『カーズ』
「人間」が発明した仕組みの中で、最も重要なのは「車軸」でしょう。
動力は何であれ、この「車軸」のお陰で人類はとても進歩しました。
進歩はまた動力にも革命をもたらし、
最初は「ひと」をはじめ動物を動力にしていたのですが、
やがて機械式のエンジンが生まれたのです、、、
ガソリンで動くエンジンが登場して、まだ130年しか経っていないけれど、
「自動車」という機械の登場は、人類を大きく変えてしまった。
「普通の人」が自分の選択で行動する自由を得た事が一番の変化かな。
自動車がなければ出会わなかった人と、私は、どれぐらい出会っただろう・・・
自動車がなければ観られなかった光景を、どれほど見てきただろう・・・
「自動車」が持つこんな魅力を強く感じされてくれるのが、この『カーズ』。
進歩の象徴の様な「スピードレース」も興奮するし、
この映画には、その興奮と「歴史」もしっかりと描かれている。
・・・さすがはラセター監督だなあ(笑)・・・
それでもこの映画がプレゼントしてくれるのは、
「湾曲した道の先に現れる未知の景色にわくわくする」る悦びだったり、
「好きな人と一緒に、あてもなく、ただドライブを楽しむ面白さ」だったり、
つまりは「なにかと出会う楽しさ」であるところが、実に上手い。
尤も、、、考えてみれば「ピクサー」の映画は、いつもそう。
『トイ・ストーリー』のウッディとバズの出会いが始まりだったのかな。。。
いや、オモチャに意思があるという事との出会いも凄かった。
その後の『ファインディング・ニモ』や『モスターズ・インク』も、
基本的な構造は『カーズ』と、実は、少しも違ってない。
それは、
「何かと出会うことで、更に大きな可能性を発見する」
といった感じのメッセージが織り込まれていることでしょう。
・・・まあ『ライオンキング』もそうなんだけれどね・・・
・・・余談ですが『クレージー・フォー・ユー』もです・・・
伏線の張り方も見事だし、
ボディーを無理に変形させない演出も愛しかった。
「ドック」の声をオリジナルで聴きたいのなら仕方ないですが、
基本的には吹き替えで堪能したい映画ですね。。。大満足。
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