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2005年9月 3日 (土)

『マンマ・ミーア!』

みかん星人が「最も好き」なミュージカル、
『マンマ・ミーア!』を観てきました。

今回の注目は、長く保坂知寿さんが演じていた「ドナ」を、
『キャッツ』のグリザベラなどを演じる早水小夜子さんが演じている点。
で、、、いやもう、そのインパクトと来たら!
【福井マンカスを観に行ったのに、芝マンカスだった衝撃】の2.5倍ほど!

衝撃は、続きへ。。。

ドナ・シェリダンは、1979年に20歳ぐらいという設定なので、
ほとんどみかん星人と同じぐらいの年齢。
で、去年みかん星人が久々に参加した同窓会で会った「女子クラスメイト」の皆様は、
意外と素敵なレディで嬉しかったりもしたのですが、
そんな経験から考えても、
「やっぱり保坂ドナはリアルかもしれない」なんて思っていたものです。
しかし、、、早水ドナは、りっぱな「おばさま」でした。
考えてみれば、ギリシャの小島で一人旅館を切り盛りしてる女性ですから、
むしろ早水ドナの方が「ほんもの」に近いのかもしれません。
(オリジナルCDに入っているブックレットの写真のドナも、早水さんに近いしぃ)

そう、もし最初のドナが早水さんだったら、納得していたでしょうね。
ただ、今回その「納得」に到達できなかった本質的で大きな理由は、
早水ドナの芝居の殆どに保坂ドナと同じものを観たからだと思う。
たとえば、この場面。。。ドナがソフィーにドレスを着せている時、
「あたしには、がっかりした?」と尋ねるソフィーに対して、
早水ドナは、ちょっとぶっきらぼうに「どうして?」と応える。
そのタイミング、抑揚、リズム、すべてが保坂ドナと同じなのだ。。。
これは思い込みかもしれないが、
もっと温かみのある言葉を(素直な)早水ドナなら返す気がする。。。
それは他の場面でも同じで、
昔の恋人達と始めて再会するときの言葉も様子も、
おばさまな早水ドナならば、もっと違う気がする。

ともかく、せっかくの早水ドナなのに、
その演出が保坂ドナのままになっているのが、違和感の理由だと思うのだ。
 (この事は、他の演目でも問題にすべきだと思う。
  例えば『アイーダ』のラダメス将軍。
  阿久津ラダメスは「ぼく」という感じだし、
  福井ラダメスは「おれ」という感じなのだ)

それにしても、流石は早水さん、
歌い上げる系統の曲では圧倒的な存在感。
特に感激したのが『S.O.S』と『The Winner Takes It All』でのパフォーマンス。
『S.O.S』ではサムの渡辺君との相性も良かったし、
『The Winner Takes It All』での最後はグリザベラの様な孤高と孤独があった。
渡辺さんと言えば、台詞から歌へのつながりが随分よくなってた。
相変わらず『Knowing You Knowing Me』では?だったけれど。。。
(あの音程、本当に合っているの?、、、と疑問を感じているのは私だけ?)

そうそう、ドナ、ターニャ、ロージーで歌う場面、、、さすが四季のベテラン達。
今まで聞いたどの『Dancing Queen』よりも美しかった。
ベテランと言えばハリーの飯野さん、やはり巧い。
早水ドナと二人で歌う『Our Last Summer』は、まるで映画の様に美しかった。

最後に、、、アンサンブルで登場していた蔡さん!
その動きは、ミストフェリーズですぞ(笑)
あと、2幕目オープニング、心臓に悪すぎです、、そのうち誰か倒れますぞ(*^^)

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