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2004年7月 1日 (木)

フジ子 ヘミング&ベルギー国立管弦楽団withミッコ フランク @ サントリーホール

久しぶりのクラシック・コンサート。
それもサントリーホール、
しかもオーケストラの向こう側パイプオルガンの下にある席。

ヘミング女史に関して私が知っていることは、TVで放送された程度の事。
親父のリクエストでベスト盤CDを買いはしたが聴いてない。
リストとショパンが得意だ、、、ということぐらいか・・・

コンサートで彼女が登場したのは「リスト」のコンチェルト1曲。
それは、しかし、本当に圧倒的なパフォーマンスだった・・・

まず、ピアノに譜面が無い!
つまり、譜面は彼女の頭の中にあり、それと90名のオーケストラが協奏・・・
で、その彼女の演奏が、確実にオーケストラを魅了している。
ピアノの独奏部に続くオーケストラの音が明らかにピアノの調子に引き込まれている。
もちろん、何度もリハーサルはしているだろうし、
オーケストラの音は指揮者・フランク氏のものなのだけれど、
たとえば「ため」の微妙なニュアンスがヘミング女史の呼吸なのだ。

その1曲が終わり、
アンコールに応えるかたちで、『雨だれ』と『カンバネラ』を演奏してくれたのだが・・・
興奮しすぎで、死ぬかと思った(笑)
あんなピアノの表情を聴いたことがない。

弾き手の総てが込められて音の一つ一つが言葉よりも饒舌に綴りつ続けられる。
なるほど、この人の人気は本物だなぁ。。。

あと、オーケストラを裏側から見るという経験も面白かった。
音楽好きの男の子なら、一度は「指揮者」になってみたいと思うだろうけど、
あの席は、指揮は叶わないけど、
オーケストラ全体を生き物のように感じられる経験ができる。
その夜の極上シャンパン3杯も含めて、完璧な夜だった。

ま、、、一緒に居たのが父親だった、って事を除けば、、、か(笑)

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