「今夜はローズday」 その2
今夜の注目は、紗乃ジェニーちゃん。
パパに「おしゃべり娘っ」と叱られて、セットに消えた彼女は、
どうやら、ベッドの脚に足の小指を強かにぶつけてしまった・・・
あるいは、読みかけてあった『若草物語』を思いっきり蹴っ飛ばした・・・かのような、
大きな音を立ててしまいました。
それは、後で、「大したことではなかった」と分かったものの、
劇場全体が凍り付いてしまうような「大げさ」な音でした(笑)
さて、今宵の語らいは、、、、
今日の「語らいの場所」は、ピレネーの麓にあるジョージの別荘。
ところで、この別荘はどこにあるのか分かりますか?
CDのタイトルを見ると「ピレネーの麓、ポー」という地名が出てきます。
この「ポー:PAU」という町はフランスの南西部にあります。
「ピレネーの麓」と言っているように、スペインとの国境近くで、
この辺りは「アキテーヌ地域圏(レジオン)」という行政区なのです。
この行政区の首府が「ボルドー」という町で、ワインで有名ですね。
「ポー」に関しては素晴らしいページがありましたので、ご紹介します。
ともかく、パリからはかなり離れている場所にあるのが、この別荘なのです。
さて、その別荘に出迎えてくれたのは、一昨日バーテンを勤めていた滝沢さん。
今宵は「別荘の管理人」として登場。
(本番の別荘番・ジェロームは菊池さんが務めてるそうです)
司会進行はローズに「恋愛対象にはなりえない」と言われて芝居が変わってしまった寺田さん。
(なんとっ、北澤くんと同い年だそうです<寺田さん)
舞台には、上手から、
これが劇団四季デビューの鶴岡由佳子さん。
ピエロ姿で登場、しかもメイクを落としたのを恥ずかしがってた浜名正義さん。
麗しき紗乃ジェニーと、憧れの村ジョージをセンターにして、
これまた劇団四季初登場の小粥真由美さん。(プログラムに写真が無いっ)
そしてサーカス団長のままでご登場の菊池正さん。かっこいい。。。
さて、、、今夜のテーマは。。。父と娘の立場から観る『アスペクツ オブ ラブ』
ジェニーが登場してパパを探すと、、、別荘の2階からジョージ登場。
・・・もしやと思ったら・・・
「お待ぁたせ、しぃまぁしたぁ~」とジェニーよろしく登場。。。大爆笑。
アンケートの集計などが発表されまして。。。最初の質問。
「男性に聞きます、ジョージをどう思いますか?」
浜名さん、
「趣味に時間を費やせることが羨ましい。
お金持ちのお洒落なイギリス紳士で知的で包容力があって落ち着いててダンディ、
人生に余裕を感じてとても憧れる。
だけど、ジェニーを取られる苦悩は経験したくない」
菊池さん
「羨ましい役どころ。
休日に詩を書いたり絵を見たり、、、私の休日はお風呂掃除だったのに。
まねのできない遠い存在で、憧れる」
「女性に聞きます、ジェニーをどう思いますか?」
鶴岡さん
「さすがローズの娘。
純粋で可愛いのに、アレックスをベッドに誘う色気が羨ましい。
可愛い中に色気がある女性になりたい」
小粥さん
「一途に一人の人を思い続けるのがすてき
わたしも思いつめたら一直線なので共感します。」
「ジョージとジェニーは、お互いにどう思います?」
ジェニー
「ジョージは素敵でダンディーなので、アレックスに惹かれるのは分かるものの、
(自分も中学生の頃に先生に憧れていたので共感できるし)
こんなすてきなパパが居たら、その魅力には勝てない」
ジョージ
「ジョージは男爵で、生まれながらにして風格がある。
芸術家なのでいつも美しいものを見慣れているし、
金、名誉、財産もあるので、社交界での誘惑も多いのでしょう。
だから、たくさんの恋も仕方ない。。。羨ましい」
「ジェニーは、自分の友人の娘さんと二重写しに感じる。
だから、二人でダンスを踊るところなどは自然に入れた」
アンドレ役で村さんとの共演が長い寺田さんが、
「こんなに話す村さんは珍しい」と仰るほど、村さんは饒舌。
しかも、声が好いので「ずーっとおしゃべりしててほしい」という気分(笑)
ここで、別荘番がアルマニャックを運んできて、村さんの音頭で乾杯。
(私には感じないけれど)強烈なブランデーでむせる人が続出(笑)
舞台でも紗乃さんがびっくりしていました、、、可愛い(*^^)
続いて、ジェニーお気に入りの小道具が紹介されました。
「ローズ・ママから贈られるプレゼント」がそれですが、
綺麗なリボンが結ばれた箱の中身は、、、舞台でご覧ください。
さして、ジョージの衣装紹介。
どれもとても仕立ての良いもので、皺一つ無く管理されていました。見習わなければ。
登場した衣装は、、、【声を掛けそびれた時のスーツ】。
【まずい時に戻ってきた時のコート&マフラー】これは、ジュリエッタが好きだとか。
