『「書ける人」になるブログ文章教室』 by 山川健一
帯がついていまして、こうあります。
「ブログを書いて作家になる方法」
はじめに申しておきますが、私はこの「幻覚」を本にするつもりはありません(笑)
そもそもは「備忘録」として始めましたし、
今でも「感動を記録しておく場所」であるとともに、
『みかん星』と同じく「鑑賞のガイド」という側面を意識して書いています。
ではなぜこの本をプロジェクトの一冊として選んだのかと言いますと、
最近、「福井狂(ばか)様」のおかげが、ここのアクセス数が増えまして、
多い日には千人もの方がここを見においでになるのです。
「だったら、もう少し恥ずかしくないブログに」と思って選択した次第なのです。
この私の希望(願い)に近いパートは、第5章。
「読みやすく魅力的な文章とは何か - 文体をめぐって」
辺りに書かれている気がします。
「気がします」とココで書く理由は後述しますが、
ともかく、まず「接続詞を大切にしなさい」というアドバイスを頂きました。
「うーん、、、この文章で、すでにダメかも」なんて今思ったりしています(笑)
問題はその後。。。「とことん好きになれるものを探せ」だそうです。
なるほど、、、確かにこの「幻覚」ではかなり偏った「好き」がある気がしますね。
ついで書かれているアドバイスは、「ターゲット読者層を絞り込め」というもの。
・・・はい、めちゃめちゃ絞っています(爆)
なにしろ、検索でいらっしゃる筆頭は「福井晶一」という言葉で検索された方でして、
ついで「福井」「晶一」「劇団四季福井晶一」と続くのですもの・・・・(^^;;
これはもう、かなり絞り込んでいますよねぇ。。。
ま、そんなこんなで(笑)この本、
はからずも、ここ1年ほどのアクセス数の上昇を裏付けてくれました。
と、、、ここまで書いてきた事は、この本の一部・表層に過ぎません。
タイトルや帯に書かれた宣伝からは予想もできなかった素晴らしい事が、
この本には書かれているのです。
私がいつも心の中に感じていた「書く」という事の本質を見事に捕らえていて、
それは「ブロク」という表現形式を超えた、とても普遍的な事でした。
まさか、こんにな(失礼!)新書を読んで、これほど感動するとは・・・・
みかん星人と直接会われた方で、
「ブログとまでは言わない、mixiでも良いから、感想を・日記を書いてごらん」
と言われた人、いますでしょ?(笑)
例えば、二つ下の桑田くんの記事にコメントを寄せてくれた「サク」さんには、
会う度に「掲示板で待ってる」とか「ブログを始めなよ」と言ってきました(笑)
今では、サザンの伝統あるサークルにたくさん書き込みをなさっていて、
私はそれを知ってとても安心したのですが。。。。
ともかく、「書く」という事は、それが公開される・されないに関わらず、
とてもとても大切で、重要な行為なのです。
そして、この『「書ける人」になるブログ文章教室』がテーマにしているのも、
この「書く」という行為の重要性なのです。
(この本から引用すれば)「ブログ」はそのためのモチーフに過ぎないのです。
「ブログ」という場所に綿々と書き続ける事は、
「『自分とはどんな人間なのだろう』ということを不断に問い続ける」
事なのだと、この本は伝えてくれるのです(上記の赤い部分は101ページから引用)
上に書いたように、私が大切な友人に「書こうよ」と伝えてきたのも、
私自身が、この本に書かれている事を「なんとなく」感じていたからです。
例えば、サザンのライブを聴く、、、呼吸を忘れるほど感動する。
それは「身体感覚」として残りますが、
「あの時の私は、どうして、なにを、どう感動したのだろうか?」
を少しずつ考えたりする、、、時にDVDを観たりしながら。
その時には当然「文章の断片」が頭に浮かんでいたりしていますが、
それは頭の中にある限りは「具体化」され「文章」になる事は、無いのです。
