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2005年9月24日 (土)

今日の福井晶一くん、、、あるいは『キャッツ』vs.『アスペクツ オブ ラブ』

今日の福井マンカストラップ君は「お茶目さん」だったそうです。
細かい仕草が、ことごとく可愛くキュート(同じだってば)で、
また、デュト様を探し出したミストへの賞賛も愛に溢れていたと。

特筆すべきは、いたずら好きなバストファジョーンズ様。
なんとスプーンでミストをポカリ(笑)
一日に二度も演説をすると、遊びたくなるのでしょうか。

さて、
そんな事を相変わらず問わず語りする「福井狂(ばか)」を五反田において、
みかん星人は「自由劇場」へ。。。そのお話は「続き」へ。。。

「キャッツ・シアター」と「自由劇場」を往復した私は、
「あ、わかってみれば、簡単なこと」ということに気がつきました。。。

『キャッツ』を何度か観て、
それなりに「みかん星人的『キャッツ』観」を持った今日この頃。
そこへ登場したのが『アスペクツ オブ ラブ』。
 (略して【AOL】とよく書かれますが、
  チケットを見ますと劇団内では【ASP】となっているようですね)

この二つの芝居、まったく違うイメージのミュージカルなのですが、
どこか深いところでつながっているというか「似ている」気がしたのです。

最初に結論じみた事をいうと、
「『キャッツ』は【点】を描いた舞台。
 『アスペクツ オブ ラブ』は【線】を描いた舞台」

という事になるかと思うのですが、、、

何度も『キャッツ』を観て感じたのは、
「この舞台には『恋愛』という要素だけが抜けている」というもの。
例えばカッサンドラタンブルブルータスの関係とか、
劇中で芽生えるタントミールギルバートの関係にしても、
とても「共通の趣味」や「同じ夢」が発端とは思えないし、
「体裁」だの「体面」だの「見栄」だの「抑圧」がもたらしたものでもない。
それは「恋愛」と云うよりはむしろ「本能」に近いと感じられる関係。
「余人に代え難い」という気持ちよりは、
「相方と出会って自然とそういう関係を知った」というレベルで、
「どっちの三毛にしようかな」なんてタガー的な発想にしたところで、
それは「どっちの三毛が好きな匂いか」という雰囲気がある。

で、その『キャッツ』からスッポリと抜け落ちている「恋愛」だけを綴ったのが、
『アスペクツ オブ ラブ』なのでは?と感じたわけです。

さて、では「恋愛だけを描く」とはどういう事なのか、と考えてみる。

「恋愛」を無視した『キャッツ』という物語は、
「誰にでも必ずある、その命が最も輝いていた瞬間」
のオムニバスだとみかん星人は思っています。
「輝いている瞬間」は、もちろんその前後(特に前)の日々かあってこそだけど、
けれど、その(例えば努力の)日々がどんなものであれ、それはおいといて、
「輝いている瞬間」だけを自他共に分ち合い讃える事で互いに認め合う。
その瞬間に、そしてその命に、高貴な価値がある。
それが『キャッツ』が伝えたいメッセージ。

だとすれば、『キャッツ』が避けた部分、
「輝いている瞬間」の前後の日々の中にこそ「恋愛」が潜んでいるのではないか。。。
実際、『アスペクツ オブ ラブ』には「輝いている瞬間」の描写が少ない。
ローズが舞台で受ける喝采が唯一の「輝き」だけれど、
彼女自身はその喝采よりも「日々の生活」を求めているし、
それはマルセルの台詞でそれなりに(歌で)説明される(笑)
アレックスは武勲をたてるわけでもないし、
ジョージは芸術に関する事で評価されているようにも見えない。
なにしろこの男達、社会の中における立場が全く描かれていない。
『アスペクツ オブ ラブ』で描かれるのは、
そういう「第三者の目に映る姿」を支える裏側だけ、なのだ。
作詞家ライスと分かれたウェバーは、『キャッツ』の成功と恋人を得たことで、
人生(の成功)を裏側から支える部分、つまり「恋愛」に目を向けた・・・
というのは邪推だとしても

『キャッツ』と『アスペクツ オブ ラブ』には、
「表裏」「陰陽」のような関係があるのだと思ったのです。

『アスペクツ オブ ラブ』が描き出す
「日々命を支える関係」という線によって織られたタペストリーに、
『キャッツ』が描き出す「その命が美しく輝く瞬間」という点が織り込まれる。
この作品を同時期に観られる歓びに、感謝。

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コメント

みかん星人さん、こんばんわ。
今日はキャッツとアスペのはしごですか。うらやましすぎです~。
「あ、わかってみれば、簡単なこと」ってもしかしてみかん星人さんはラウルですね。
と冗談はさておき、つづきが気になります…。

キャッツの記事、私からもTBさせていただきました。

投稿: 恵 | 2005年9月25日 (日) 午前 12時11分

恵さん、コメントありがとう。
そしてTBありがとうございます!(*^^)

「はしご」ではないんですよ。昨日のソワレ、、、
「福井狂は、福井くんと(片思い)デート」で、
「みかん星人は、紗乃さんに横恋慕」しに行ったのです。

ミュージカルのCDばかり聴いているので、
ちょっとした言葉に妙な節がついてしまって困ります。
「もはや・・・」なんてのは仕事の時にまで出てしまう始末。
「わかってみれは簡単なこと」なんてのもその一つ。
最近は「お邪魔したね」なんてのをついつい。。。

ラウルで思い出しましたが、今朝のNHKはご覧になりました?
ファントムのオーディション場面らしいものが映ったのですが、
あれはいったい「誰だろう」←これも歌ってしまう(笑)

投稿: みかん星人 | 2005年9月25日 (日) 午後 05時06分

TB&コメントどうもありがとうございます。るいです。
コメントにあったジュリエッタの「それが彼女のクセ」に納得。
胸がスーとしました(笑)
キャッツとアスペの関係にもまるで“目からうろこ”で、アスペを観に行きたい病発生です。
行けない代わりに素敵レポ、お待ちしております(*^-^*)
・・・・まだまだアスペ観劇行かれるのでしょ?(笑)

投稿: るい | 2005年9月25日 (日) 午後 09時11分

》・・・・まだまだアスペ観劇行かれるのでしょ?(笑)

 はい、、、いまは、まだ、5枚です(爆)

投稿: みかん星人 | 2005年9月25日 (日) 午後 09時32分

CATSと対のアスペクツなんですね。
自由劇場は高いので
行かない予定だったのですが、
素敵なレビュー拝見して 心惹かれてしまいました。

村ジョージ登場ですね。
紗乃さんにも会いたいです。

C席があれば迷わないんだけどなあ。。。

投稿: とーふ | 2005年9月28日 (水) 午前 06時26分

とーふさん、コメントありがとう。

「対」というのは、あくまでも私の幻覚ですから(笑)
でも、それで観劇していただけるのでしたら、
アフィリエイトがほしいところです(*^^)

さて、村さんのご登場。
「村ジョージ」って聴いていると、
「村上ショージ」さんを連想する私は、幻覚強すぎですかね。

では、これから観劇してきます。

投稿: みかん星人 | 2005年9月28日 (水) 午後 06時15分

面白い!
じゃなくて、、、すごい!

まるで、ファントムがバストファージョーンズを演じているみたい(謎)

投稿: みかん星人 | 2005年9月28日 (水) 午後 07時40分

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