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2005年10月22日 (土)

ティム・バートンの『コープス ブライド』

この秋、最も期待を寄せていた映画、
「ティム・バートンの『コープス ブライド』」を観てきました。

corpseとは「死体」の事で、
初夏からネットで公開されていた予告編でも、
花嫁衣裳を着ているのに右手が「骨」のキャラクターが登場。
それは、名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のサリーの様で、
とてもとても魅力的に思えていました。

で、字幕版を観てきたのですが、、、本当に素晴らしい!

たった77分の、いや実質68分の作品ですが、
全編が強烈で美しいイメージの氾濫であり、
「エンターテインメント」の真髄が、とても真摯に、実現されていました。

「エンターテインメント」の真髄とは、
「共感」「共鳴」「同調」そして「解放」とも呼ぶべき「カタルシス」。
キャラクターの「何か」に「共感」し、
映画の中で起きることに「共鳴」し、
望む同じ結末へと「同調」し、やがて精神が「解放」される。
この『コープス ブライド』には、この全てがあるのです。

そもそも、何度か書いていますが、
「アニメーション」とは、スクリーンの中にある総ては作り物であり、
つまり誰かのイメージが具現したものなのです。
「まばたき」はともかくも、「視線」から始まり、
(この視線が、『チョコレート工場』でのジョニーくんを連想させる!)
動くと揺れる大きな「胸」までもが、意図的なのです。
ですから、たとえば、
「今度の007ってさぁ、イメージ違うよね・・・やっぱりコネリだよ」
という事が、アニメーション映画では、ほとんど、ないわけです。
ので、(アニメーションという技法を受け入れられるのなら)
この手の映画では、純粋に「映像」と「物語」を堪能できるわけです。

さて、微妙にミュージカルだったりするこの映画、
けれど、ここでの音楽の使い方も『チョコレート工場』的で、
実に適当なのが好いですね。
しかも、ピアノという楽器を介してのシークエンスはとても素敵。

それにしても、この「コープス ブライド」ことエミリーは美しい。
感情の表現、しぐさ、そしてラスト、、、
たとえ骨がむき出しでも、抱き寄せたくなる可愛さと美しさ、、、
この造形こそが「ファンタジー」の「骨」なのかもしれない。。。

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コメント

チョコレート工場も楽しかったです。
ので、これも絶対に見たいと思ってます。

彼女は、みかん星人さんの好きな女性のタイプなんですか?
o(*^▽^*)oあはっ♪

投稿: chat de tail | 2005年10月29日 (土) 午前 01時08分

chat de tail さん、コメントありがとう。

うーん、、、骨ばっている女性よりは、
肉付きのいい女性の方が、、、(爆)

ただ、この「コープス ブライド」さん、
なかなかグラマーなので、侮れません。

そう、、、自爆しますが、
みかん星人は「表情」に惚れるようです。
笑顔や、綺麗に怒った顔に弱いみたい。。。

や、、、だから、どーした、、、ですけれど(*^^*)

投稿: みかん星人 | 2005年10月29日 (土) 午前 01時30分

ほうほう。。。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)
笑顔や綺麗な怒った顔ですかぁ~
じゃあ、chat de tailなんて、ばっちりです!(笑)

本日、「コープス ブライド」を見ようと映画館へ行きましたが、
どういうわけか、「Zガンダム」になってしまいました。
この中には、イケメン、見つかりませんでした(*^.^*)エヘッ

投稿: chat de tail | 2005年10月31日 (月) 午前 12時16分

ええ、、、chat de tailさん、大好物です。

『Zガンダム』ですかぁ、、、
みかん星人は「マークⅡ」好きです。

投稿: みかん星人 | 2005年10月31日 (月) 午後 04時55分

お久しぶりです。
素敵な映画でしたね。
>「解放」とも呼ぶべき「カタルシス」
本当にそうですね。これを思いっきり味わってきました。
自分も青い蝶になってしまってもいいと思ったくらいです・笑。
みかん星人さんの、このレヴューも鋭くて、勉強させて頂きました。

投稿: 鼻緒 | 2005年11月 4日 (金) 午前 01時40分

鼻緒さん、こちらこそご無沙汰です。
また、先日はお会いできず残念でしたよ。

青い蝶、、、ああいう終焉も、よさげですわね。

投稿: みかん星人 | 2005年11月 5日 (土) 午後 02時56分

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受信: 2005年10月30日 (日) 午前 11時09分

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