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2005年11月25日 (金)

『クロノス』 by 演劇集団キャラメルボックス

「演劇集団キャラメルボックス」のお芝居には、
いつも何がしかの「冠」のようなものがついているが、
今回の『クロノス』には、
クリスマスツアー」と「タイムトラベルシアターvol.2」とついている。

「クリスマスツアー」は時期的なものだけれど、
「タイムトラベルシアター」というのは、去年の『スキップ』に続くもの。
つまりは「時間」を扱った舞台という事なのだけれど、
そもそもキャラメルの芝居には時間を扱ったものが多く、
『アンフォゲッタブル』、『銀河旋律』、『彗星はいつも一人』などは、
どれも「キャラメルらしいファンタジー」を見せてくれた。
また、『スキップ』に続いて原作がある、つまりは「脚色もの」という演目であり、
その脚色具合も楽しみだった。。。

「本当に、そうだ・・・その通りだ」

というのが、この脚色に関する感想のだろう。
「脚色」という事がこれほど見事に行われた舞台を観たことが無い、、、

原作の「その出来事」だけに集中し疾駆する空気も素晴らしいが、
舞台では登場人物に「愛しい奥行き」が付加されていて、
その交錯具合がなんとも「キャラメルボックス」なのだ。
東京で始まったばかりなのでこれ以上は書かないが、
こんなにも「温かい愛情」に満ち溢れている舞台も、そうは無い。
(しかも「愛」という言葉を使わず、
 「好き」という言葉でそれを表現する辺りも、
 最高に美しい「キャラメル・テイスト」なのだ)

このブログを読んで頂いている演劇好きの方はともかくも、、
特に多く来て頂いている「劇団四季」ファンの方で、
『夢から醒めた夢』とか『アイーダ』が好きで、
そこに描かれた(「宵待ち草のやるせなさ」的)「やるせなさ」が好きな方には、
四季以外の、またミュージカルではない舞台をみる機会として、
ぜひ、一度観ていただきたい傑作だと思います。

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久しぶりの読書感想文。子どもの頃は苦手だったなぁ・・・それでも、パスツールの伝記 [続きを読む]

受信: 2005年11月26日 (土) 午後 03時09分

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