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2005年11月24日 (木)

『アスペクツ オブ ラフ』 @ 自由劇場

さて、そうして原作を読んでから臨んだ自由劇場。
私にとっては最後、通算7回目の『アスペクツ オブ ラブ』。
 (これにて13枚のお皿が集まりました(爆))

原作を読んだお陰で楽しめたのは、
・冒頭でローズが不機嫌である様子の可愛らしさ。
・アレックスがピストルを振り回すに至った気持ちの堆積。
・ジョージの激昂への共鳴。
・ジュリエッタの立場に対する同情。
・ジェニーの苛立ちへの共感。
といったあたりか。。。
ともかく、よくもまぁ巧く脚本としてまとめ上げたものだと思ったし、
それに相応しいメロディーを生み出して組み立てたものだと、
改めてALWの才能に驚いてしまった。

原作を読んがおかげで感動を深められたというのもあったが、
今回の鑑賞で最も感動し魅せられたのは、
昨日ダンスを教えてくれたアンサンブルの皆さんの動きだった。
特に「団長」としても活躍なさった菊池さんのステップの、
正確さ、速さ、強さ、そして美しさに心の底から感動させられた。

「ダンスセミナー」で感じたことの一つが、
「舞台ではもの凄い集中力が必要なのだ」ということ。
舞台に立ってステップを踏むためには練習と訓練が必要だろうが、
何かの「役」になり、その人物を確かに存在させ、舞台の上で生かすには、
「その瞬間に総てを出し切る」という集中力が大切だと感じたのです。
特に熱心に教えてくれた鶴岡さんの、
葬儀の場面でのジョージを偲ぶ様子とその思いを振り払うように踊る姿、
さらに彼女と菊池さんが交差する場面を見ていたら、
「舞台」というものが何に支えられているかを感じた気がしたし、
それが与えてくれる「感動」がどれほど美しいのかをも再認識したのです。

『アスペクツ オブ ラブ』は、私にとって忘れがたい演目となりました。

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コメント

恵さん、コメントありがとう。

うーん、、、絵皿セットとして家宝にしますかねぇ。
1枚多い気もしますが(笑)

たくさんのイベントに参加しましたし、
ここに書くことなどを通じて反芻することが多かったからか、
実際以上に多く観ている気分ですし、
登場人物達が実際に存在していたかのような気分が残ります。
特に光枝さんのジョージは素晴らしく、影響が残りそうです。

千秋楽、、、羨ましいです。。。楽しんできてください。
そして、石丸さんを軸にした熱いレポをお待ちしています(*^-^)

投稿: みかん星人 | 2005年11月25日 (金) 午前 08時34分

13枚ですか!! すごい~♪ 拍手ですよ。拍手。
そのお皿はどうされるのでしょうか?? 
原作を読んだり、俳優さんたちと触れたりした後は、舞台もいままでとは違って観えますね。
みかん星人さんが参加した「ダンスセミナー」も気になります。

しばらくアスペが観れないと寂しいですね。
私は千秋楽、暴走させていただきます。ふふっ。

投稿: | 2005年11月24日 (木) 午後 11時26分

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