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2006年4月24日 (月)

『白鳥の湖』 by パリ・オペラ座バレエ団

この歳、44歳になって、
ようやく「芸術」を楽しめるようになったのかもしれない。
ただそれは、所謂「分かる」というのではなく、
ただひたすら「美しい」という感情に溺れるという気持ちに近い。

この夜堪能した『白鳥の湖』は、
ただもうひたすらに「美しい」と感じていた。

そして、またしても隣で鑑賞していた人に笑われたけど、
「こんなにも面白いものだったのか、、、バレエって」
と、それが最も素直な感想なのでありました。
 (去年10月にオペラを観た時にも同じ感嘆をもらして、笑われた(*^^))
「ヌレエフ演出」という事で構えていたのもあるし、
そも「バレエ」を3時間も観ていられるのか?という不安もあった。
が、、、
CDを聞き込んで音楽に慣れていたこともあるだろうけれど、
とても「物語」が分かりやすくて堪能できた。
初めて『キャッツ』を観たときの30倍は分かりやすい(笑)
いやしかし、もしその物語が分かり難かったとしても、
やはり魅了されていたに違いないと思えるほどに、
「バレエ」という人体芸術が、間違いなく美しかったのです。

腕が翼に見える。。。。
まるで無数に関節があるようにしなやかに動く腕。

宙に留まっているように見える。。。
あたかも糸で吊られているように高く長くジャンプする。

単なる「才能」の問題ではない「何か」を身に纏った人たちが、
ただひたすら「美しい姿」であろうとして動き続ける。
それを、
「単なる才能ではない」と理解できる歳になった、という事でもあるのか。

さて、この夜の「オペラ座バレエ団」には、大きなドラマが待っていました。

二幕が終わって休憩に入るとき、
舞台に劇団の関係者らしき人(きっとルフェーブル女史)が現れて、
フランス語でスピーチをし始めた。。。

「本日、オデットとして登場していた『マリ=アニエス・ジロー』は、
 一幕の途中で舞台を続行できない状態になりました。
 そこで、二幕からはプルミエの『エミリー・コゼット』がオデットを務めました。
 ジークフリート役の『ジョゼ・マルティネス』とは初めての組み合わせですが、
 みなさま最後までお楽しみくださいますよう」

そう、まるで『オペラ座の怪人』のクリスティーヌの様な事が、起きていたのです。

もちろん、バレエ鑑賞初心者の私にその違いなど分かるはずも無く(笑)
「エトワールが観たい!」なんてことよりも、
「不断の努力の成果」を感嘆と共に鑑賞して感激していました。
 (カーテンコールが終わった後、カーテンの向こう側の歓声が凄かった!)

二人で『キッャツ』S席5席分のチケットでしたが(^^;;
3列目から鑑賞するバレエは、その飛ぶ汗の美しさも含めて、大満足。
問題は、、、
「今度は、もすこし後ろの席から観て見たい」とか、
「『ジゼル』とか『コッペリア』も観たい」という会話の怖さですね。。。

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コメント

TBありがとうございました!
音楽も聴きこんで行かれて、
「白鳥の湖」の世界を堪能していただけたようで、
良かったです。
それにしても、ダンサーの途中交代には
私もまだ遭遇したことがなくビックリです!
肉体を駆使する芸術なので、故障などもあるかと
思いますが、まさに「オペラ座の怪人」の世界
そのものでしたね☆

「ジゼル」は私が一番大好きな作品でして、
機会があったら、是非観てみてくださいね。

投稿: チロル | 2006年4月27日 (木) 午後 07時34分

みかん星人様こんばんは。
それは、すごい日に当たった…もとい鑑賞されましたね。
バレエって面白いですよね!私は細かいことはわかりませんが、踊りの美しさや、肉体で表す感情表現の豊かさにいつも見惚れています。

「ジゼル」は美しくも切ない、いい演目ですよ。
これからはバレエのご感想も拝見できそうですね!
楽しみにしています♪

投稿: 暁音 | 2006年4月29日 (土) 午前 12時49分

チロルさん、コメントありがとう。
そして、素晴らしい分野を教えていただいて、ありがとう(笑)

音楽は今も耳に残っていますし、
意外といろんな場面で遭遇している気がします。
で、やはり予習が功を奏して楽しめましたので、
そのアドバイスも本当に感謝しています。

途中交替と言えば、
ジェリーロラムが途中交替したのも経験しましたが、
「故障」というのは切ない事でした。
「事故無く千穐楽を迎え・・・」
という挨拶を今まで何度も聞いてきましたが、
本当にそれが「有り難い」のだと実感。。。

『ジゼル』のお薦め公演がありましたら、
また教えてくださいね。。。(^^;;

投稿: みかん星人 | 2006年4月30日 (日) 午前 12時55分

暁音さん、コメントありがとう。

私も細かいことは分かりませんでしたし、
「細かいことまで分かる男」
を目指そうとも思いませんでしたが(笑)
一瞬一瞬が貴重な時間なのだと思いました。

》踊りの美しさや、肉体で表す感情表現の豊かさ
仰るとおり、バレエって、今更ですが、
「舞踊。肉体の限界。究極の美」
を伝播するための芸術なのだと感じました。
もちろんドラマも必要だとは思いますが、
、、、、観せるためにね、、、
少なくとも『白鳥の湖』は、
とても単純な物語を「豪華な舞踊」で装飾した芸術に思えたのです。
(まあ、日本で上演されているミュージカルと呼称される舞台でも、
 あまり物語と関係の無い民族舞踊が登場するものがありますが・・・)

バレエの感想ですかぁ。。。お金貯めます(笑)

投稿: みかん星人 | 2006年4月30日 (日) 午前 01時04分

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» パリ・オペラ座バレエ「白鳥の湖」 4/21 夜(初日) [素晴らしき哉!Show Time]
昼はレミゼの世界から、夜はオペラ座の怪人の世界へと移動。この日は朝から晩まで、フランス一色な日!クリスティーヌの所属していたあのバレエ団の公演です(笑)上野公園に隣接する「東京文化会館」はバレエやオペラなどが多く上演される劇場として知られていますが、まさに....... [続きを読む]

受信: 2006年4月27日 (木) 午後 07時28分

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