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2005年1月22日 (土)

『パッチギ!』

 テレビCMを観ていて、「ああ、観たくない」と思っていたのだけど・・・
 『王様のブランチ』をみていたら、
 あの『少年Mのイムジン河』が原案だと知り、
 慌てて観に行ってしまった。。。

 井筒監督の作品は『岸和田愚連隊』と『のど自慢』を観ていて、
 どちらもクライマックス処理の上手さに魅了されていたけれど、
 この『パッチギ!』のクライマックスは、最高に秀逸。

 物語は、まあ「ありがち」に進む。
 歴史を知り、問題を認識している人にとっては、「またか・・・」という内容。
 さらに暴力場面も多いので、薦めはしない。
 ただ、
 「朝鮮?韓国?併合?連行?、、、知らない」 という人には観て貰いたい。
 ただし、「歴史を知るため」でも「問題を考えるため」でもない。
 この映画を観ることで、
 「知らないことがいっぱいあるんだ、、、もっと、いろんな事を知りたい」
 という焦りの様な感触を自分の中に感じてほしい。

 若干、その時代感を出すためもあつて、無駄な場面が多い。
 これらをバッサリと切り捨てて、
 「立派な大人」として目覚める瞬間たちに焦点を絞りきっていたら、
 とてもとても素晴らしい映画になっていただろう。

 それにしても、この映画のラスト10分は素晴らしい。
 我知らず、熱い涙が溢れていた。

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コメント

オダギリジョー演じる「坂崎」は、某坂崎氏がモデルだとどなたかのエッセイで読みましたが、本当でしょうか(笑)

学校の授業でも併合云々は切り捨てているので、ある程度説明的なシーンは仕方ないのかもしれない……というか、そういう説明をしなきゃいけないような時代なんですねぇ……

投稿: たぬ | 2005年1月24日 (月) 午後 10時14分

》オダギリジョー演じる「坂崎」は、某坂崎氏がモデルだとどなたかのエッセイで読みましたが、本当でしょうか(笑)

パンフレットによりますと、、、
映画は1968年を描いていますが、当時、某坂崎幸之助氏は14歳だったそうです。
ご本人もインタビューでパンフに登場していて、「あれは、4歳年上の兄貴に近い」などと話しています。
映画には、立ち飲み屋として坂崎酒店が登場しています。
で、映画の中の「坂崎」は大変に魅力的な人物で、当時の「若者」の匂いを最も強く放っていました。


映画の主人公「康介」も、日韓・日朝の歴史など殆ど知らない少年として登場します。
私も「授業」という形ではなく、親や「教師の雑談」の中でそういう歴史を知ったように思います。
そも、「本当に知っておくべきこと」は、授業の外にあると、みかん星人は思っていますし(笑)

そういう意味で、この映画が突きつける、
「君の目の前にある問題としっかり向き合え!」
というメッセージも含めて、とても含蓄のある1本だと思いますよ。

投稿: みかん星人 | 2005年1月25日 (火) 午前 12時14分

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