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2005年12月10日 (土)

『間奏曲』 @ 自由劇場

『オンディーヌ』の再演を除いて、自由劇場での演目はすべて見ている。
今回の『間奏曲』の白眉は「初・生演奏」だという事だろうか・・・

や、けれどこれ、ミュージカル・プレイじゃないのよね。
出演している顔ぶれを見て「ミュージカル?」と思っていたのですが(笑)

以下、微妙に内容に踏み込んでいますかも。。。。

主役も幽霊も歌わないのですねぇ。。。
歌うのは「ハロ・プロ」を連想させる可愛い娘達。
まあ、それはそれで、ちょっと楽しかったりしますが・・・

途中までは「価値観の衝突」の物語だと思っていましたが、
実は何本ものテーマが隠されていて、
「なるほど、これがジロドゥの魅力なのか!」と感心するとともに、
若き日の『劇団四季』旗揚げメンバー達が感じていた、
「ジロドゥって凄いぞ!」というワクワクをも感じたりして、ちょっと感激。。。
もちろん、その後50年に上演されてきた演劇やドラマで、
この『間奏曲』が問い掛けていることは何度も描き出されているけれど。
例えば、こんなニュアンスの台詞、、、
「20世紀にもなって、宗教に太刀打ちできる言葉も無い」
なんてのは、さすがに鋭くて面白い。

さて、役者さん達は、客席に数多居た同僚の手前もあってか(笑)
かなり緊張なされていたご様子で、皆様ひととおり「かんで」おられました。
最初に岡本さんがやってしまったので(笑)伝染力も強かったか・・・
そんな中、坂本さんは凛然とした立ち姿からして美しく、
まさに年齢不詳の「町の若い娘」として輝いていました。

しかし、、、なんと言っても最高だったのは柳瀬さん。。。
これはもう、観ていただくしかない、その表情の面白さ、仕草の愛しさ!
ジャポネスクの如く塗られたそのお姿や、不思議な衣装ともあいまって、
今年最も「不思議なキャラクター」として舞台を制圧していました。

久しぶりの味方さんは、その台詞の長さだけで感服。

それにしても、上にも書きましたが、この『間奏曲』は曲者です。
なにしろコミカルで、微妙に「子どもミュージカル」で、
メタファーの嵐に翻弄されつつ、表面的には簡潔。。。
参考になる映画をあげるとしたら、
なんといっても『ピクニック at ハンギング・ロック』でしょう。
これを観ていると、全く違う物語としても観られます。
また『ヴァージン・スーサイズ』も参考になるでしょう。
少しずれますが『ベルリン・天使の詩』も良いかな。

問題は3時間という上演時間・・・
途中5分と20分の休憩を挟み、
最初から3時間と分かって観る分には大丈夫かもしれませんが。。。
これ、マチソワの日があるんですよね。。。

うーむ、、、一日一回しか上演しない『鹿鳴館』が、心配だ。。。

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コメント

こんにちはー。幽霊歌わないんですね。コーラスって
役があったから期待してました。まぁでも歌わない
柳瀬さんも新鮮でいいなぁ。坂本さんってオンディーヌの
ときもすっごくキレイでしたし、ぜひみたかったです。
で、柳瀬さんはジャポ神だけど笑い担当なわけですね。
ウワーますますみたい。野獣で笑いをとるのは
お手の物なので。物語自体は見てる人によって
つまんないかおもしろいかわかれそうですね。

投稿: 静馬 | 2005年12月10日 (土) 午前 10時19分

こんにちは。
柳瀬さん幽霊、本当に面白かったですね~♪
3幕に別れているのも、上演時間が3時間ってのも
行くまで知らなかったので、「えっ」って初めは思いましたが、
観てみるとあっと言う間で、本当に面白かったです☆
でもやっぱり人それぞれなんでしょうが…
「カミカミ」の台詞、やっぱり後ろにずら~とならんだ方々の所為なんでしょうかね?(笑)
前も後ろも挟まれているこっちも緊張しましたけど(汗)