もちろん「具体化しなくていい、、、体が覚えている」でも良いかもしれません。
でも、それは、少なくとも二つの点で寂しく思うのです。
ひとつは「忘れてしまう」という事(笑)
もうひとつは「数年後、その時と今との違いを意識できない」という事でしょう。
そして、この「違いを感じる」という部分にこそ、
「私は、誰だ?」を考える最も大切な鍵が潜んでいると思うのです。
この本は、「ブログを書くテクニック」だけを書いているのではなく、
優しい文章で「書く事の意義」を再認識させてくれる本だったのです。
(前段で「気がする」と書いた理由はこれ。単なるHowTo本ではないという事)
そして、「どんな意識で書き続けると良いか」という部分に立脚して、
ようやく「本を書くという意識を持って書いてみてはどう?」と提案します。
最初に書いたように、私は「本を書く」なんて考えた事がありませんでした。
しかし「本を書き上げようと意識して書く」というアドバイスには、
読んでいる手が振るえるほどに感動してしまったのです。
私の、こんな稚拙な感想では、この本の魅力は半分も伝えられません。
この【幻覚】を読んでくださっている多くの「ブロク」を書いている方々には特に。
そして、日常に「書く」という習慣を持っていない人には、
「みかん星人に、また、騙された」と思って、是非、この本を読んでいただきたい。
そして、次の日から何かを書き続けてみてほしい。
これの本は(相変わらず失礼ですが)見かけと違って、物凄い1冊です!
- 山川健一
- ソフトバンククリエイティブ
- 735円
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コメント
みかん星人さん。この本のこと、仰る通りだと思います。
悩みながらも「ダラダラ」と書き続けていると出会いもあるし楽しい。パッと咲いてパっと散るよりも・・・。時間をおいてまた読み返してみようと思います。
投稿: 旦那@八丁堀 | 2006/12/04 05:57
>みかん星人さま
早速買って読みます。
それより福井晶一で検索数が多い,一日千ヒットというのが凄いですね。毎日福井さんの情報を検索している方がこんなにおられるなんて…。
肝心のご本尊はいずこへ。
投稿: とみ | 2006/12/04 20:19
ブログを始めてから「文章を書く」とか「表現すること」に
躊躇いや照れがなくなったような気がします。
とてもつたないですが、それでもそれは私にとって
いろんな面で非常に意味があったことだなぁ、と思いますね。
自分自身を見つめることにもなりますし、もちろん「見られている」
ということも意識するようになりますしね。
やっぱり、こんな機会をくれた四季に感謝、ですかね(笑)
投稿: えみーご | 2006/12/04 23:57
みかん星人さんのレビューを読んですごく読みたくなりました。多分、私向きの本なのでは??(笑)
投稿: カトキチ | 2006/12/05 09:19
旦那@八丁堀さん、コメントありがとう。
ここが50時間以上のメンテナンスをされていましたので、
すっかりresが遅れました。
「確率」の本がかなり期待ハズレでしたので、
「やっぱりこの手の新書は深みが無い」と思っていました。
さらに、この本の【はじめに】の中で、
「とぼくは思っている」
という表現を読んで、正直とてもガッカリして読み始めたのです。
ところが、この「主語」も計算のうちと判り始めた辺りから俄然面白くなり、
「連帯を求めて孤立を恐れず」の言葉には、私も励まされました。
それにしても、タイトルが「罠」ですねぇ。
投稿: みかん星人 | 2006/12/07 16:19
とみさん、コメントありがとう。
ぜひお読みになってください。
で、この際ですから(笑)とみさんも「風知草」をひっさげて、
このプロジェクトにご参加なさいませんか?
http://www.buzz-pr.com/about/
お待ちしています!
