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2006年11月 9日 (木)

『マリー・アントワネット』 @ 帝国劇場

面白いカーテンコールでした。
このチケットは、e+の特別先行で手に入れたのですが、
なんと、この日はこのe+会員限定の「貸切」だったのですね。
と、言うわけで、カーテンコールの最後には、
アントワネットの涼風さんと、もう一人のMである新妻さん、
そして、カリオストロを演じた山口さんが登場して、
e+会員の皆様、本日はありがとうございました」
という挨拶をなさったのです。。。が、
そこで山口祐一郎さん、やってくれましたよ。。。。
衣装の、重そうで長いマントの下から、白い筒状のモノを取り出して、
やおら広げると、それは「e+」の旗だったのです。

かくして、最後まで「へん」だった、山口カリオストロ。。。
そもそも、この『MA』は、最初から最後まで、どこか「へん」でした。

最初はコメディーだと思いました。
少なくとも、アントワネットとカリオストロが登場すると、笑えました。
24歳のハズであるアントワネットの余りにも幼い振る舞い。
帝国劇場の名物・二重廻り舞台に歌いながら乗るカリオストロ。
・・・笑わずにはいられませんでした。

きっと演出が、私には、合わなかったのでしょう。
それは私がこの時代に関して疎いから、なのかもしれません。
『ベルサイユのばら』や『レ・ミゼラブル』を通じて、
この演目を観に来るお客さんは「フランス革命」に詳しくて、
この演出はそういうお客さんを前提にされているのかもしれません。
・・・それも、お笑い種ですが。

注文したい事を並べていたら、とんでもない長さになるのですが(笑)
最も違和感を感じたのは、狂言回しが二人いる事。
劇作家とカリオストロ、、、いったいどっちが本当の傍観者なのか?
おかげでカリオストロの存在が謎であり、コメディアンとなり、
ついには旗振り役に過ぎなくなってしまう。
劇作家にしたところで、喋っても設定が見えてこないから、
私は舞台で起きている事の半分を、故意に、理解できなかった(笑)

「トライアウト」中のミュージカルを観られたのは、面白かった。
曲は、印象には残らないものの綺麗な旋律が多く、
また「歌手」としての実力が高い役者を揃えていた事もあって、
「完成版」として戻ってきたら、もう一度観て見たい。
もっとも、それは「物語」を見たいのではなく、「変化」を見たいだけだが。

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コメント

きしさん、コメントありがとう。

来年、、、戻ってくれると良いですね・・・
途中で、錬金術の失敗があって、消滅したりして。。。

投稿: みかん星人 | 2006年11月15日 (水) 午前 10時17分

私も来年の帝国劇場に期待して今回は見送りにしました。
観ていらした先輩の酷評に恐れをなしまして。遠征した挙句のがっくりはつらいですから。

投稿: きし | 2006年11月15日 (水) 午前 01時07分

静馬さん、コメントありがとう。

わが家の「あの人」もなかなか詳しい方で、
休憩時間にいろいろと教えてもらいましたけれど、
よく考えたら「そうと知ったら面白くなる」という物語でもないのです(笑)

カリオストロですが、
例えば『南十字星』の岡野教授を悪魔的にしたら、似た位置関係になりますが、
所詮は岡野教授ですから(*^^)山口さんには役不足(←正しい使い方)

私も、帝国劇場に戻ってきたときが楽しみです。

投稿: みかん星人 | 2006年11月14日 (火) 午後 01時51分

あの時代はすごく詳しいお客さんも多いと思うのですが
その層も首をかしげているようです。アントワネットの描き方もオカシイという話も聞きますし。
カリオストロ期待してたんですけどねぇ。
やはり演出の問題なのでしょうか。「ダンスオブヴァンパイア」みたいに短期間で変わっていくお芝居ではないような気ガするので大幅に変わるとしたら来年の帝国劇場からでしょうね。

投稿: 静馬 | 2006年11月12日 (日) 午後 11時03分

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