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2006年6月28日 (水)

『ジャンヌダルク裁判』

1962年にフランスで作られた白黒映画。
役者はほとんど素人だそうだけれど、
監督は「ロベール ブレッソン」という当時新進気鋭の人物。
コクトーらと共に【カイエ・デュ・シネマ】を興したりもした。

「ジャンヌ ダルク」を扱った映画は多い。
近年もベッソン監督が『ジャンヌ・ダルク』という映画を作ったけれど、
どれも「決定版」とは予備難い気がする。
ま、15世紀の人物だから、仕方ないのだろうけれど。。。

この映画の面白いところは、
「記録に正確である」という部分。
彼女に関しては、意外と多くの記録が残っていて、
 (そこがまた、いろんな解釈を生む理由だったり)
とりあえず、それを正確に再現してみたらしい。

実は、我が家には「ジャンヌダルク・マニア」が居まして、
彼女もこの映画を見たのですが、
「なかなか正確に作られている」とのご意見でした。
でも、
「だからといって、面白いとは限らない」のが映画。

ただ、この映画で改めて感じたのが、
キリスト教、というか「一神教」の凄みですね。。。
誰もが同じ一つの「神」を愛し求めているのに、
隣の人とはそれを共有しにくいという、、、なんとも言えない孤立感。
その孤立感が見事に描かれていたと感じました。

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