した人で、
要するに大変に我侭だったわけです。
そのお陰で、イギリスは絶対主義の中央集権国家となり、
その子・エリザベス1世の頃には「日の沈まぬ国」となりました。
問題の王子・エドワード6世は、この年9歳という幼年王でしたが、
残念な事に、在位は6年間で、15歳で「お隠れになった」悲劇の王様です。

その悲劇性と、父の「恐怖政治」が、この物語を読み解く鍵ではありますが、
「ファミリーミュージカル」になってしまえば、そんな事はどーでも良いのです。
やはり、劇団四季という劇団は、こういうミュージカルを作ると上手い!
一幕は少し台詞が多い感じでしたが、
「マイルス」という好漢(柳瀬さん)が登場してからは、俄然面白くなり、
二幕では、どの場面も実に充実していて、見応えがありました。
ただ、本当に子どもに理解されていたかどうか?(笑)

特に素晴らしいのが、「伏線」ですね。
劇団四季のミュージカル・プレイで、これほど上手く伏線が張られ、
それが気持ちよく拾われる作品って、他にありましたかねぇ?(爆)
で、そんな素晴らしい脚本は、あの石坂浩二氏の手によるもの。
「モトシキ」と聞いた事がありましたが、脚本まで書いていたとは。。。
作曲は大御所「いずみたく」氏と「佐橋俊彦」氏によるものです。
「佐橋俊彦」といえばアギトでしょうか(爆)
1967年、つまり40年前の作品ですが、
しっかりと作られているものは、本当に強靭ですね。

そうそう、衣装もとても素晴らしかった。
これは40年前と同じという事はないでしょうが、
ともかく美しく、重厚で、そして綺麗に汚らしかったのが面白かった。

面白いと言えば、、、やはり、柳瀬さんですね。

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2007年1月 3日 (水)

『累犯障害者 -獄の中の不条理-』 by 山本譲司

「読書」というのは、実に面白いと思う。
なかなか経験できないスリルやサスペンスを疑似体験できるし、
「大恋愛」だって経験した気分になれてしまう。
古代の人々の思考を(翻訳の問題を乗り越えて)自分のものにできるし、
偉人の人生を傍からみて笑ったり感心したり絶望したりも、できる。

この本、『累犯障害者』も、そういった「読書の意義」を経験できる本でした。
尤も、この場合「面白い読書」と言うにはかなり語弊がありますね。
読んでいる間じゅう、私は言いしれぬ「不安」を感じていました。
なにしろ、この本に書かれていることは、絵空事でも古代の事でもなく、
「いま、隣で起こっている、
 関心を持たなければならないけれど、どうしたら良いのかが分からない問題」
だったのです。

「とある障害」、例えば知的障害、精神障害、そして聴覚障害といったことで、
社会とのコミュニケーション(意思疎通)が困難な人々の事は知っていました。
そして、少し想像すれば、その人たちが、
「自分の意思や考えをとりまとめ、説明する」事が困難だろうとも分かります。
しかし、そのために【福祉】があるのだと思っていましたし、
ちゃんと機能しているものだと思っていました。
ところが、
「比較的軽度」という事や、「ある程度は社会に適応できる」という事で、
その【福祉】の網の目からこぼれている人たちがいる。
 (それも、「お金にならず、面倒だから」という【福祉産業】という観点で)
しかしながら、その人たちは「最も弱い立場の人」として社会に存在し、
そして故に、犯罪を起こしてしまうことがある。
 (特に、受刑者の30%弱が知的障害者とのこと)
更に、こうして「触法障害者」となってしまうことでさらに【福祉】から遠ざかり、
「塀の中の方が楽だ」という意識もあいまって、再犯率が高くなる。
 (この「塀の中へ戻りたい」という動機が、下関駅を燃やしていたとは・・・)

「知らなければならないこと」「考えるべきこと」が多く書かれた本で、
「よく書いてくれた」と感じる一方で、上にも書きましたが、
「では、私にできる事は何なのか?無い?どうしたら良い?」
という焦りというか、恥しさや不安が残ってしまうのは問題かと思います。
「解決策」は望まないまでも、「覚悟」や「視線」ぐらいは残してほしい。
問題ばかり指摘されて、具体的な解決策の無い昔の選挙公報みたい。
いまは「マニフェスト」として解決策が提示されるべき時代のはずです。

さらにこの本には、いろいろな部分に、大きな「違和」を感じるのです・・・・

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今日の、福井晶一くん、、、今年も絶好調!

テレビコマーシャルのミュージカルに引き続いて(笑)
今年最初の舞台を観にいってきました。

当然、福井晶一くんが出演している『キャッツ』ですね・・・ははは。

福井狂(ばか)さんは、ご満足だったようで、
特にコメントもなしと仰っています。
私も、今日の福井さんは絶好調だと感じました。
また、松島くんのミストフェリーズもとても魅力的でしたし、
花代さんのグリドルボーンは悪女ぶりが絶品でしたなぁ。

そして、、、岸 佳宏さんのスキンブルシャンクスですが・・・
これがまたなんとも「普通」のスキンブル(笑)
あまりにも「普通」なので印象が残らないぐらいでした。
安定という意味では期待できるスキンブルかもしれません。
 (ところで、昨年末、李さんのスキンブルの『おい!』が普通になってました。
  あの『おい!スキンブルはどこだ・・・』がとても好きだったのになぁ・・・)

そうそう、先週は少し硬かった武藤さんのマンゴジェリーですが、
今日はのびのびと「泥棒ネコ」を演じていて素敵でした。
「のびのび」というか、とてもお茶目だったのが、范さんのギルバート。
バストファージョンズのチェーンに興味津々だったりと、可愛かったなぁ。

さて、一部で注目の、「新井薬師」様のお守り。
一昨年は、二人揃って「招き猫」を引き当て、
昨年もまた二人揃って「軍配」を引き当ててしまったのでした。
しかして、一昨年に『キッャツ』に福井くんが登場し、昨年は将軍様でしたね。
で、、、今年のお守りは・・・

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2007年1月 1日 (月)

今年もよろしく、、、

恒例の年賀状の公開は終了しました。

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