『スケッチブック・ボイジャー』 by 演劇集団キャラメルボックス
年に4回のお楽しみ、
演劇集団キャラメルボックスのお芝居を観てきた。
今回の演目は、節目に演じられてきた、
『スケッチブック・ボイジャー』
キャラメルボックスお得意とも言うべきSFファンタジー。
が、みかん星人は、正直この演目はあまり好きではない(笑)
「好きではない」というよりは「未熟」を感じて面白くない。
この脚本は、成井豊さんが17年前に「脱・野田」を意識して書いたそうだが、
それでもかなり「野田的幻惑」が残っていると感じる。
要するに、分かりにくいし、まとまりが無い。
(野田氏が日本の演劇に残した「悪癖」はいつか書きます)
今回かなり書き直されたとの事だけれど、骨子は変わってない。
ただ、ここには「この後のキャラメルの原点」が多くあるのは確かだ。
で、今日は、そんな成井氏が登場して10分ほど「講義」があった。
「脚本を書くにはどんなことをすべきか」
という事なのだけれど(笑)
【歩く】というお話は大賛成、、、私もそうしたい。
ま、それでも、どこかミュージカルの匂いがする彼らのお芝居は、
疲れた私にはなんだか心地よくて、
しかもこの演目は、いい意味で「浅い」ので、それなりに面白かった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
「シアターテレビジョン」で千秋楽を見ました。
うん、、、大内君が素晴らしかった。
『アンフォゲッタブル』ほどに素晴らしかった。
価値観、感受性は変わりますし、それは成長と言えるでしょう。
要するに、野田さんの芝居は、
「演劇初心者の日本人につけこんだ演出」
に過ぎなかったと思うのです。
子ども向けの芝居はメリハリがしっかりしていて、
とても局所的に解かりやすいけれど、全体は無意味、ですね。
私から見れば、そういう存在だったと思います。
少なくとも、蜷川さんが考えていたこととは全く違うのですね。
ブームの当時は、比較されたりもしていましたが・・・
投稿: みかん星人 | 2005年9月17日 (土) 午後 10時25分
いろいろ考えて、
先行予約の案内が来ていた
野田地図の『贋作・罪と罰』は
見送ることにしました。
ここ数年、心の底からよかった!と思ったのは
『オイル』だけだし、
前に観た演目で、良かったヤツでも
感じなくなっちゃってるし、
前にだめだった『贋作・罪と罰』は危険過ぎ(笑)
冒険するには高すぎるもんなぁ。
私の感受性が変化したのか、
それとも・・・(^-^;;;;
ものすごく好きだったのになぁ。
でも、成井さんだって影響受けるほどだったんだから
良しとしましょう。
『スケッチブックボイジャー』、筋を追うならジェミニ、
ギャグに笑い転げるならアポロと言ったとこでしょうか。
大内くんの諸星が最高でした(^-^)
投稿: 海紘 | 2005年9月15日 (木) 午後 11時04分