投稿: | 2005年12月10日 (土) 午前 11時06分

こんにちは。
昨日は公式チェックしないで寝てましたら・・・なんですの!あの最前より最前の席はとびっくりしました
間奏曲・・みかん星人さんならきっといかれたかな~とおもいのぞきにきたら・・・
レポート読んでああ・・・やっぱり行きたくなりました・・・
いいな~~近くに自由劇場・・・・・

味方さんが消えて、柳瀬さんが消えて・・間奏曲かな~とは思ってましたが・・・ああ・・ストレートプレイの味方さんにお会いしたいです。
オンディーヌ詩人でお会いできると信じてたので・・・今年は、スリップとニラミンコだもの・・・それはそれで嬉しかったですが(笑)
そういえば柳瀬さんとも一年以上お会いしてないです。
うう~~ん・・・間奏曲に呼ばれてますかね~~やっぱり・・・でも・・正月LK観劇入れちゃったし・・・我慢します。
ああああ・・・・どこでもドアが欲しいです

投稿: ハイタカ | 2005年12月10日 (土) 午後 05時33分

あ・・トラックバックのご報告するの忘れてました。
トラックバックさせていただきました
そして・・・あら?スリップになってる・・スリッパです(TT)
味方さんすみません・・・・・

投稿: ハイタカ | 2005年12月10日 (土) 午後 05時36分

静馬さん、コメントありがとうございます。

坂本さんといえば、『アンドロマック』を想い出すみかん星人です。
もっとも、『アンドロマック』では、
芝さんの「なんなんだあれは!」が一番印象に残っていますけど(笑)
そう、今回の柳瀬幽霊は、
あの『アンドロマック』での芝オレストの「おかしさ」に通じるかも。

ともかく、私も柳瀬さんのストレートは初めてで、
その声の美しさには参りました。。。
あんな声で口説いてみたいものです、、、パンダとか、青虫とか。

物語は恐るる程ではありません。
四季は、台詞を理解する苦労が少ないので(爆)少しは楽でしょう。
と、いうか、この『間奏曲』を野田演出や蜷川演出で観たなら、
半分以上の人が理解できないでしょうね(笑)

投稿: みかん星人 | 2005年12月10日 (土) 午後 11時02分

柴さん、コメントありがとう。

私は一ベルとともに到着しましたので、
休憩が2回もあるなんて事すら知らずに居ました。
ですから1回目の5分休憩で客電が明るくならないのに戸惑いましたよ。

上映時間は、かなり短く感じましたね。

それにしても、あの客席は凄かった。。。
ほんと、CFYが出来てしまう顔ぶれでしたわね(笑)

投稿: みかん星人 | 2005年12月10日 (土) 午後 11時11分

ハイタカさん、コメントありがとう。

家から1時間で『自由劇場』に行けるというのは、
これはもう、本当にありがたいことです。。。たぶん(笑)
しかも、終電を気にしないで、、、ですからね。
勤め先から歩いて15分という「あの人」も、
ですから、来月は通い詰めの日々でしょう(笑)

そんな『鹿鳴館』の追加最前列ですが、、、
はい、これも取ってしまいました(笑)
さすがに「2-9」は無理でしたけれど・・・・

『間奏曲』、ご無理なさる程ではありませんよ。
坂本さんは美しく凛々しいですが、歌われません。
柳瀬さんは絶妙なタイミングと麗しい声で台詞を言われますが、歌われません。
味方さんなど長い台詞を感情こめて見事にリアルに発声されますが、やはり歌は歌いませんので。。。

無理なさらないで良いですよ、、、たぶん(笑)

投稿: みかん星人 | 2005年12月10日 (土) 午後 11時26分

またまたお邪魔してしまいました…
ハイタカ様へのコメントを読んで笑ってしまいました!
…歌いませんので。×3(笑)
確かに歌いませんね!!!

