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2006年11月25日 (土)

『雷雨』 @ 秋劇場 by 北京人民芸術劇院

「中国文化フェスティバル2006」として、
中国を代表する、趣の異なる3本の演劇が上演されます。
最初に掛かっているのは「話劇」で、要するにストレート・プレイですね。
劇場は、協賛している劇団四季の秋劇場。
見慣れた劇場に、異国の文化を観に行ってきました。

中国語(北京語?)のお芝居で、舞台の左右に字幕が出ていました。
耳慣れた英語とは違って、耳では殆ど意味が聞き取れないので、
 (そのうち、名前とか「父」「母」辺りは分かるようになりました(笑))
舞台からも、字幕からも目が離せない、かなり緊張した観劇となりました。
私が座ったのはかなりサイドでしたので、舞台越しに向こう側の字幕が読めて、
少しは楽をしましたが。。。

最初に言ってしまうと。。。
この芝居は、是非、日本語で観たい!と思いました。
それほどに物語は面白く、いろいろと良く出来ている舞台でした。
「観ようかな、どーしよーかな?」
と、ちょっとためらっているのでしたら、どうか劇場に行ってみて下さい。
まあ、もう一回だけですし、劇場もそこそこ埋まっていましたので、
チケットが確実にあるかどうかは、分かりませんけれど。。。

物語は、驚くほど『鹿鳴館』に似ていました。
「本当の母親を知らない男の子」
「母と名乗れずにいた女性」
「愛情ではない感情で女性を誘惑する男」
そして「愚かな男に与えられる、武器」
二幕四場で繰り広げられるのは『鹿鳴館』と同じメロドラマ。
ただ、『鹿鳴館』では笑いは起きにくかったのに比べて、
今日の『雷雨』はところどころ妙に笑えてしまうお芝居。

笑いは、中国とのカルチャー・ギャップによる部分にもありました。
たとえば17歳の「お坊ちゃま」という次男の役は、
まるで「トレンディードラマ」に出ていた石黒賢さんを思い起こす感じで、
今の日本では「ありえない様子・恰好」だったりして思わず笑ってしまうのです。
もちろん、お話の上でもコミカルな部分があって、
悲劇のヒロインの父親は、その台詞回しや動きが、とても面白かった。

そう、台詞回しの「一部」とも言えますが、「嘆き方」が凄い。
もっとも世界的に考えると、日本の「嘆き」は比較的おとなしく、
中国に限らず、ラテンの人々なども、大げさに嘆いていますね。
それを目の当たりに見て、ちょっと引いてしまうかと思ったのですが、
舞台の中での「愁嘆場」は実に切なくて、うまくまとまっていました。
きっと演出の力なのでしょう。。。

登場した俳優さんは、どなたもとても素敵な声で、
無理せず、自然に、ちゃんと発音されているのに感心しました。
まあどんな中国語が「自然」なのかを知っているわけではありませんが、
少なくとも「お芝居」を感じさせる台詞回しが無かったのは、確かです。

それにしても、こんなメロドラマ、
中国ではどんな人が観にいっているのでしょう?
テレビで昼下がりに帯で放送されているようなお話ですので、
なかなか男性の興味を引かないと思いますし、
実際、これを見ていると、本当に「男は馬鹿だ」と感じますから、
やはり、女性が主な客層なのかな?なんて思ったり。
この辺りの「中国の演劇事情」も、このフェスで知ることができたらいいな。

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