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2006年12月10日 (日)

『雑技魅影』 by 中国雑技団 @ 四季劇場[秋]

「中国文化フェスティバル」の第三弾を観て来ました。
今回は、、、、「曲芸」?の舞台。日本で言うところの「太神楽」ですかね。

まずは「バレエ」ですが、これが「アクロバティック」なわけです。
そう、なにしろ男性の手の上につま先で立つのです・・・手乗りプリマドンナ。

続いては皿回し、、、ひとりが両手に4本ずつの棒をもって皿を回すのです。
で、回しながらアクロバットをするわけですね。。。
音楽がなんだか変わっていて、ブラックライトに浮かぶ蛍光もあって、
みかん星人は「TDL」の夜のパレードをを思い出してしまいました(笑)
ともかく華やか!『夢から醒めた夢』の遊園地の場面みたいでした。

ボールを使ったジャグラーも登場。
この子はなかなか芝居が上手くて、笑いも起きるほど。
最後には9個?だったかなのボールを操ってくれました。
同じようなジャグリングとして、「独楽」を使った群舞も登場。
これは頭の上に長い羽がついていて、これがなんとも不思議な感じ。
変な言い方ですが「人類ではない動物」を見ているような感じなりました。

ここまで観て、なかなか面白いパフォーマンスなのですが、
なにかちょっと物足りない感じがしました。
それはたぶんパフォーマンスが「高度」すぎてしまって、
それがどんなに大変で凄いのかを「実感」できないのですね。
例えば、「凄い歌」とか「上手い台詞まわし」は、
幾つかの比較対象を知っているから感じられること、ですよね?
ところが、手乗りプリマドンナや流麗な独楽回しパフォーマンスは、
余りにも「夢のよう」なので、そこに物語や努力を感じる隙間がないのです。

さて、そうして掴み処の無いままに二幕です。

その冒頭が11人の男の子による「体操」のようなパフォーマンス。
まず、その音楽で笑わせてもらいました。。。なんと、
『パイレーツ・オブカリビアン』のテーマ曲なのです。
で、それに乗って、11人の男の子が跳ぶ、跳ねる、輪をくぐるのです。
これがもうテンポのよさと、演出の面白さがあって、最高に楽しい。
途中から手拍子が起きるほどのパフォーマンスでした。

そう!こういう「チームワーク的な面白さ」は、やはりわかりやすい。

で、女性8人による自転車パフォーマンスが、萌えちゃうわけです。
「雑技団」というと連想するもののひとつに、
「一台の自転車にたくさんの人が乗る」というのがありますが、
それを、それほど広くない劇場の舞台で成し遂げるのです。
これもまた、個々の努力や達成感を感じられて、面白いものでした。

「最高のパフォーマンス」を実現するのは大変なのでしょうね。
でも、あまりにも「最高」過ぎて、現実から離れてしまうと、
その「凄さ」が見えなくなってしまう。
なんだか、途中で感覚が麻痺してしまった感のある舞台でした。

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