間奏曲、もっと長くして内容を詰めて欲しい…とも思いますが、
これ以上長くしたら恐ろしい事になってしまいますね(汗)
私も自宅から自由劇場まで約1時間。。。
これはいいのか悪いのかちょっと考えてしまいます。

休憩に関して、私は2回休憩があるのは知っていましたが、
初めのが5分っていうのは知らず、客電がほんのりしかつかなかったのにはちょっと驚きました。
隣の方が5分って言っていたので知ったって感じです。。。

投稿: 柴 | 2005年12月11日 (日) 午前 12時46分

たぶん、内容をもっと煮詰めると、
「当時(1933年)の思想」などを客に理解させる必要が生じる気がしました。
つまり「女性の立場」だとか「科学」という言葉が持っていた魅力&魔力などですね。
この手の「古典」を観る(理解する)のは、苦労しますよね(笑)
(例えば『電車男』という物語を70年後の人が観る苦労(*^^))

「歌わない」けれどミュージカルの匂いがするという部分で、
『思い出を売る男』を連想したりしました。
みかん星人は、たぶん、
台詞を含めた全編が音楽に包まれている演目よりは、
この手の「音楽を背景にしている舞台」の方が好きなのかも。。。
その典型は『ACL』かなぁ。。。

投稿: みかん星人 | 2005年12月14日 (水) 午前 07時54分

みかん星人さん こんにちは
ハンギングロック雰囲気似てるかもしれませんね!
でも、それよりもっともっと地味な「間奏曲」であります。。。
土曜日観てきました。

この物語の世界観のなかでは
宗教がどの程度の効力があるのかな。
幽霊を信じるにも幅がありますから
町の人たちとイザベルとの温度差がどの程度なのかも
ピンとこなかったり。。。

1933年初演ってことを今更公式HPみて知りました。
当時の世情を知ってるほうがずっと楽しめただろうなあ。

「宗教に太刀打ち。。。」等々
いろんな鍵がちりばめられてるのですねえ。
再演されるときまでには、ちゃんと作品を味わえるようになりたいなあって
思ったです。

投稿: とーふ | 2005年12月18日 (日) 午後 06時05分

とーふさん、コメントありがとう。

劇団四季の公式ページにも少しありますが、
この演目は、なによりそのタイトル=『間奏曲』が鍵ですね。

なに、と、なに、の、間奏曲、なのか・・・

とーふさんのコメントを読んで、
また、とーふさんのページにある感想も拝読して、
映画『タイタニック』にも通じる部分があると感じたりもしました。

ともかく、この演目は、あからさまに言えば、
「女であること」
を最も大きなテーマにしているのだと思います。
そういう意味で、正直、私には荷が重い(笑)

ぜひ、再演時の貴女の感想を拝読したいものです!

投稿: みかん星人 | 2005年12月23日 (金) 午後 10時51分

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12/08 13:55 明日初日かぁ… 3分までで繋がらなかったら諦めよう!! うんうん。 って電話したら繋がっちゃったんですね、これが 席は1階8列下手通路より。 前3列がないので、実質5列目 [続きを読む]

受信: 2005年12月10日 (土) 午前 11時30分

» ああ・・・先行予約(笑) [幕をあけよう!]
鹿鳴館+CFYツアーの鹿鳴館無事GET>ちょびさんありがとう!! 今回はまだ鹿鳴館余裕ありますね~~ でも・・・あの・・・最前列よりも前の席ができるって・・・あの・・・(笑) 人猫は、母がGET10分でつながったのにもかかわらず2FのS席でした。 微妙だな~~・・・市民会館の2階。クラウディアの時にチェックしてこよう。 間奏曲始まりましたね~某奥方様より、キャスティングは聞いていたのですが・・・ うわ!!!!アンサンブルに阿川さんいるよ・・・ そして・・・白塗りの柳瀬さん・・・... [続きを読む]

受信: 2005年12月10日 (土) 午後 05時45分

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