『マンマ・ミーア!』
みかん星人が「最も好き」なミュージカル、
『マンマ・ミーア!』を観てきました。
今回の注目は、長く保坂知寿さんが演じていた「ドナ」を、
『キャッツ』のグリザベラなどを演じる早水小夜子さんが演じている点。
で、、、いやもう、そのインパクトと来たら!
【福井マンカスを観に行ったのに、芝マンカスだった衝撃】の2.5倍ほど!
衝撃は、続きへ。。。
ドナ・シェリダンは、1979年に20歳ぐらいという設定なので、
ほとんどみかん星人と同じぐらいの年齢。
で、去年みかん星人が久々に参加した同窓会で会った「女子クラスメイト」の皆様は、
意外と素敵なレディで嬉しかったりもしたのですが、
そんな経験から考えても、
「やっぱり保坂ドナはリアルかもしれない」なんて思っていたものです。
しかし、、、早水ドナは、りっぱな「おばさま」でした。
考えてみれば、ギリシャの小島で一人旅館を切り盛りしてる女性ですから、
むしろ早水ドナの方が「ほんもの」に近いのかもしれません。
(オリジナルCDに入っているブックレットの写真のドナも、早水さんに近いしぃ)
そう、もし最初のドナが早水さんだったら、納得していたでしょうね。
ただ、今回その「納得」に到達できなかった本質的で大きな理由は、
早水ドナの芝居の殆どに保坂ドナと同じものを観たからだと思う。
たとえば、この場面。。。ドナがソフィーにドレスを着せている時、
「あたしには、がっかりした?」と尋ねるソフィーに対して、
早水ドナは、ちょっとぶっきらぼうに「どうして?」と応える。
そのタイミング、抑揚、リズム、すべてが保坂ドナと同じなのだ。。。
これは思い込みかもしれないが、
もっと温かみのある言葉を(素直な)早水ドナなら返す気がする。。。
それは他の場面でも同じで、
昔の恋人達と始めて再会するときの言葉も様子も、
おばさまな早水ドナならば、もっと違う気がする。
ともかく、せっかくの早水ドナなのに、
その演出が保坂ドナのままになっているのが、違和感の理由だと思うのだ。
(この事は、他の演目でも問題にすべきだと思う。
例えば『アイーダ』のラダメス将軍。
阿久津ラダメスは「ぼく」という感じだし、
福井ラダメスは「おれ」という感じなのだ)
それにしても、流石は早水さん、
歌い上げる系統の曲では圧倒的な存在感。
特に感激したのが『S.O.S』と『The Winner Takes It All』でのパフォーマンス。
『S.O.S』ではサムの渡辺君との相性も良かったし、
『The Winner Takes It All』での最後はグリザベラの様な孤高と孤独があった。
渡辺さんと言えば、台詞から歌へのつながりが随分よくなってた。
相変わらず『Knowing You Knowing Me』では?だったけれど。。。
(あの音程、本当に合っているの?、、、と疑問を感じているのは私だけ?)
そうそう、ドナ、ターニャ、ロージーで歌う場面、、、さすが四季のベテラン達。
今まで聞いたどの『Dancing Queen』よりも美しかった。
ベテランと言えばハリーの飯野さん、やはり巧い。
早水ドナと二人で歌う『Our Last Summer』は、まるで映画の様に美しかった。
最後に、、、アンサンブルで登場していた蔡さん!
その動きは、ミストフェリーズですぞ(笑)
あと、2幕目オープニング、心臓に悪すぎです、、そのうち誰か倒れますぞ(*^^)
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