福井くん、どこでしょうねぇ。。。
もしかしたら、魔法使い?(*^^)
投稿: みかん星人 | 2006/12/07 16:23
えみーごさん、コメントありがとう。
文章を書くというのは、「感覚」を纏める作業ですからね。
例えば「役者によって違うマンカストラップ」は、
「感覚」としては「こんな感じ」と受け止めてはいますが、
その「感覚」を言葉を選んで表現するのって大変です。
だけど、趙マンカスと芝マンカスは、全く違うわけですし(笑)
「どっちが、どう、好きか」も心では分かっているんですよね。
まさに「自分自身をみつめる」という行為になるわけですねぇ。。。こわいこわい。
更に「言葉にしよう」と思いながら観ていると、
「微妙な違い」までもが見えてきたりして、得した気分にもなれます(笑)
投稿: みかん星人 | 2006/12/07 16:32
カトキチさん、コメントありがとう。
カトキチさんには、本当に「本」を書いて欲しいので、
ぜひこの本を申し込んでください。
めちゃめちゃ期待しています!
投稿: みかん星人 | 2006/12/07 16:33
みかん星人さん、こんにちは。
拙宅記事へのトラックバック&リンク記載ありがとうございます♪
著者の山川さんの小説は、昔何作か読んだことがあるのですが、、、本書には、彼の小説に対する想いがつよく語られていて、印象的でした。
もちろん、みかん星人さんの仰られるように、本書は「文章で表現すること」について普遍的な内容がかかれている良書だと、私も思いました。多くの人にすすめたい本ですよね。
投稿: いちみとうがらし | 2006/12/17 23:06
いちみとうがらしさん、コメントありがとうございます。
山川健一さんって、小説を書かれるのですねぇ。
をを、、、こんな人なんだ(爆)
http://www.yamaken.com/
ぢつは、この本の影響で、
「本にする」事を意識して書こうと思って、
秘密の場所まで用意してしまったわたくしです。
そう、本当に多くの人に読んでみて欲しいですね。
「意識」が変わりますし、「意識」を持てるようになりますものね。
これからもよろしくです。
投稿: みかん星人 | 2006/12/19 00:09
こんにちは。はじめまして!
トラバ、ありがとうございました。
つい、How to本の類からは手を引きがちなのですが、この本は面白かったですね~
「日本語でプログを書く」(日本語以外の何が書けるわけではないですが…/笑)という行為が、改めて好きになれそうな本です。…というわけで(?)、これからも試行錯誤の日々が続くことでしょう(笑)
投稿: Ray | 2006/12/29 09:58
Rayさん、コメントありがとうございます。
私もHowTo本は好きではありません。
役に立ったのは、子どもの頃に手にした『カクテル入門』という本ぐらい(爆)
どうしても「上に立って導く」という姿勢が見えてきて、いやですね。
しかし、この本に書かれているのは、
「こんなふうにすると、いいよ」という事ではなくて、
「いま、貴方がしていることには、こんな意味がある」
という感じのメッセージで、
つまりは「違う視線を教えてくれる」という本なのですね。
試行錯誤に「方向」をくれるといった感じかもしれません。
これからも、よろしくお願いします。
投稿: みかん星人 | 2006/12/29 23:12
あれこれ、考えてしまう本でした。別のタイトルならもっと印象が違ったのに。
もし、この本をもう一度読むときは、みかん星人さんのこの記事も一緒に読みかえそうと思います。
投稿: きし | 2007/02/15 23:45
きしさん、コメントありがとう。
最近感じるのですが、
本も「タイトル」がとても大切なんですね。。。
私も、この本を手にするまでに感じていた内容と、
読みながら感じていた事はだいぶ違いました。
まあ、その違いが、私には心地好かったのですが(笑)
再読、なさるのですか?、、、お時間を大切にしてくださいね(^o^)
投稿: みかん星人 | 2007/02/18 21:50
再読…。「もし」ですから。
いえ、わざわざ念押しすることでもないんですけど…。
…墓穴…。
投稿: きし | 2007/02/19 00:32
「墓穴」ですかぁ。。。
本を呪わば、穴二つですかね。。。適度に参りましょう(爆)
投稿: みかん星人 | 2007/02/20 01:11