『拳銃は俺のパスポート』
「日活映画」という、
実に素晴らしい個性と灰汁を発揮していた映画会社とその作品群がありました。
この作品もその一群の中のひとつ。
玉石混交の中にあって「これは必見」とのお誘いのまま観に行きました。
1967年の映画ですが、白黒映画。
5、6歳のみかん星人にも微妙に記憶にある街が、白黒で描かれて、
まるで書割の様に「あっさり」と見える。。。東京や横浜の不思議な景色。
ふむ、これぐらいの「絵空事感」が、当時の日活に似合っていたのか。
例えば、それほど町並みが変わらない場所だと、
そう例えばNYとかだと、そこで「絵空事」を作るのは難しい。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』が絵柄として物足りなかったのも、
所詮は作り物の町並みだったから、、、かもしれない。
さて、「日活」といえば「歌」が出てくるというお約束。
いや、もっと言えば、
「ギターを背負って登場して来て、歌って、戦って、去ってゆく」
みたいなお約束、、、この映画にもありました(笑)
歌うのは、みかん星人も大好きだったジェリー藤夫さん。
あ、主役は宍戸錠さんで、整形した頬が意外と素敵だった。
ヒロインは、小林千登勢さんで、、、好きだなぁ、こーゆー顔。
映画としては、緑のジャケットを着ている「ルパン三世」のようで、
『殺し屋はブルースを歌う』とか『雨の午後はヤバイゼ』の世界。
これらの放送は1971年だから、ま、そんな時代なわけです。
こういうのは単発で観るよりも、
一週間ぐらいぶっ続けで観ると更に面白いのかも・・・しないけど(爆)
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