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2006年11月11日 (土)

『手紙』

東野圭吾氏の「手紙」をどれほどなぞっているのかは知りませんが、
この映画を見る限り、この映画『手紙』の良さは、原作の上手さにありますね。

「憎々しいまでの殺人者」ではないから、家族までもが拒絶する【兄】ではない。
幼い頃に親を亡くして辛く寂しかっただろうけれど、
兄の愛情と、素敵な友人に支えられて健気に育った優秀な【弟】の悲劇。
とても微妙で巧妙な設定なので、兄を憎みきれないし、
弟を「だらしない」とか「情けない」とか「酷い」とか、言い切れない。

で、そんな雰囲気の映画だから、登場する他の人物も、
「良すぎる」とは言えないまでも「悪い人ではない」感じの設定になっていて、
観終わって、全体を改めて眺めると、
「こんなに綺麗事では済まないよなぁ・・・」と腕組みしてしまう。
そう、、、以前観た『アイ・アム・サム』的な映画、かも。。。

物語としては、そこそこ出来ていたこの映画でしたが、
やはり「画」は頂けませんでした。
監督は生野慈朗さんという人で、TBSの名演出家だったそうですね。
「トレンディードラマ」を多く手がけて、
『涙のキッス』を主題歌に使ってくれたのも、この生野さんだそうで・・・

でも、だから、かな、人物に近づき過ぎなんですね、、、、画が。
「映画」ではなく、やはり「テレビ」を観ている気分になります。
 (前半は、たぶんロケ地の関係でしょうが、良い感じの画でしたのに)
人物の「感情」は、顔だけに出るのではありませんね。
手だったり、膝だったり、そして「姿勢」だったりするのです。
でも、いっつもバスト・アップで撮っていたら、そんなの伝わらない。
で、撮られて無いと分かっている役者も、顔だけで芝居をする・・・
これでは、物語に「深さ」が生まれてこない。

だから、全体を眺めると、綺麗事という印象になってしまうのでしょう。

あ、お陰で、アップの沢尻エリカさんの「黒目がちな瞳」が堪能できました。
うん、、、あーゆーのは、可愛い。。。

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