『成功する読書日記』 by 鹿島茂 文芸春秋
今年の最初に思ったのは「経験したことを残しておきたい」という願望だった。
その原因は、年末に観た映画『ラスト サムライ』。
この映画が面白いのは、「そう」とは気づかないと分からないかもしれないが、
その構造が一人の男による明治維新の観察日記になっている事だ。
それが分かった瞬間、そして「そういう映画を作った」という意図に気がついた瞬間、
言い様の無い興奮を感じた。
すべては、誰かの視線なのだ。
だとしたら、みかん星人の視線は、どこに行ったのだろう。
どこに行ってしまうのだろう。。。
そう感じていたところに、書店で見つけたのがこの本だった。
帯に書かれた「質より量」という言葉に惹かれて手にとってページをめくってみると、
著者の鹿島氏は本ばかりでなく映画にも詳しく、文体も軽快なので購入した。
この本に書かれているように「飛ばし読み」を重ねているが、
ともかく読書と映画に支えられた著者の筆力には圧倒される(笑)
と、いうわけで、この本をきっかけにして『みかん星人の鑑賞日記』を始めて、
こうして『みかん星人の幻覚』へとつながってきた次第。
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