『ハムレット』 下村版
「これは、、、行けないかも、、、」
と、チケット取って事を悔やんでいたけれど。。。
もちろん待望していた舞台なので、強行軍。。。
予想通り、、、苦悩させたら、下村さんは上手い!
もう、圧倒的な存在感。
3列目で観ていて、本当にドキドキさせられた。
こういう芝居にこそ、
『自由劇場』の美しさが典型的に現れる。
綺麗に並んだ500の座席のその向こうに、
まるで「窓」が開いたように広がる舞台。
他の劇場の様に「覗き込む」という分が無く、
ほんとうに「景色」を眺めるかのようにドラマが流れる。
ハムレットは、自分の不甲斐なさへの悔しさを、
自分へ向けた刃の様に振り回す。
下村ハムレットに感じるのは、そういう怖さだった。
彼の眼は「綺麗か?」という価値観が占領していて、
汚れることも、汚すことも認められない。
人は上手に汚れることで「自分」になるのだが。。。。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント