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2005年6月 7日 (火)

『マンマ・ミーア』@大阪四季劇場

 やはり、みかん星人は、この『マンマ・ミーア』が好き。
 「興味がある」とか「面白い」、「考えさせられる」とかではなく、
 「好き」という表現がしっくりくる、ちょっと特別な感情。

 それは、10代にABBAをBGMに聴いてからもあるでしょう。
 「幸せなミュージカル」を求めてるから、という事もあります。
 なにより、この「物語」の巧さに魅了されているのも大きいし、
 「音楽よありがとう」というメッセージが本当に可愛くて愛しい。
 ともかく、みかん星人は、この『マンマ・ミーア』が好きなのです。

 ただ観ているあいだずっと、みかん星人の心はかき乱されます。
 ドナの言葉に、サムの後悔に、ビルの戸惑いに痛いほど共鳴してしまいます。
 そしてその感情をABBAの曲が増幅してくれる。
 思わず「その通りだ」とか「わかるぞ!」とか叫びたくなる、、、危険だ(笑)
 こんな思いにさせてもらえるミュージカルは、他にないのです。

 ドナを演じている保坂知寿さんは、完璧でした。
 よく「当たり役」なんていう表現を見聞きしますが<『ガラスの仮面』とか(笑)
 「保坂ドナ」こそその表現がぴったりでしょうね。
  (「濱田アイーダ」も同等かもしれないけど、、、)

 ソフィーを演じた谷内愛さんは、クセが無くて本当に愛らしい。
 そして今スカイを演じている田邊真也君は、とてもユニークな存在でした。
 「田邊スカイ」は、とても繊細なのです。
 ソフィーの告白を受け、いつもは浮いてしまう「なんて事だ」という台詞も、
 田邊君の手に掛かるととても深みが出る。
 その後に続くスカイの不安や憤りや悔しさも実に丁寧に描かれます。
  (おかげで、渡辺サムの諭しが浮いてしまうのだけれど、、、)
 ほんと、田邊君は上手い役者さんです。

 大阪では2階席が総立ちになり難いなんて聞いてましたが、
 私が観る限りでは「総立ち」状態でした。

 あ、、、大阪四季劇場ですが、、、、それはまた、別の機会に。

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