【破産したと伝えた時のコート】は美しい仕立てで、ローズのお気に入りだとか。
【娘と踊った時の衣装】は当然ジェニーのお気に入り。
そして、先ほどジェニーが転んだ時の衣装(笑)二幕冒頭のものですね。
最後はジョージが最も気に入っている衣装で、
【ダブルのダークスーツ】なのですが、ホンの一分程度だけ登場するこれ、
さて、どの場面で着られる衣装でしょうか。。。これも舞台でご確認を。
このたくさんある衣装、着替えるのも大変だそうです。
ジョージの早替りを手伝うのは新人の小粥さんだそうですが、
「はい、村さん、全部脱いで! 靴下も脱いでください!!」
と、かなり迫力があるそうですよ。
サーカス団の小道具も登場。「フープ」が紹介されました。
菊池さんの見事な腰使いで「フラフープ」としても使われましたよ、、、お見事っ。
さらにクイズ、、、
サーカスの場面で風船が割れる順番?分かります?私は分からなかった。
この風船の場面では、銃声に驚かないジョージが見所ですね。
まるで「失敗しろ!」と念じているようでこわいです。
私はこの辺りでのジョージの心情を聞きたいと質問に書いたのですが、、、残念。
「役の中で一番近いのは?」という質問に対しては、
鶴岡さん「理想としてはジュリエッタ、、、恰好いいし、信念がある」
浜名さん「近い人はいませんが、ジョージに憧れる」
ジェニー「憧れるのはローズ。総ての年代の男性をとりこにするのがすてき」
ジョージ「別荘番・・・冗談、、や、あまり冗談ではないけど。
ジョージになって日が浅いので、もっと内面を掘り下げたい。
小粥さん「ジュリエッタ」
菊池さん「年齢的にもジョージが理想。楽して余裕のある良い暮らしがしたい。」
と、
菊池さんがしみじみと話されると、それを受けて村さんが、
「我々は芸術に関わっているので、もっとゆとりがほしいですね」と切実に、、、
それを聞いた会場がざわめいたのを感じて(笑)
「劇団四季はとても忙しいと思われているのかしら」と微妙なことを(笑)
「石丸さんの様に恰好よく、村さんの様にダンディーになるには?」
ジョージご本人
「私がダンディー?かどうかはともかく、
外見だけではなくて、誠実だったり内面を磨くことが大切で、
一つのことに情熱を傾けるのも大切」
「いくつもウェバーの作品に出てて思うことは?」
村さん
「音楽の作り方が素晴らしいけれど、歌い手泣かせの作品。
時間を掛けて難しいパッセージ(簡単に言うと「つなぎ」の部分)に慣れて、
それからようやく芸術レベルに入るので、日夜追求の毎日です」
「役として伝えられるかどうか?がポイント。
それはとても客観的なので、自分では分からない。
だから仲間が大切で、そうしてマンネリを避ける」
「毎日同じ事をするのが大変。半歩でも前進したい」
と、この辺りは保坂さんが話しておられたことと通じますね。
ここで、アンドレに関して寺田さんのお話、、、割愛(爆)
別荘番がローズからの電報をジョージに手渡します。
内容は、、、【いそいで、かえってきて。】との事。。。そろそろ終わりか。。。
最後に「役を演じる上で参考にしているものは?」
ジョージ「アランドロンの着こなし、
私の半分程の小さな顔に、小さな帽子をかぶるのを一応参考に」
ジェニー「昔の映画。『ローマの休日』や『シェルブールの雨傘』ですね。
ストーリーが簡潔なので心情の変化が仕草に現れるのが参考になります」
40分ほどがあっという間、、、ともかく、紗乃さん、可愛すぎました。。。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
恵さん、コメントありがとう。
1日目の保坂さんもそうでしたが、
いろんな事を取り込んで、
様々な事を考えて、日々精進なされて、
そして「役」に挑まれて、反映されている姿が、
何より麗しかったです。
こんなお話を「芸術家」から直接聞ける、、、
それだけでも、自分にとって得がたい貴重な経験だと思いました。
なのに、、、
急いで書いたので誤植が多くてお恥ずかしい(笑)
いちお、いろいろと直しました。。。
まだ違っているようでしたら、ひっそりと教えてくださいね(*^^)
投稿: みかん星人 | 2005年10月29日 (土) 午後 11時52分
うわぁ楽しそう♪ うらやましい♪
こんなイベントなら絶対に参加したいのに。くぅぅぅぅっ。
レポ、楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます。
【ダブルのダークスーツ】1分だけの登場?!
どこだろう? あそこかな~?
とりろいろと考えています。
次にアスペを観るのが楽しみになりました♪
投稿: 恵 | 2005年10月29日 (土) 午後 08時59分