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2005年7月 9日 (土)

『CATS』

 21年8ヶ月掛けての6000回。
 このまま五反田で公演を続けても、一万回達成には12年以上掛かる・・・と思う。

 みかん星人が最初に『キャッツ』を観たのは、
 1983年11月13日で、それは日本での『キャッツ』4回目の公演だった。
 大雨の日で、テントに当たる雨音が一番記憶に残っている(笑)
 暗転と同時に右横の通路の床が開いて、そこから猫が出てきた。
 白く滑らかな猫で、とてもとても好い香がしたことも良く憶えている。
 でも、舞台としての記憶は殆どない、、、
 実は、理解できず、面白くなかったのだ、、、学生だった私には。

 さほど「6000回公演」を見たかったわけではなかったのだけれど、
 今月に入ってから無性に観たくなり、「オケピ」のおかげでチケットを手に入れた。
 去年、『キャッツ』が東京に戻ってきて、いろんな理由で五反田に通うようになって、
 今日・7月8日に観たのが、私にとって(たぶん)12回目の『キャッツ』となった。

 通い続けるうちに、『キャッツ』の魅力が徐々に観えてきた気がする。
 それは「命が輝く瞬間の美しさ」を見守る楽しさであり、
 「生きる歓び、価値、意義」を共感、共有する嬉しさだろう。
 たとえば、オーブンの中に居座って動けなくなった小母さん猫。
 でも彼女は煩いネズミを寝かしつけ、汚いゴキブリを躾けている(笑)
 たとえば、「拗ねもの」で「気取り屋」で「厄介」な「ツッパリ」猫は、
 実は猫コミュニティーの長老を敬い愛している。
 そう、人生は「多面体」なのだ、、、という事実をみせつけられる。
 それは自分の中にある「見てもらいたい、認めてもらいたい私」だったり、
 それは隣人に感じたい「知りたい、見つけてあげたい、あなた」だったりするのだ。

 さて、6000回のことに関して、少しだけ。。。

 みなさん、とても真面目に丁寧に取り組まれていたようで、
 たぶん、とても典型的な(笑)『キャッツ』だと感じました。
 福井マンカスは声の伸びがとても素晴らしく、元気いっぱい。
 鈴木スキンブルはかなり感動的に歌い上げてくれて素敵でした。
 そして重水グリザベラは、2階に居る時に見せた微笑が印象的で、
 改めて彼女が持っている「温かさ」を感じさせてくれました。

 注目のカーテンコールは、
 歴代の劇場が映し出され、その歴史を感じさせてくれました。
 何度も繰り返されるコールは、タガー〆で終了。
 ともかく、その場にいられる歓びを分かち合える楽しいものでした。

 詳しい内容は、うりこさんのページを読んでください(*^^)<他力本願

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コメント

ようこそ、うさこさん。

≫特別カテコで、キャッツの歴史を一緒に感じられたんではないでしょうか?ステキなことですね♪

お芝居を観ている間は特に何も感じなかったのですが、猫達があの本をめくって、西新宿のキャッツシアターの写真が映った瞬間は、言葉にできない気持を感じました。

以前、CATSのキャストボックスCOSに芝さんが「学生のときに西新宿でCATSを観て四季に入ろうと思った」という事を書かれていました。が、私も同じものを観たのに、芝さんは6000回に際して代表し挨拶をなさり、私は普通のおぢさんとして拍手をしていました(笑)

人生、いろいろです(^^)

投稿: みかん星人 | 2005年7月10日 (日) 午前 12時41分

ほしょさんにTBしていただきました。
(TBをご参照あれ&逆TBいたしました)

私も購入してしまったピン・セット(ナンバーは28)の写真などごらんあれ。。。

投稿: みかん星人 | 2005年7月10日 (日) 午前 12時26分

うさこです。こちらでははじめましてですね。
先日はコメントをいただきありがとうございました☆
みかん星人さんも6000回行かれたんですね!
初演の1983年にもご覧になっていたとは!
特別カテコで、キャッツの歴史を一緒に感じられたんではないでしょうか?ステキなことですね♪

投稿: うさこ | 2005年7月 9日 (土) 午後 07時15分

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» キャッツ:ろくせん。 [ひとめぼれ日記]
つーわけで、行ってきましたよキャッツ6,000回公演。 シアターは6000回記念 [続きを読む]

受信: 2005年7月 9日 (土) 午前 03時48分

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受信: 2005年7月 9日 (土) 午後 06時40分

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