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2006年2月24日 (金)

今日の、福井晶一くん、、、マンカストラップでいいのだらうか?

激戦の前日予約で2階席からの鑑賞。
うん、でも、2階席、好きです。
 (激戦で、とうとう今日・土曜の夜は取れませんでしたわ)
 (さらに、とうとう日曜の昼も取れませんでしたの)

さて、で、2階から眺めるリーダー猫は、なんか微妙に「余裕」のある感じ。
「プロモーションV」で聴ける『ジェリクルキャッツを知っているか!』の台詞も、
あのVTRの様な力の入ったものではなくて、もそっと優しげ。
全体に「兄貴」的な汗を感じさせてはくれませんでした。
だって、マキヴィティを追うときも、そんなに跳躍しないし。。。
まあ、その分、危なげなく頼れるリーダーだったかなぁ。。。
でも、それで良いのだらうか。。。なんか、寂しい気もします。
舞踏会のしたくを』なんて言っている君、、、
今晩の踊りの曲目を選んでなければならないのでは?
ワルツやポルカやマズルカや、ランシェも。。。(笑)

そしてついついタイヤの上で胡坐をかくマンカスはともかく、
早水グリザベラは圧巻でしたし、
 (静寂の夜に充満するような歌声が素晴らしい)
滝沢ディミータはまさに猫でしたし、
 (マキャ曲を歌う口の動きを2階から見たら、まさにネコ!)
真鍋ランベルティーザはとても可愛かったし、
 (百々さんの声との相性も好いのかなぁ、本当に可愛かった)
キム・バストファは上手かったし、
 (「政治改革」の言い方に痺れた。ともかく言葉が生きている)
キム・グロタイは最高だし、
 (タガーから抜き取ったナイフを舐め上げる仕草のやーらしぃ事)
そして芝タガーはおやぢだったし。。。
 (だってタガーくん、両手の人差し指を立てて踊るってのは、、、、)

それでも、井上ジェリロが。。。

ごめんなさい、、、予想よりとっても綺麗でした(爆)
だぁって、、、
『アイーダ』のメイクとか、凄かったしぃ、
「もう一人のアイーダさん」と比べると、体格とか、ね、ほら・・・
とにかく、おやぢにとっては「ありがとう」なお姿でした。
ちょっと「耳」が目立ちますかねぇ。。。髪形も違うかな。

一幕では目立たない智恵ジェリロでしたが、最後が凄かった。
グリザベラに対する「娼婦」という言葉。
この言葉に対するニュアンスが今までのジェリーロラムと違う。
智恵ジェリロにとっての「娼婦」は、
単に仕事を表す言葉ではなく(笑)
「自堕落な生き方」に対する軽蔑がたっぷり含まれている。
「あなたは娼婦だったから嫌い」なのではなく、
「自分を安売りしていたあなただから嫌い」という感じですかね。
ここで歌った後も、グリザベラを睨む時間が長くて、怖いほど。

そう、智恵ジェリロは、「お高い女」なのかなぁとか思ったり。
一幕の「バストファージョーンズ」の上手階段でも、
智恵ジェリロはバブと遊んであげないの。。。

休憩中に考えていたのですが、、、、
「ジェリーロラム」って、どんなネコとして登場しているのでしょう?
公式ページの『ネーミング・オブ・キャッツ』でも、
「グリドルボーン」はありますが、「ジェリーロラム」の解説は無い(笑)
ジェリロ自身の事が窺える場面も見当たらないのよねーと、
改めて「ほぉ」と思って過ごした休憩時間でした(^o^)

さて、二幕。。。衝撃でした!「ソノクイ」の音程が違う!
なんだか上がりきらない感じなのに、吸い寄せられてしまう魅力がある。

あ、その前に(笑)アスパラガスを紹介する時の感じが、とてもよかった。
あれは周囲の誰かにガスを紹介するという感じではなく、
「ねえ、ガス、、、貴方の人生って、こんなんだったわよね」
と、そんな感じで【会話】をしているような雰囲気でした。

さてさて、、、問題のグリドルボーン!
いやもう、これは見事な悪女だよねぇ。。。まさに「るっぱぁーん」な峰不二子!
最初にグロタイと向き合う直前、智恵グリドルは見事に媚を作っているのです。
少年漫画的に言うと「うっふーん」な気分を出したりするのね。
ところが、グロタイが予想上に醜くて?怖くて?気絶する、、、
その芝居がまた実に細かい。
「ふっうーん」とやってみたけれど、
そんな事をした自分の姿のやり場に困って、更にむっちゃ怖くて気絶、という芝居。
シャムネコ軍団を引き寄せる芝居も意図的で面白かった。
ただ、尻尾を踏まれるタイミングは間違ってませんでしたか?(笑)
踏まれて少し(一小節ぐらい)経ってから痛がっていた(笑)

