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2004年6月 2日 (水)

『この命は誰のもの?』 by 劇団四季 @ 自由劇場

劇団四季のストレートプレイ『この命はだれのもの?』を観た。

いわゆる「尊厳死」を扱った舞台。
しかし、その本質は、「『死ぬこと』は許されるのか?」という問いかけではなく、
「『生きている』とはどういうことなのか?」という命題。

前回の『エクウス』でもそうだったのだが、
みかん星人のように、物事を面倒に考えるタイプの者にとっては、
この『この命は誰のもの?』もまた、台詞の一つ一つに込められた意味に翻弄され続ける。
舞台に登場するすべての人物が、『エクウス』よりもさらにまじめで、
彼らが「自分の命」を全うすべく行動するベクトルが主人公の命に突き刺さる。

最後、主人公の「自分の命のために死を選ぶ」姿に魅了された担当女医が、
ベッドに横たわる彼に顔を寄せようとしたその刹那、
主人公が搾り出すように「それだけは、いけない」と叫ぶ。

人は人の何を愛し、どのように愛を示すのか、を一瞬にして描いた名場面だろう。


うん、、、石丸君は、こういう役が最適だね。

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