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2006年1月13日 (金)

『贋作・罪と罰』 再び。。。

初日と比べて、とても微妙なのだけれど、
それでも、今回この舞台で感じた最も大切な部分に変化を感じた。。

それは「演出」ということに関して。。。

例えば、、、「人生の中で、最も大きな声をあげた時」というのを考えた時、
その「最大値」を【100】としたら、「日常」の声はどれぐらいだろうか?
たぶん私は【30】程度なのではないか、と、予感する(笑)

で、舞台というのは、多くの場合、
その「人生の中で、最も大きな声をあげた時」というのを扱う。
そして同時に「日常」も、扱う。
だから、観客は、2時間ちょっとの間に、
「とある人生の【30から100】までの声」を聞く事になるわけです。
時には【1から100】なんて舞台もあるでしょうね。

で、、、今回の『贋作・罪と罰』では、
その【30から100】という声(など)の差異が、ちゃんと表現されていると感じた。
実に繊細に、綿密に、狡猾に演出された役者達の声(など)は、
そのお陰で、とてもリアルな「人物」を舞台の上に生み出していた。

さらにその絶妙な演出は、
背景に聞こえる「音」、それは音楽ばかりでなく、烏の鳴き声までも、
そして照明の明度・温度・角度までも、
さらには、総ての「間」までにも及んでいた。

その絶妙な演出が、開幕して1ヶ月が経って再見してみると、
さらに煮詰められていた、、、、
本当に、素晴らしい「芝居」をみせて貰った。

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コメント

chacoさん、コメントありがとうございます。
いよいよサザビの「つどい」に参加させていただきます。
もー、楽しみで楽しみで。。。。

さて、chacoさんもお芝居好きとか、、、
はい、お金掛かりますよねぇ。
一つのお芝居を観ると、映画を5本ぐらい観られますもの。
更に、やはり2度は観たいですから。。。。大変です。
『贋作・罪と罰』は、とても完成度の高い芝居でしたが、
それでも初日と先日とでは、空気が違っていました。
これが、映画との違いで、堪らない面白さですよね。

これからも、時々は、ここにおいでくださいませ(*^^)

投稿: みかん星人 | 2006年1月15日 (日) 午前 02時32分

はじめまして!サザビのchacoと申します。つどい掲示板からふとこちらへ訪れたら気になるブログを見つけたので思わず書き込みしてしまいました!私も芝居が大好きなのですが、最近は金銭的な理由で制限してます....。
が、野田マップだけは最近2回ずつ見てます。『贋作・罪と罰』も 2回見ました。12月の頭と先日11日に観てきました。2度目の方が私はずっと感動しました。で、やっぱりまとまってるって感じがしました。本当、いつも素晴らしい舞台です。今後ともサザビともどもよろしく。新年会楽しんできてくださいね~。

投稿: chaco | 2006年1月15日 (日) 午前 01時18分

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 一昨年見た『透明人間の蒸気』がイマイチで、  去年の『走れ!メルス』はパス。  その噂もあまり芳しくないように思ったの [続きを読む]

受信: 2006年1月18日 (水) 午後 10時23分

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