« 『キャッツ』 @ キャッツシアター | トップページ | 『南十字星』 @ 秋劇場 »

2005年12月25日 (日)

『クロノス』 東京千秋楽

演劇集団キャラメルボックスの『クロノス』が、
東京公演の千秋楽を迎えた。

キャラメルボックスの「クリスマス千秋楽」では、
ここ数年、プレゼントが配られるのだけれど、
今年は坂口理恵さんから手渡していただいた。
と、いうわけで、来年は坂口さんの年になるでしょう(笑)

やはりこの『クロノス』は本当に良くできた舞台だった。

あまりに泣かされてしまって恥ずかしいので(*^-^)
「のめりこまないように」とか、
「できるだけ客観的に」と、そう意識しながら観ていたのだけれど、
ほんの1分として、そのように観ることが出来なかった。。。
どの場面でも舞台に吸い寄せられて、
台詞に、動きに、そして人物の心に、絶えず心を略奪される。
終盤、原作に無い設定が明かされるに至っては、
もう3度目だというのに(笑)声が出そうなほどに胸が詰まる。

「好き」という感情は、こんなにも凶暴なのだろうか。。。
そう、、、確かに「そういうもの」だとは思う。
でもそれは、とてもとても「特異」な事なのだと思っていた。
なのに、この『クロノス』は(そもそもとても特異な設定だけれど)、
その「好き」という感情の「狂気」を呆れるほど素直に美しく描き出した。
しかも、とても普遍的に。
「あの人のお陰で僕は生きてこれた。だから救いたい」

今年、34演目の舞台を観たが、間違いなく「ベスト1」だ。

ところで、余談というか、蛇足だけれど。。。
この芝居、というか原作もなのだけれど、
最後の、最も重要なところで「まちがい」をおかしている。
「時間モノ」に起こりがちな事だけれど、、、
さて、解ったひと、居るかな?(笑)

|

« 『キャッツ』 @ キャッツシアター | トップページ | 『南十字星』 @ 秋劇場 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『クロノス』 東京千秋楽:

« 『キャッツ』 @ キャッツシアター | トップページ | 『南十字星』 @ 秋劇場 »