シャムネコ軍団が乗船してきて、アッカンベをするまでの芝居もまたうまかった。
「やっとこの時が来た!」という感じで、媚びていた表情が一気に醒めるのよね。

ともかく、さすがに過剰な演技が上手い智恵さまでした。

ところで、井上さん、こうしてダンスと歌に慣れて、
さて、いよいよ福岡でしょうかねぇ。。。
福井くんも動かない芝居で鈍った体を動かして、、、福岡だと、いいな(笑)

でも、やっぱり、久雄で新しい部分を見せてくださいまし。

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コメント

あ、、、そうでした(笑)>井上ジェリロ
我が家の「猫歴」は、
福井くんが登場してから以降なのでしょーねー(^^;)

やはり『アイーダ』に向けての体作りなのかも。。。
井上さんも、福井くんも、、、

今日の10時が楽しみです。。。

投稿: みかん星人 | 2006年2月27日 (月) 午前 06時50分

再びこんばんは。
すっかり忘れられてますが、五反田キャッツの初日は井上ジェリロだったのですよ。
その後すぐにエビータのお稽古に入られたので、もしかしたらそれ以来なんでしょうか…。
ああ、福井タガーだなんて、そんな恐ろしいこと言わないでください!もうこれ以上は遠征できませんから…(笑)

投稿: ク~ミン | 2006年2月26日 (日) 午後 11時16分

ク~ミンさん、コメントありがとう。
こちらからもTBさせていただきますね。

井上ジェリロって、やはり以前にもあったのですねぇ。
 (ク~ミンさんのブログ参照)
私は殆ど五反田のキャッツしか知らないものですから、
例えばキムさんがタガーとなった時など、
「こーゆー歴史がある演目なのね」
と、舞台の物語とは別の「奥行き」を感じたりします。

前予席ですが、
今回は「人気があって」という感じではなく、
「最初から無かった」という感触でしたが、
やはり、そういう事なのですねぇ。。。

ともかく、来週は、福井タガーが観たいです(笑)

投稿: みかん星人 | 2006年2月26日 (日) 午後 10時05分

みかん星人さん、こんにちは。
同じ様な感想だったので、思わず笑ってしまいましたが、珍しくこちらからトラックバックさせていただきました。
井上ジェリロに関する記事は特に素晴しいです。本当にその通りですね。
さてさて、福井さんの来週の行方が気になります。
それから、前予席は招待客用の席ですから、招待客がある時は、全く出さないこともあるようですよ。

投稿: ク~ミン | 2006年2月26日 (日) 午後 05時59分

とみさん、コメントありがとう。

あはは、、、今日も敗退しました。。。
ってか、直ぐにつながったのに「ありません」ってのは、
そりゃいったいどーいう事だい(日下流)

とてもリラックスしたマンカスは、
ともかく個性的な猫たちを見事にまとめていたとは言えましょう。

ところで、、、グリドルボーンのお部屋ですが、
ダチョウの羽が舞って大騒ぎ、、、
って事は、無いのでしょうね(笑)

あー、しかし、、、今週の面子は凄すぎだよなぁ、、、やはり。

投稿: みかん星人 | 2006年2月25日 (土) 午後 05時47分

>みかん☆人さま
レポお待ちしてました。ヽ(*^。^*)ノ
前日予約に勝利!ベルばら10敗しても猫1勝でチャラですよ!うらやましいです。
ヤクザのマンカス,だらけたマンカス,後ろ足で耳の後ろをかくマンカス。ワタクシ的にはリラックスマンカスも好きです。正義感と勇気と緊張感は取り戻せる日もあることでしょう。
早水さんの歌に酔い,福井さんにガツンとやられ,芝さんに気を大きくしてもらえたのではないでしょうか。
春なのでマイルームの一部をグリドルボーンのお部屋にしつらえたいものです。実は,マイルームはキャッツシアター状態になっています。片づけなくては…。

投稿: とみ | 2006年2月24日 (金) 午後 11時10分

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5ヶ月ぶりに見る福井さんのマンカストラップ。相変わらずカッコよくって素敵だったの [続きを読む]

受信: 2006年2月26日 (日) 午後 05時49分

» キャッツ 06/02/24/S [EMIGOISM.]
座席:回転席センター通路側 グリザベラ:早水小夜子   オールドデュトロノミー:石井健三 ジェリーロラム=グリドルボーン:井上智恵 バストファージョーンズ・アスバラガス=グロールタイガー: キムスンラ ジェニエニドッツ:高島田薫   マンカストラップ:福井晶一 ランペルティーザ:真鍋奈津美   ラム・タム・タガー:芝 清道 ディミータ:滝沢由佳   ミストフェリーズ:蔡 暁強 ボンバルリーナ:南 千繪   マンゴジェリー:百々義則 シラバブ:八幡三枝   スキンブルシャンクス:ユ・チャンミン ... [続きを読む]

受信: 2006年2月26日 (日) 午後 11時10分

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