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2004年6月28日 (月)

たつやせっしょん @ stb139

音楽を聴いて、その感動を言葉で表現するのは難しい。

それでも例えば「クラシックの名曲」とか「ジャズのスタンダード」ならば、
「ベームのよりも饒舌だったけれど斬新ではなかった」だの、
「ロンドン程にはセクシーでないものの恥らいの中に華があった」だのと、
比較する対象がある場合はなんとかなるだろう。
しかし、スタンダードでもない音楽の、
しかも、個性豊かなアーティストたちが瞬間に織り成す奇跡のような煌めく時間を、
どのようにしたら「言語」へとトランスレーションできるのだろうか・・・

今夜の音楽は、しかし、私にとっては明確だった。。。。
「何もかもが最高だった」このタイトルと共に、
今夜のライブは私の心にいつまでも残るだろう。

大好きな甘酸っぱいメロディーと立ち止まることを許さない軽快なリズム。
せつなく身を捩るように迫ってくるヴァイオリン。
自由に軽快に乱舞し新しい快楽のポイントを見出し導くピアノ。
永遠に緩急を織り交ぜた愛撫を続けるかのようなギター。
堪え切れずに喘ぎ続けているサックス。
狂喜の中で正確さを維持し、時に乱雑に押し倒してくるドラムス。
そして、総てを支え、煽り駆り立て鼓舞しつづけるベース。

「音楽を聴く歓び」を感じさせてくれるだけでなく、
「いま、こうして生きている事の嬉しさ」までをも感じさせてくれた。

これは、相手と時と場所の奇跡が生み出す恋愛の結晶と、同じだ。

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2004年6月27日 (日)

『みなさん、さようなら。』

映画を見ている時の自分の「気持」をトレースしてみると、
大きく分けて二通りの鑑賞スタイルがあると思う。

ひとつは、
映画の中、物語の中に入り込んで、登場人物にリアリティーを感じながら観るスタイル。

もうひとつは、
映画を「作り物」として捕らえ、スタッフの意思や演出を読み取りながら観るスタイル。

前者は「恋愛映画」などのドラマ物を観る場合にそうである事が多く、
後者は「SF映画」などのアクション物を観る場合にそうであることが多いかもしれない。

で、タイトルの『みなさん、さようなら。』。
今まで随分と多くの「ドラマ」を観てきたけれど、
この映画ほどに映画の中に没入してしまった作品は珍しい。
監督の演出意図や役者の演技に雑音を感じる事が一瞬も無かった。。。
後から考えれば説明不足だったりステレオタイプだったりもするのだけれど、
この『みなさん、さようなら。』を観ている間、私は完全に映画の中に居た。
ま、正しくは、「そんな鑑賞経験をした」事を鑑賞後に「肉体的」に認識させられて、
そこから上に書いたようなスタイル分類を再確認した、って事(笑)

今年の前半には、この映画に似たものが多かった。
ひとつはドイツの『グッバイ!レーニン』。
そしてバートン監督の『ビッグ・フィッシュ』。
どれもが「親の死」に際して、ようやく親と分かり合うという物語。
中でも『ビッグ・フィッシュ』と『みなさん、さようなら。』はとてもよく似ている。
この、よく似た映画における「差異」に、ヨーロッパとアメリカの差を感じる。


 ・・・どんな「差」かは、やっぱり、【映画の星】で書こう(笑)

今年前半に観た28本の映画の中で、
この『みなさん、さようなら。』に最も感動した。
「感動する」という事を私の肉体が実感した素晴らしい映画だ。

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2004年6月 5日 (土)

スター・ウォーズ サイエンス&アート @ 国立科学博物館

ようやく行って来た。
思った程には混雑していなくて、好きなだけ見てきた。

入場して先ず驚かされるのが「スターデストロイヤー」の模型。
大きさとしては予想通り(むしろ小さい)だけど、
スケールが上手く作られているのに感動した。
「窓」が作れていてそれから想定される人のスケールから考えると、
例えば砲台の大きさなどが実にリアルに設定されているのだ。

役者が着ていた衣装も飾られていたけれど、
それぞれの体格が想像できるのも楽しい。
特にレイア姫、、、小柄なんだなぁ、、、可愛い(*´∇`*)
それと、母親のアミダラも、スリムで驚いちゃう。

最高におかしいのは、アナキンが乗ったレース用の「ポッド」。
こんなの、まともに動いたら、ドライバーは死ぬって・・・・

さすがに科学博物館なので、科学的な検証をしているんだけど・・・
「光」で作られる「ライトセーバー」の刀が、
なぜ日本刀のように相手の刀を受け止め得るのか、、、
って謎には踏み込んでなかった。

けど、、、ともかく、面白い。

余談ですが、、、、
科学博物館は改装中なので、「忠犬ハチ公」や「タロ」君たちとは逢えません。

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2004年6月 2日 (水)

『この命は誰のもの?』 by 劇団四季 @ 自由劇場

劇団四季のストレートプレイ『この命はだれのもの?』を観た。

いわゆる「尊厳死」を扱った舞台。
しかし、その本質は、「『死ぬこと』は許されるのか?」という問いかけではなく、
「『生きている』とはどういうことなのか?」という命題。

前回の『エクウス』でもそうだったのだが、
みかん星人のように、物事を面倒に考えるタイプの者にとっては、
この『この命は誰のもの?』もまた、台詞の一つ一つに込められた意味に翻弄され続ける。
舞台に登場するすべての人物が、『エクウス』よりもさらにまじめで、
彼らが「自分の命」を全うすべく行動するベクトルが主人公の命に突き刺さる。

最後、主人公の「自分の命のために死を選ぶ」姿に魅了された担当女医が、
ベッドに横たわる彼に顔を寄せようとしたその刹那、
主人公が搾り出すように「それだけは、いけない」と叫ぶ。

人は人の何を愛し、どのように愛を示すのか、を一瞬にして描いた名場面だろう。


うん、、、石丸君は、こういう役が最適だね。

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