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2006年10月29日 (日)

今日の、上野聖太くん、、、をいをい。。。

『ボーイ・フロム・オズ』を青山劇場で観ました。

Oz_2  

  

ブロードウェイでも大盛況だった芝居で、
去年(?)のトニー賞でも、その一部が再現されましたが、
この演目は「Hugh Jackman・ヒュー ジャックマン」あっての芝居。
そんな難しい役どころを演じるのが、坂本昌行さん。

とても良かった、、、坂本さんは、余裕があるというか、
この演目で見つけた可能性をこの一年でしっかり掴んでいて、
去年のと殆ど変わらない演出なのに、とても優美に舞台が進んだ。
まさに「スター」なんだなぁ。。。と、感嘆。

この1年4ヶ月を有意義に過ごしたのは、他の出演者も同じで、
特にIZAMくんの台詞まわしがとても良くなっていた。
紫吹淳さんとアンサンブルのコンビネーションもよく、
上等のエンターテインメントが出来上がっていたし、
おかげで物語がより明確に浮かんできていた。

うん、、、この演目は、音楽もすばらしいが、
時間を巧に折り曲げている脚本がすばらしい。
「才能」という宝物を開花させるのには、なにが必要なのか?
愛情、友情、信頼、、、そして少しの偶然。
一人ではなにもできないという温かいメッセージ。。。
そして、そこに侵入するHIVという悪夢。
名曲とすばらしい歌唱に肉付けされたこの物語は、
最後に痺れるような感動を与えてくれた。

さて、注目の上野聖太君。。。

残念ながら、この回のパフォーマンスを見る限りでは、
この1年4ヶ月は、彼にとって有意義なものにならなかったのかもしれません。
全体のレベルアップに、彼は、取り残されていた気がします。

1幕のとても大切な場面で、彼には「ちびソロ」が与えられています。
それは「束の間の勝利に過ぎぬ」と云った裏方系のものではなくて、
主役と向き合って物語りを大きくドライブする役なのです。
去年の舞台では、時に坂本さんを凌ぐほどのパフォーマンスをみせて、
「すっげー」と感じさせてくれていました。
 (それが、後日の『テネシーワルツ』『グランドホテル』へ繋がった)

が、、、この回、彼の声は前に出ず、後半はバテる始末。
たった3つのメロディーを歌うだけなのに。。。
どんなに調子が悪くても、死にそうでも、ここだけは負けて欲しくなかった。
だって、「ちびソロ」で目立って、主役にまで駆け上った役者がいるのだもの。

あれでは、この日の芝居を観た人は、
「下手なアンサンブルがいたよね」という印象を持って帰ってしまう。
坂本さんのファンばかりだからそんな事すら記憶に残らないかもしれない。
けれど、、、この『ボーイ・フロム・オズ』という芝居を、
「坂本さんが出ていたミュージカル」として終わらせるか、
「坂本さんで観に行ったけれど、お芝居の凄さに圧倒された」と思わせるかは、
極端に言うと、あの一瞬に総てが掛かっている。

たった18回しかないこの芝居。。。
これを日本の演劇史上に残せるかどうかは、上野くん、君次第ですぞ。

それにしても、殆ど坂本さんのファンで占められているこの舞台。
去年も嘆いたけれど、実にもったいない!
ここには、ミュージカルという芸術が持っている魅力がたくさんある。
ぜひ、一人でも多くの「ミュージカル・ファン」に観てもらいたいなぁ。

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