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2005年1月 9日 (日)

そしてまた『アイーダ』 マチネ

 調子に乗って、今日も『アイーダ』を観てしまった。
 当日券で2階Sの下手。

 昨日は正面からの鑑賞だったので、
 今日のサイド席からの鑑賞では「奥行き」を感じられて、面白かった。

 福井ラダメスは、この回がベスト・アクトだと思う。
 声の出方、体のキレ、そして余裕。。。すべてにおいて本調子。

 さて、、、CDに収録されている「阿久津ラダメス」とは違って、
 福井君に感じるのは「リアリティー」とも呼べる質感だろう。
 例えば、、、「僕が間違っているとわかったんだ」という台詞。
 これは阿久津ラダメス君には似合わないけれど、
 福井ラダメス君にはとっても似合ったりする。
 「傷つけるつもりは無かった」という謝罪も、そうだ。

 そう、福井ラダメスは、女に弱い・・・気がする(笑)
 そして、それが、それゆえに、
 「たとえ百回生き返っても」という台詞を納得さてくれる。

 それにしても、『アイーダ』は大人の芝居だ。
 「自分」は何者であるのか、何者であるべきなのか。
 誰かの希望になること、期待を集めること、愛されることの重さ。
 その重さに応えつつ「自分」の命を生かすという努力。
 ここに至って、人は初めて自分の一生を「人生」と呼べるのではないか。

 たった一度の「人生」を、最高に輝かせたいと思う。

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