『CATS』
21年8ヶ月掛けての6000回。
このまま五反田で公演を続けても、一万回達成には12年以上掛かる・・・と思う。
みかん星人が最初に『キャッツ』を観たのは、
1983年11月13日で、それは日本での『キャッツ』4回目の公演だった。
大雨の日で、テントに当たる雨音が一番記憶に残っている(笑)
暗転と同時に右横の通路の床が開いて、そこから猫が出てきた。
白く滑らかな猫で、とてもとても好い香がしたことも良く憶えている。
でも、舞台としての記憶は殆どない、、、
実は、理解できず、面白くなかったのだ、、、学生だった私には。
さほど「6000回公演」を見たかったわけではなかったのだけれど、
今月に入ってから無性に観たくなり、「オケピ」のおかげでチケットを手に入れた。
去年、『キャッツ』が東京に戻ってきて、いろんな理由で五反田に通うようになって、
今日・7月8日に観たのが、私にとって(たぶん)12回目の『キャッツ』となった。
通い続けるうちに、『キャッツ』の魅力が徐々に観えてきた気がする。
それは「命が輝く瞬間の美しさ」を見守る楽しさであり、
「生きる歓び、価値、意義」を共感、共有する嬉しさだろう。
たとえば、オーブンの中に居座って動けなくなった小母さん猫。
でも彼女は煩いネズミを寝かしつけ、汚いゴキブリを躾けている(笑)
たとえば、「拗ねもの」で「気取り屋」で「厄介」な「ツッパリ」猫は、
実は猫コミュニティーの長老を敬い愛している。
そう、人生は「多面体」なのだ、、、という事実をみせつけられる。
それは自分の中にある「見てもらいたい、認めてもらいたい私」だったり、
それは隣人に感じたい「知りたい、見つけてあげたい、あなた」だったりするのだ。
さて、6000回のことに関して、少しだけ。。。
みなさん、とても真面目に丁寧に取り組まれていたようで、
たぶん、とても典型的な(笑)『キャッツ』だと感じました。
福井マンカスは声の伸びがとても素晴らしく、元気いっぱい。
鈴木スキンブルはかなり感動的に歌い上げてくれて素敵でした。
そして重水グリザベラは、2階に居る時に見せた微笑が印象的で、
改めて彼女が持っている「温かさ」を感じさせてくれました。
注目のカーテンコールは、
歴代の劇場が映し出され、その歴史を感じさせてくれました。
何度も繰り返されるコールは、タガー〆で終了。
ともかく、その場にいられる歓びを分かち合える楽しいものでした。
詳しい内容は、うりこさんのページを読んでください(*^^)<他力本願
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コメント
ようこそ、うさこさん。
≫特別カテコで、キャッツの歴史を一緒に感じられたんではないでしょうか?ステキなことですね♪
お芝居を観ている間は特に何も感じなかったのですが、猫達があの本をめくって、西新宿のキャッツシアターの写真が映った瞬間は、言葉にできない気持を感じました。
以前、CATSのキャストボックスCOSに芝さんが「学生のときに西新宿でCATSを観て四季に入ろうと思った」という事を書かれていました。が、私も同じものを観たのに、芝さんは6000回に際して代表し挨拶をなさり、私は普通のおぢさんとして拍手をしていました(笑)
人生、いろいろです(^^)
投稿: みかん星人 | 2005年7月10日 (日) 午前 12時41分
ほしょさんにTBしていただきました。
(TBをご参照あれ&逆TBいたしました)
私も購入してしまったピン・セット(ナンバーは28)の写真などごらんあれ。。。
投稿: みかん星人 | 2005年7月10日 (日) 午前 12時26分
うさこです。こちらでははじめましてですね。
先日はコメントをいただきありがとうございました☆
みかん星人さんも6000回行かれたんですね!
初演の1983年にもご覧になっていたとは!
特別カテコで、キャッツの歴史を一緒に感じられたんではないでしょうか?ステキなことですね♪
投稿: うさこ | 2005年7月 9日 (土) 午後 07時15分